カーテンから薄暗い光が降り注ぐ。外からは鳥たちの[漢字]囀り[/漢字][ふりがな]さえずり[/ふりがな]が聞こえ…、ではなく、
魔物の鳥の囀りが聞こえる。ここは魔界。魔物や悪魔が住んでいる世界だ。魔界は魔王が支配し、その魔王によってこの世界(魔界)を動かしている。その魔王の娘、リズは魔物たちの声とともに起き上がった。あくびをしながらドアを開けると、目の前には、この魔界の魔王であり、リズの父であるブラッドが座っていた。
「おはよう。お父様。」
「あぁ。おはよう。」
椅子に座ると、すぐさま朝食が運ばれた。運ばれてくるのとともにリズは朝食を頬張った。
「なあ、リズ、、。」
とブラッドが声をかけようとした時、
「ごちそうさまでした。」
「・・・。」
「またね、お父様。また夕食のときにね。」
とリズが言うと、素早く自分の部屋に入った。
「・・・。」
ブラッドは声を掛けることなくその場に立ち尽くしていた。
[水平線]
「ふんふんふーん♪」
部屋に戻ったリズは上機嫌だった。手にはゲーム機を持ち、周りにはお菓子。
「はぁ〜。やっぱ家ってサイコー!」
「行儀が悪いですよ、リズ様。」
間髪入れず冷静に答えたのは、リズの専属メイドのクラリスだ。メイド服を身にまとい、綺麗に整った短髪が服に映える。
「なんで〜。別にやることないじゃん。」
「やることを探すのですよ。」
「それがめんどい。」
そう、リズは生まれてから一回も魔界の外に出たことがない。外が怖い、ということもあるが他に最も重要な理由があった。
「[小文字]だって、お母様も、そうだったし、、。[/小文字]」
リズが幼い時、リズの母が戦争に行き、何日も帰ってこなかったのだ。それは外で母が戦争によって死んでしまったからだ。
[小文字]「もう、あんなことは起きてほしくないから、、。」[/小文字]
これに対してはクラリスも何も言えなかった。
「だからもうここにずっといる。怖いもん。」
「怖い怖い言ってると自分自身が成長できなくなってしまいますよ。」
[大文字]「じゃあ、どうすればいいの、、!?」[/大文字]
「!」
「あ、」
「クラリスっ、、。」
「・・・。」
クラリスは黙ったまま部屋を出た。
ばたんと音がすると、リズはその場に座り込んだ。
[小文字]「私のせいで、何もかもがなくなってしまう、、。」[/小文字]
[小文字]「もう、どうすればいいのかな、、、。」[/小文字]
泣きそうになったところできぃと音がした。ハッとして目線を上げる。クラリスがいた。
「クラリス、、。私、。」
「いい方法が思いつきました。なのでこちらへ。」
「?」
[水平線]
目の前にはブラッドが座っていた。
「お父様、、。」
「お前にしてほしいことがある。」
「? なんですか」
「人間界に行ってほしい。」
「へ?」
つい間抜けな声が出てしまった。人間界、、!?
「なっなぜ、、!?」
「やることがないと行っていただろう。」
「!」
すぐさまクラリスを見る。こいつ、、!とリズは睨んだ。
「大丈夫だ。1人で行けとは言っていない。クラリスもだ。」
「!」頭が回らない。情報量が多すぎる。クラクラしているリズを見て、ブラッドは言った。
「寂しくなるが向こうで頑張ってこい。リズ。」
「・・・!」
久しぶりに言われた気がした。名前でよばれたこと。いや、リズ自身が避けていたのかもしれない。ただ一人の父親のことを。
「うん、まあ頑張ってくるよ、、。」
ホントはやだけど。でも、なぜかやり遂げたくなった。なんでかわからないけど。
「じゃあ、元気でな」
うん、と言う前に、
どん、
ん?
下は真っ暗だった。
[大文字]「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」[/大文字]
こうしてリズの人間界での生活が幕を開けるのであった。
魔物の鳥の囀りが聞こえる。ここは魔界。魔物や悪魔が住んでいる世界だ。魔界は魔王が支配し、その魔王によってこの世界(魔界)を動かしている。その魔王の娘、リズは魔物たちの声とともに起き上がった。あくびをしながらドアを開けると、目の前には、この魔界の魔王であり、リズの父であるブラッドが座っていた。
「おはよう。お父様。」
「あぁ。おはよう。」
椅子に座ると、すぐさま朝食が運ばれた。運ばれてくるのとともにリズは朝食を頬張った。
「なあ、リズ、、。」
とブラッドが声をかけようとした時、
「ごちそうさまでした。」
「・・・。」
「またね、お父様。また夕食のときにね。」
とリズが言うと、素早く自分の部屋に入った。
「・・・。」
ブラッドは声を掛けることなくその場に立ち尽くしていた。
[水平線]
「ふんふんふーん♪」
部屋に戻ったリズは上機嫌だった。手にはゲーム機を持ち、周りにはお菓子。
「はぁ〜。やっぱ家ってサイコー!」
「行儀が悪いですよ、リズ様。」
間髪入れず冷静に答えたのは、リズの専属メイドのクラリスだ。メイド服を身にまとい、綺麗に整った短髪が服に映える。
「なんで〜。別にやることないじゃん。」
「やることを探すのですよ。」
「それがめんどい。」
そう、リズは生まれてから一回も魔界の外に出たことがない。外が怖い、ということもあるが他に最も重要な理由があった。
「[小文字]だって、お母様も、そうだったし、、。[/小文字]」
リズが幼い時、リズの母が戦争に行き、何日も帰ってこなかったのだ。それは外で母が戦争によって死んでしまったからだ。
[小文字]「もう、あんなことは起きてほしくないから、、。」[/小文字]
これに対してはクラリスも何も言えなかった。
「だからもうここにずっといる。怖いもん。」
「怖い怖い言ってると自分自身が成長できなくなってしまいますよ。」
[大文字]「じゃあ、どうすればいいの、、!?」[/大文字]
「!」
「あ、」
「クラリスっ、、。」
「・・・。」
クラリスは黙ったまま部屋を出た。
ばたんと音がすると、リズはその場に座り込んだ。
[小文字]「私のせいで、何もかもがなくなってしまう、、。」[/小文字]
[小文字]「もう、どうすればいいのかな、、、。」[/小文字]
泣きそうになったところできぃと音がした。ハッとして目線を上げる。クラリスがいた。
「クラリス、、。私、。」
「いい方法が思いつきました。なのでこちらへ。」
「?」
[水平線]
目の前にはブラッドが座っていた。
「お父様、、。」
「お前にしてほしいことがある。」
「? なんですか」
「人間界に行ってほしい。」
「へ?」
つい間抜けな声が出てしまった。人間界、、!?
「なっなぜ、、!?」
「やることがないと行っていただろう。」
「!」
すぐさまクラリスを見る。こいつ、、!とリズは睨んだ。
「大丈夫だ。1人で行けとは言っていない。クラリスもだ。」
「!」頭が回らない。情報量が多すぎる。クラクラしているリズを見て、ブラッドは言った。
「寂しくなるが向こうで頑張ってこい。リズ。」
「・・・!」
久しぶりに言われた気がした。名前でよばれたこと。いや、リズ自身が避けていたのかもしれない。ただ一人の父親のことを。
「うん、まあ頑張ってくるよ、、。」
ホントはやだけど。でも、なぜかやり遂げたくなった。なんでかわからないけど。
「じゃあ、元気でな」
うん、と言う前に、
どん、
ん?
下は真っ暗だった。
[大文字]「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」[/大文字]
こうしてリズの人間界での生活が幕を開けるのであった。