お困りごとは『ロイヤ魔法相談室』にて
#1
プロローグ
『お困りごとは、070ー⚫︎73⚫︎ー⚫︎⚫︎21』
その張り紙を見て、私は「これだ!」と思った。私の長年の悩みを解決してくれるかもしれない。私の悩みは、ちょっとおかしいのだ。
プルルルル、プルルルル…
『はい、こちらロイヤ魔法相談室です』
「もしもし。えーと、悩みを解決してくれるんですか?」
『あぁ、そのことですね。では、今から言う住所にいらっしゃる事は出来ますか?』
「はい。住所はどこですか?」
『住所は、__県__市_区_番地です。そちらからはあまり遠くないでしょう?』
「はい。って、なんで分かるんですか?」
『張り紙を見たのなら薄々気づくのでは?』
「そんな、質問を質問で返されても__」
そこで電話はプツリと切れた。…まさか、魔法って本当に? でも、有り得ないよね。そう思いながら、私は夕暮れの太陽の光が差す街に出た。
「◯市◯番地だから、家から北に真っ直ぐ。本当に近いなぁ」
「はい、[漢字]浅井維都[/漢字][ふりがな]あさいいと[/ふりがな]さん。ストップ」
電話と同じ声の主に、あるビル前で肩を掴まれた。後ろを振り向くと、眩しいロングヘアの金髪が目に入った。夕陽を反射して私の目を直撃している。
「はい、えっと…誰ですか? というか、なんで名前を…」
「さっきの電話の。フィダです」
「フィダさん…? あの、私…」
「はい、確保!」
フィダが私の目を手で塞ぎ、フッと首筋に息を吹きかけられた瞬間、意識が暗闇に落ちていった。
__「ようこそ、ロイヤ魔法相談室へ」
「うひっ!?」
「なんだいその声は。君が来たくて来たんだろう?」
「そうですが…ここはなんなんですか?」
「ロイヤ魔法相談室。張り紙を見たんだろう? なぁ」
椅子に座って私を見下ろす女性は、長く濃い赤紫の畝る髪を腰まで伸ばした美女だった。ザ・魔女のローブと帽子を被っていて、怪しい笑みを浮かべながら頬杖をついている。
「私がロイヤ。さぁ、君の悩みは…」
そうロイヤが言った瞬間、ロイヤの金の瞳が一瞬眩しいほどに光り、それと同時に肌が泡立つような感覚がした。
「ほぅ…偶にする肌の泡立つ感覚、一人の時でも…そして、今も」
ロイヤは見事に私の悩みを言い当て、ニヤリと気持ち悪いほど口角を上げた。
「イト。君は魔法をかけられることに気づく体質…『被術感知』の体質だ。珍しいな…」
「あの…え? 魔法をかけられ…?」
「あぁ、あまりここら辺の人は魔法に慣れていないのか。じゃあ、見に行ってみるか? …おぉ、丁度開演の時間だ。フィダ、行くか?」
ロイヤが指を空中に指すと、丸い時計らしき拳代の物体が現れた。でも、見たことのない文字で私には読めない。
「はい。魔法街のショーはあと△@#*¥ですから、今直ぐに出れば間に合うでしょう」
「そうか。ならイト、お前に魔法を見せてやる」
「まっ、魔法!? ちょっと待って、そんな時間…」
ロイヤは私の手を強引に引き、扉を開けた。その先にあったのは私が歩いて来た道ではなく、中世のヨーロッパのようなファンタジックな街並みだった。
「こっちこっち。あぁ、そこの姉さん! この子の登録をお願い」
ロイヤが、街に入った直ぐそこにいる女性に話しかけて
「〒々”¥「#〜@、£〆』> …イト。イト%」#」-」
一瞬意味のわからない言葉で女の人が話した後、名前を呼ばれた。
「イト。指出して。小指」
「はぁ……ッ!?」
恐る恐る小指を差し出すと女性の人差し指ですっとなぞられ、そこから血が出て来た。そう、切られた。指の先が熱くて、思わずもう片方の手で押さえた。
「血の採取は完了しました。イトさん、私の言葉が理解できますか?」
「え? あ、はい…ちゃんと日本語に聞こえます」
「了解しました。では、行ってらっしゃいませ。魔法街へ__」
その張り紙を見て、私は「これだ!」と思った。私の長年の悩みを解決してくれるかもしれない。私の悩みは、ちょっとおかしいのだ。
プルルルル、プルルルル…
『はい、こちらロイヤ魔法相談室です』
「もしもし。えーと、悩みを解決してくれるんですか?」
『あぁ、そのことですね。では、今から言う住所にいらっしゃる事は出来ますか?』
「はい。住所はどこですか?」
『住所は、__県__市_区_番地です。そちらからはあまり遠くないでしょう?』
「はい。って、なんで分かるんですか?」
『張り紙を見たのなら薄々気づくのでは?』
「そんな、質問を質問で返されても__」
そこで電話はプツリと切れた。…まさか、魔法って本当に? でも、有り得ないよね。そう思いながら、私は夕暮れの太陽の光が差す街に出た。
「◯市◯番地だから、家から北に真っ直ぐ。本当に近いなぁ」
「はい、[漢字]浅井維都[/漢字][ふりがな]あさいいと[/ふりがな]さん。ストップ」
電話と同じ声の主に、あるビル前で肩を掴まれた。後ろを振り向くと、眩しいロングヘアの金髪が目に入った。夕陽を反射して私の目を直撃している。
「はい、えっと…誰ですか? というか、なんで名前を…」
「さっきの電話の。フィダです」
「フィダさん…? あの、私…」
「はい、確保!」
フィダが私の目を手で塞ぎ、フッと首筋に息を吹きかけられた瞬間、意識が暗闇に落ちていった。
__「ようこそ、ロイヤ魔法相談室へ」
「うひっ!?」
「なんだいその声は。君が来たくて来たんだろう?」
「そうですが…ここはなんなんですか?」
「ロイヤ魔法相談室。張り紙を見たんだろう? なぁ」
椅子に座って私を見下ろす女性は、長く濃い赤紫の畝る髪を腰まで伸ばした美女だった。ザ・魔女のローブと帽子を被っていて、怪しい笑みを浮かべながら頬杖をついている。
「私がロイヤ。さぁ、君の悩みは…」
そうロイヤが言った瞬間、ロイヤの金の瞳が一瞬眩しいほどに光り、それと同時に肌が泡立つような感覚がした。
「ほぅ…偶にする肌の泡立つ感覚、一人の時でも…そして、今も」
ロイヤは見事に私の悩みを言い当て、ニヤリと気持ち悪いほど口角を上げた。
「イト。君は魔法をかけられることに気づく体質…『被術感知』の体質だ。珍しいな…」
「あの…え? 魔法をかけられ…?」
「あぁ、あまりここら辺の人は魔法に慣れていないのか。じゃあ、見に行ってみるか? …おぉ、丁度開演の時間だ。フィダ、行くか?」
ロイヤが指を空中に指すと、丸い時計らしき拳代の物体が現れた。でも、見たことのない文字で私には読めない。
「はい。魔法街のショーはあと△@#*¥ですから、今直ぐに出れば間に合うでしょう」
「そうか。ならイト、お前に魔法を見せてやる」
「まっ、魔法!? ちょっと待って、そんな時間…」
ロイヤは私の手を強引に引き、扉を開けた。その先にあったのは私が歩いて来た道ではなく、中世のヨーロッパのようなファンタジックな街並みだった。
「こっちこっち。あぁ、そこの姉さん! この子の登録をお願い」
ロイヤが、街に入った直ぐそこにいる女性に話しかけて
「〒々”¥「#〜@、£〆』> …イト。イト%」#」-」
一瞬意味のわからない言葉で女の人が話した後、名前を呼ばれた。
「イト。指出して。小指」
「はぁ……ッ!?」
恐る恐る小指を差し出すと女性の人差し指ですっとなぞられ、そこから血が出て来た。そう、切られた。指の先が熱くて、思わずもう片方の手で押さえた。
「血の採取は完了しました。イトさん、私の言葉が理解できますか?」
「え? あ、はい…ちゃんと日本語に聞こえます」
「了解しました。では、行ってらっしゃいませ。魔法街へ__」