[中央寄せ]🥄[/中央寄せ]
「あんたを産むなんて、ホントに体力が削られるだけ。あんたにゃ取り柄がないんだから。産まないほうが良かったくらいだわ」
むつは、母に聞いたことがある。
「私ね、あんたは女なのに、帝王切開で産んだの。そりゃあ、痛くていたくてしようがなかったわ。なのに、いざ育ててみると、まぁ、なんて役立たずな子なんでしょう。産まないほうが良かったかもね」
嫌な子。
失敗。
あんたは失敗作だわ。
むつは、なんどカッターを手にしたか。なんどロープを手にしたか。なんど包丁を手にしたか―――
その度に手が震えて、いつも凶器を取り落としてしまうのだった。
学校でも、
「ちょっとむつ。あんた、またこれ落としてる。次からは気をつけなって、何回言えば分かる?」
「あんた、どうかしてんで。意味わからんねんけど。あんたって、何考えてんのかわかんない」
[太字]何考えてるかわからない。[/太字]
なんど言われたか。
涙が頬を伝って、悲しくて、泣き叫んだ。
「あんたを産むなんて、ホントに体力が削られるだけ。あんたにゃ取り柄がないんだから。産まないほうが良かったくらいだわ」
むつは、母に聞いたことがある。
「私ね、あんたは女なのに、帝王切開で産んだの。そりゃあ、痛くていたくてしようがなかったわ。なのに、いざ育ててみると、まぁ、なんて役立たずな子なんでしょう。産まないほうが良かったかもね」
嫌な子。
失敗。
あんたは失敗作だわ。
むつは、なんどカッターを手にしたか。なんどロープを手にしたか。なんど包丁を手にしたか―――
その度に手が震えて、いつも凶器を取り落としてしまうのだった。
学校でも、
「ちょっとむつ。あんた、またこれ落としてる。次からは気をつけなって、何回言えば分かる?」
「あんた、どうかしてんで。意味わからんねんけど。あんたって、何考えてんのかわかんない」
[太字]何考えてるかわからない。[/太字]
なんど言われたか。
涙が頬を伝って、悲しくて、泣き叫んだ。