ある日、母が職員室に呼び出された。
「おたくのお嬢さんが、他の子にストーカー行為を…という話が…」
全くの濡れ衣。
でも、萌樹とミサが被害者のフリをして教師に泣きついたのだ。
教師も信じた。可愛くて愛想の良いあの二人の涙を。
家でも、母は優を信じられなくなり、怒鳴った。
「どうしてこんな子に育っちゃったの…!?」優は部屋に閉じこもり、
母に裏切られたという事実に耐えきれなくなり、ただただひたすら泣き叫んだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
放課後の空き教室。
萌樹とミサ、そして彼女たちの取り巻き3人。
「今日から、優ちゃんの“罰ゲーム”タイムで〜す♡」ミサが言うとスマホをこちらに向けた。
――机に押し付けられ、顔に落書き。
「地味」「臭い」「性格終わってる」「死ね」
写メを撮られ、「もし告げ口したら、この写真ばら撒くから〜♡」
笑いながら言うミサ。
その横で、萌樹はわざと転び、「優に押されたぁ〜!見た?今、みんな見てたよね〜?」という。
取り巻きたちは爆笑した。
優の目から、何かが完全に死んだ。
優は優自身をこの日、失ってしまった。