「今すぐに兵を送れ!すぐに!各国を調べさせよ!」
隋桜はそう叫び、何千万の兵を各国に送らせるよう指示した。
その後、ふたりの娘の方を向いた。
「武音、庸衣よ。そなたたちは女皇という偉大なる権力を前にしても、その道に走らなかった謙虚な者たちじゃ」
娘たちは頷いた。
「武音は兵として生きると誓った。そして庸衣は忍びとして一生を終えると志した。そなたたちはきちんと、女皇にならないという目的を持っている」
そして、隋桜は空を仰いだ。
「それに比べ、唐姫はどうじゃ。姉二人のマネをして、女皇にならないと言い張っているだけではないか。そなたたちの力で、唐姫を説得してまいれ」
ゆけ!という隋桜の声と同時に、娘たちは承知!と声を上げ、兵に混ざって妹を探しに旅立った。
「葉子よ、いるか?」
追川天皇は御簾を上げた。
葉子は微笑んで答えた。
「ここに」
追川天皇はほっと胸を撫で下ろしたが、すぐに、もとの硬い表情に戻った。
「?」
葉子の美しい顔が曇った。
追川天皇はこう言ったのだ。
「後周の兵が、すぐそこに」
隋桜はそう叫び、何千万の兵を各国に送らせるよう指示した。
その後、ふたりの娘の方を向いた。
「武音、庸衣よ。そなたたちは女皇という偉大なる権力を前にしても、その道に走らなかった謙虚な者たちじゃ」
娘たちは頷いた。
「武音は兵として生きると誓った。そして庸衣は忍びとして一生を終えると志した。そなたたちはきちんと、女皇にならないという目的を持っている」
そして、隋桜は空を仰いだ。
「それに比べ、唐姫はどうじゃ。姉二人のマネをして、女皇にならないと言い張っているだけではないか。そなたたちの力で、唐姫を説得してまいれ」
ゆけ!という隋桜の声と同時に、娘たちは承知!と声を上げ、兵に混ざって妹を探しに旅立った。
「葉子よ、いるか?」
追川天皇は御簾を上げた。
葉子は微笑んで答えた。
「ここに」
追川天皇はほっと胸を撫で下ろしたが、すぐに、もとの硬い表情に戻った。
「?」
葉子の美しい顔が曇った。
追川天皇はこう言ったのだ。
「後周の兵が、すぐそこに」