「 お,おはようございます… 」
ガヤガヤ
「 ふぅ…… 」
いつも通り,僕の声は教室に響き渡ることなく,空に消えた。
その光景に苦笑いしつつ,大人しく席に着く。
ガラッ
「 ん,おはよー 」
『 あ!高橋くん,道枝くんおはよー‼ 』
「 おはようさん笑みんな朝から元気やな笑 」
さっきまで笑い話をしていたクラスメイトが,一気に隣の席に押し寄せる。
僕の時の反応とは全く違い,彼らがきた途端に教室が騒がしくなる。
なんにせよ,彼らは学校で一番のイケメンコンビと言われる2人なのだ。
「 長尾くんおはよ 」
髙橋恭平。
ずば抜けて陽キャのチャラ男。
運動神経抜群だが,テストは赤点。
顔がよく,人当たりもいい。
「 長尾おはよ 」
道枝駿佑。
女子には塩対応。
文武両道の優等生肌。
実は超絶ピュアで,ツンデレ。
「 おはようございます…(小 」
「 声ちっちゃいなぁ笑元気ないん? 」
「 長尾はいつもこんなんやろ 」
「 それもそうか笑 」
このモテ男2人の隣の席が…。
僕。長尾謙杜。
クラスの中で目立たない陰キャ。
成績も運動もそれなり。
ビン底メガネに白い不織布マスクが特徴。
隣のモテ男たちとは違って告白されたことなんてありません!!!!!!
「 はぁ… 」
「 けんとどうしたん,ため息ついて 」
Next,???