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白い天使は黒く笑う。

#10

第十章 教育という名の殺人者

小野寺が担当するクラスの授業参観の日。

優が準備したUSBメモリが、プロジェクターに接続される。

小野寺はそんな事も知らず、動画を再生した。

再生されるのは――

優が涙を流して助けを求める映像
小野寺が黙っている姿
「それぐらい自分で乗り越えなさい」と冷たく言い放つ声

保護者たちの顔が凍る。

ざわめき。
教師たちの混乱。
子どもたちの無言。

そして最後に表示された文字。

「“見てない”ことにしたあなたの正義。
 それで、何人の子が死んだか、考えたことありますか?」

小野寺の顔、背筋がついに凍った。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

小野寺は謹慎処分となり、教育委員会の聴聞会にかけられる。

新聞に載る。
名前が拡散される。
保護者たちからの訴えが殺到する。

家には戻れず、娘とも会えなくなる。

彼は一人、廃校になった校舎に立ち尽くし、言った。

「……俺は、間違ってたのか……?
 見守ることが教育だと思ってたんだ……」

だが、その言葉に返事はなかった。

優は、遠くから見ていただけ。

優のノートに、赤い文字で書かれた一言。

「大人の無関心は、ナイフより鋭い。
 だから私は、その刃を、あんたに返しただけ。」


2025/06/18 14:52

白柴ふぐり
ID:≫ 1sZDtXyYeEjjg
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暴力表現グロ表現アリ 復習 いじめ

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