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最終投稿プレビュー

朝霧シルハが目を覚ました。
のは、見知らぬ豪奢な洋館の広間だった。
朝日が差し込む大窓の外には、霧が立ち込める庭園。
だが、心に残るのは美しさよりも、不安と寒気だった。
目の前には十一人の男女が座り、誰もが困惑の色を浮かべている。

「ここ……どこだ?」
思わず呟くシルハ。
返答はなく、静まり返った空間に微かな水の音だけが響く。
地下から流れる水路のせせらぎ。
シルハは本能的に体が硬直する。
海を見ると心臓が跳ね上がる――海洋恐怖症。
目の前の館は、彼にとって既に恐怖の象徴だった。

その時、館の奥から低く、電子的な声が響いた。
「皆さん、おはようございます。あなた方は今から“真実の試練”に参加していただきます」

声は冷たく、館全体に反響する。
「この館には、ヒトに紛れた“異常存在”がいます。
彼らは夜になると動き、人を襲います。
生き残るには、議論で彼らを処刑してください」

静寂が一瞬にして重くのしかかる。
シルハは思わず背筋を伸ばしたが、心臓の鼓動は速まるばかりだった。

水野シュンハは、上品な背筋を保ちながらも微かな動揺を隠せずにいた。
細い指でメモ帳を押さえ、冷静に観察を始める。
「皆様、初めまして……この状況、驚きますわね」

普段は敬語で柔らかい声を使うシュンハだが、その瞳には鋭い光が宿る。
怒れば口調が荒くなることを、誰もまだ知らない。

初夜。
館の奥からかすかな悲鳴が響いた。
空気が震えるように冷え、窓の霧がうねる。
何者かが動いたのだ――異常存在の襲撃。

翌朝、広間には緊張が張り詰めていた。
議論が始まる。
「誰が怪しいか……」
シルハは心の中でつぶやく。
目を向けたのは、異様に落ち着いている男子。
彼の瞳に、何か人ならざる影を見た気がした。

シュンハは、他者の言葉の端々を逃さない。
声色、視線、指の動き。
微かな嘘や焦りを見抜き、時折鋭く質問を投げる。
「その発言、少し不自然ですわね。なぜそんな答え方を……?」

館は、ただの試練場ではなかった。
壁に描かれた魔法陣の残像、空間に漂う不思議な香り、淡く光る水晶球――これらはすべて、異常存在の動きを暗示するヒントかもしれない。
だが、嘘の可能性もある。

投票の結果、最初の処刑者が館の外へ連れ出された。
悲鳴が止み、沈黙が広間を覆う。
恐怖は、一層深まる。
シルハは胸を押さえながら思った。
「この館、水の下にも影にも、敵が潜んでいる……」

シュンハは静かに囁いた。
「私たち、互いに見抜き合うしかありませんわ……」

その声には覚悟と冷静さが混じる。
誰が味方で、誰が異常存在か――。
今、十二人の心理戦が幕を開けた。

夜の館には、水路のせせらぎと、微かな影が交錯する。
魔法陣がちらつき、壁の装飾が微かに揺れる。
誰も信用できない、そして誰も逃げられない。

恐怖と疑念の中、シルハは心に誓った。
[太字][大文字]「生き残る……絶対に、見抜いてやる」[/大文字][/太字]

リレー小説「[合作]KanonLOVEと合作! ファンタジー世界でのミステリーの定義」

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