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到着点はクレープ店

薄汚い街で朝を迎える またしてもベンチでぐーすか寝てしまった。
ここで寝て何日なのかもわからない。
一年 二年 三年… それどころじゃない日数なのは確かだ。

手に握られた数枚のコインですすり泣く
いつか大富豪になって 甘いものを沢山食べたかった
そんなお金もいつの間にか無くなって、本当に笑える。

色褪せた世界で体を起こす
コンクリートの凹凸の感覚
ダボダボな白かったTシャツ
伸びきった貞子のような前髪
見窄らしいこんなお姿で恥ずかしくないのか…。

『最近クレープ専門店がここらへんに建ったって~!!』
『えっ!? 本当~!!? じゃああたしそこ寄ろうかな~』
『じゃあ私も行く~!! あ、そういえばあそこみかんクレープあるって!』

クレープ店か、どうせ私には買えないだろうな
いいな、金持ちって。
好きな時に食べれて、好きな時に遊んで、私にはできない事ばかり!
どうか…せめてクレープを…

頭痛を催しながら歩く
華奢な姿で歩く通行人はこちらを禁忌するような目で見てくる
そうだよな、そうだよね、そりゃそうだ。
こんな汚い姿見たら冷めるよね…
ごめんなさい、自分だって分かってる、小汚い女だって。

「痛っ」

ドサッと音と同時に派手に転んだ。
只々恥ずかしくて、耳まで熱くなる。

『あら、すみません! あ、あの? 大丈夫ですか?!』
「大丈夫です… 怪我してないので…」
『いやいや!? 脚に擦り傷できちゃってるよ~! 本当にごめんなさい!!』
「別に謝罪はいらないです あとで自分で治すので」
『こんな可愛いのに汚しちゃってごめんなさい! お詫びに私が怪我を治します!!』
「いや、もういいので」
『すみません! もう奢ります!!』
「えっ、おご…」
『近くにクレープ店があるのでそこで奢らせてください!!』
「は、はい…?」

可愛い洋服を着たツインテールの女の子に、優しい雲のように手を引かれていく。
女の子は小走りで、私に合わせるように連れて行く。
目から水が出る その水はどこか喜んでいた。

どうしよう 大富豪になってしまう 夢が叶ってしまう
甘い柑橘の匂いがした。

作者メッセージ

可愛い女の子の名前は、水色雲モ (すいしょく くもも)です。
2作品目!!
私みかん好きなんすよ。特におばあちゃんの家に行った時に置いてあるみかん。
これからも活動の応援よろしくお願いします。

2026/01/24 15:46

ナテ
ID:≫ 19ZQABSFMiPlU
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