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白い天使は黒く笑う。

#9

第九章

小野寺つかさ(34)は、生徒から人気のある若手教師。

爽やかで、笑顔が絶えず、表向きは「話せばわかってくれる」大人だった。

だが――優がいじめられていた頃、
彼は、何度もそれを見て見ぬふりをしていた。

ある日、優が涙を流しながら言った。

「助けてください」

そのとき、小野寺は静かに目をそらし、こう言った。

「……自分で何とかしようか」

あのとき優は、“この世界には誰も助けてくれる人はいない”と知った。

第一段階、『教育者としての“信頼”を殺す』そう決めた、

優は小野寺に復習することを誓った。

優は、小野寺の過去の生徒とのLINE・録音・授業動画を収集し始める。

そして、匿名で教育委員会へ提出する。

内容:

女子生徒に対する「精神的放置」音声

成績操作の裏事情

いじめ報告を“握り潰した”証拠メール


さらに――
教え子(元いじめっ子)の卒業文集から、一部が晒される。

「私、いじめしてたけど先生、怒られなかったからやり続けちゃった(笑)別に良いって」

この一文が炎上の火種になった。


小野寺には、5歳の娘がいる。
家庭では「やさしいパパ」で通っていた。


優は、娘の保育園に匿名の手紙を送る。

「この教師は、かつて生徒の命を脅かすほどのいじめを黙認しました。
 こんな人間に育児を任せていいのでしょうか?」

保育園内にざわめきが走り、

近隣の保護者たちの目が、彼に突き刺さる。

職場でも私生活でも、彼は**「仮面を剥がされていく恐怖」**に追われはじめた。

優は、ある日ついに小野寺にメールを送る。
差出人は「被害生徒匿名」。

「先生、“なかったこと”にした声、まだ覚えてますか?」

「私はあの時、本当に死のうとしましたよ。
 でもやめたんです。
 ――“あなたを殺すまでは、死ねない”と思ったから。」

次の日から、小野寺の部屋に「メモ」が届く。

机の上:「次はあなたの娘です(嘘)」

洗面台:「その顔、保護者に見せられる?」

下駄箱:「今日も“何も見なかった”で通すんですか?」

小野寺の精神が削られていくのがわかった。


2025/06/18 14:48

白柴ふぐり
ID:≫ 1sZDtXyYeEjjg
コメント

この小説につけられたタグ

暴力表現グロ表現アリ 復習 いじめ

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