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名探偵朱雀 美術館殺人事件

#4

ファイル4 全員!?

「あの、この方は?」
玄武は輿水に問いかけた。
「この方は[太字][漢字]寺川嵐子[/漢字][ふりがな]てらかわらんこ[/ふりがな][/太字]夫人。そして娘さんの[太字][漢字]寺川あおみ[/漢字][ふりがな]てらかわあおみ[/ふりがな][/太字]お嬢さまです」
「待って、『夫人』と『お嬢さま』って.....」
朱雀が目を見開いて言う。
「ええ、身分はものすごく高いお二人です。旦那様が寺川財閥のトップでして、それで『夫人』と『お嬢さま』なのでございますよ」
輿水は黒縁メガネの内にある、鋭い目をギラギラさせて、言った。
「ふ〜ん、なるほどねぇ」
玄武はかすかに笑みを浮かべた。




[中央寄せ]🎨[/中央寄せ]




寺川夫人、寺川あおみ、朱雀、青龍、玄武、白虎。客が泊まるコテージは10あるから、あと4人いるはずだ。
「やぁやぁオーナー。遅くなってすまん」
「[太字]益田[/太字]さま」
輿水の目が一瞬鋭く光った。朱雀はそれを見て身震いし、玄武に囁いた。
「ねぇ、輿水ってヒト、ちょっと怖いよね」
「なんで?」
「ええっと、感じ悪いとゆーか.....」
ああ、と玄武は頷く。
「大木さんも言っていたケド、結構修羅場くぐってるみたいよ、金関係で。そりゃあ、そんなヒトなら感じが良いわけ無いと思う..........まぁ想像だけと」
朱雀は輿水をちらりと見た。益田と呼ばれた男性と会話を続けている。
「あのう、そちらの方は?」
こそっと、白虎が輿水に囁くのが見えた。
「ああ、[太字][漢字]益田総司[/漢字][ふりがな]ますだそうじ[/ふりがな][/太字]さんだよ」
青龍がおっと声をあげた。
「めっちゃ江戸時代じゃないすか」
朱雀が青龍の方を見る。
「........なんで?」
「え、お前知らないの」
「う、うん」
「中三にもなって!?お前受験大丈夫かぁ!?」
「........うちも玄武たちも中高一貫じゃん」
「..............中学受験のことだよ。昔の。よく受かったよな」
「あっそ」
朱雀はつまらなさそうな顔をする。歴史のこととなると興味津々の顔をして話をする青龍に、正直嫌気がさしているのだ。
「で、教えてよ」
「ああ、まず益田っていうのは、天草四郎のことで.........」
「全然名前ちがうじゃん!」
「最後まで聞けよ.....。あの、天草四郎っていうのは1637年に起こった島原・天草一揆の中心人物となった人のことだ。でも、この名前は本当の名前じゃない。本当の名前は増田時貞っていう、THE・江戸ってカンジの名前ね。天草四郎をわざわざ名乗ったのは、一揆のキリシタンを団結させるため。で、どうしてこの名前を名乗ることで団結させることができるのか。これは、『神の子』になることで、キリシタンが幕府に対抗することを、神をも応援していると........」
「説明が長いわね、聞いていてしんどくなるわよ。もういい、ソウジっていうのを教えて」
「総司は沖田総司。若くして結核で亡くなった、江戸時代の新選組の隊士......」
「しんせんぐみ!?めっちゃフレッシュ!」
「野菜とか魚じゃねぇんだから!それで、そっちも江戸時代ってこと!」
なるほどね、とよくわかっていなさそうな顔で朱雀は頷いた。
「オーナー、ちぃっす!」
すると、四人組の派手な男女がやってきた。男二人、女二人。全員チャラい。
「[太字]久本[/太字]さま、[太字]関塚[/太字]さま、[太字]蟻元[/太字]さま、そして[太字]六木[/太字]さまですね」
そうよぉ、と、関塚と呼ばれた女は色っぽく答える。
「アッ、あんたらが他の客ね。あたしは[太字][漢字]関塚奈々生[/漢字][ふりがな]せきつかななみ[/ふりがな][/太字]。こっちは彼氏の[太字][漢字]久本廉[/漢字][ふりがな]くもとれん[/ふりがな][/太字]。そして......」
「わたしが[太字][漢字]蟻元古都端[/漢字][ふりがな]ありもとことは[/ふりがな][/太字]。彼は[太字][漢字]六木陽馬[/漢字][ふりがな]ろくきはるま[/ふりがな][/太字]。よろしくねぇ」
えへへっと、蟻元は笑った。関塚よりも活発そうで、子供っぽい。
「あれれ.....?」
一方輿水は慌てた様子だ。
「どうしました?」
「い、いえ。お客様方、確認いたしますが、コテージには一人ずつ止まられますよね?」
もちろん、という声が飛び交う。
「あ、あのう、申し上げますが......」
そこで間を置く。輿水は息を吸って、吐いて、こう言った。
「コテージが一件、足りないのです」

2025/02/14 13:01

ムラサメ
ID:≫ 1.7MUzfPxODSQ
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PG-12四神東西南北殺人

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