「・・・。」
風が髪をなびかせる。私の心拍数と共に。
放課後になり、私は凪くんを屋上に呼び出した。・・・話を聞くために。
来てくれるかな・・・。
一応手紙を書いた。だから見て、来てくれるはず。でも私の予想は的中しなかった。
一時間待っても、凪くんは来なかった。
春というのに、風が強いせいか、寒かった。手がかじかむ。それでも私は待った。
きっと私に会いたくないかもしれない。気まずいとか思っているのかもしれない。
でも・・・
[中央寄せ]私は凪くんを信じている。[/中央寄せ][右寄せ]・・・そう思っているから。[/右寄せ]
すると、ドアの開く音が静かな屋上で響いた。
「はあはあはあ、雛さんっ・・・」
「・・・!凪くんっ、、、!」
一瞬で感情が溢れ出し、私は思わず抱きついてしまった。
・・・!しまっ・・・
その時だった。凪くんがその細い腕を私の身体に添わせたのだ。
凪くんの心臓の音が間近で感じられる。
「・・・っ、凪くん、、。」
すると、凪くんは手を離した。
「・・・ごめん。」
「う、ううん。こ、こちらこそ、、。」
凪くんは顔を赤らめている。そんな姿を見て、私も恥ずかしくなってしまった。
沈黙が続く。
私は一度心を落ち着かせると、話を始めた。
「・・・来てくれたんだ、、。」
「・・・本当は迷ってて。でも、僕の気持ちが伝えられるのは今だなって思って。」
ん?気持ち?
「そ、そっか。私も待ってたよ。凪くんを、、信じてたから・・・。」
「・・・!ありがとう。」
凪くんは私に向かって優しく微笑んだ。夕日に照らされて、私が見てきた中で一番綺麗な笑顔だった。
すると、凪くんは座った。私も合わせて座る。夕日は綺麗だった。
凪くんは口を開いた。
「ちょっと話してもいいかな。僕、本当は女の子って言ったよね、ホントにあのときフッちゃって、ごめん・・・。」
「!良いんだよ、私は全然気にしていないから・・・!」
「・・・ありがとう。でも、びっくりしたでしょ、がっかりしたでしょ、裏切られた気持ちに、なったよね。」
「・・・!凪くん、っ、それはちが・・・」
「そんな気持ちに恐れて、僕は色んな人にフッてきた。」
「・・・!」
「きっと、こんなことを知った上で付き合う人なんて、いない。そう思って僕は、僕はっ、、、。」
凪くんの顔には涙が流れ出していた。
それでも凪くんは続けた。
「それでも、僕は君が特別だった。フッたのに、君はいつも僕に笑顔を振りまいて、僕の世界を広げていった。こんな僕のことを、受け入れてくれた・・・。」
「・・・っ、、。」
思わず胸が熱くなる。凪くんは色んなことを、抱えていたんだ。
「でも、僕はまたあの頃の[漢字]私[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]の気持ちに気づいてしまった。だから今日は雛さんとは話せなくて・・・。」
「・・・ごめんね、そんな気持ちにさせちゃって。私がいたから。そうだよね、、。」
「っ!違う、あのときはっ、ホントは違かったんだ・・・!」
「・・・え?」
違うってどういうこと、、?
「君が僕に告白してくれたとき、僕は嬉しかった。でも、僕は女の子だから。だから、君を守ってしまった。だから、僕はあんなことを、、。」
「・・・え、、?ちょっと、待って、、それって・・・」
「[太字]だから、改めて僕から言わせて欲しい。[/太字]」
すると、凪くんは私の手を取った。暖かかった。
「僕は、雛のことが、[太字]好きだ。[/太字]」
「・・・っ、、!」
一瞬何を言っているのか理解出来なかった。思わず涙が溢れる。ああ、私って今天国に連れ去られているのかな。
「こんな僕だけど、その、良いかな、、?」
私の心は決まっていた。
「うんっ、だって私はそんな君を好きになったからっ、、!」
二人は微笑み合った。そして、抱き合った。ああ、私は今、今まで一番幸せな瞬間を噛み締めているのだろう。そんな気持ちが溢れてくる。
夕日はそんな私達をまばゆい光で照らしていたのだった。
風が髪をなびかせる。私の心拍数と共に。
放課後になり、私は凪くんを屋上に呼び出した。・・・話を聞くために。
来てくれるかな・・・。
一応手紙を書いた。だから見て、来てくれるはず。でも私の予想は的中しなかった。
一時間待っても、凪くんは来なかった。
春というのに、風が強いせいか、寒かった。手がかじかむ。それでも私は待った。
きっと私に会いたくないかもしれない。気まずいとか思っているのかもしれない。
でも・・・
[中央寄せ]私は凪くんを信じている。[/中央寄せ][右寄せ]・・・そう思っているから。[/右寄せ]
すると、ドアの開く音が静かな屋上で響いた。
「はあはあはあ、雛さんっ・・・」
「・・・!凪くんっ、、、!」
一瞬で感情が溢れ出し、私は思わず抱きついてしまった。
・・・!しまっ・・・
その時だった。凪くんがその細い腕を私の身体に添わせたのだ。
凪くんの心臓の音が間近で感じられる。
「・・・っ、凪くん、、。」
すると、凪くんは手を離した。
「・・・ごめん。」
「う、ううん。こ、こちらこそ、、。」
凪くんは顔を赤らめている。そんな姿を見て、私も恥ずかしくなってしまった。
沈黙が続く。
私は一度心を落ち着かせると、話を始めた。
「・・・来てくれたんだ、、。」
「・・・本当は迷ってて。でも、僕の気持ちが伝えられるのは今だなって思って。」
ん?気持ち?
「そ、そっか。私も待ってたよ。凪くんを、、信じてたから・・・。」
「・・・!ありがとう。」
凪くんは私に向かって優しく微笑んだ。夕日に照らされて、私が見てきた中で一番綺麗な笑顔だった。
すると、凪くんは座った。私も合わせて座る。夕日は綺麗だった。
凪くんは口を開いた。
「ちょっと話してもいいかな。僕、本当は女の子って言ったよね、ホントにあのときフッちゃって、ごめん・・・。」
「!良いんだよ、私は全然気にしていないから・・・!」
「・・・ありがとう。でも、びっくりしたでしょ、がっかりしたでしょ、裏切られた気持ちに、なったよね。」
「・・・!凪くん、っ、それはちが・・・」
「そんな気持ちに恐れて、僕は色んな人にフッてきた。」
「・・・!」
「きっと、こんなことを知った上で付き合う人なんて、いない。そう思って僕は、僕はっ、、、。」
凪くんの顔には涙が流れ出していた。
それでも凪くんは続けた。
「それでも、僕は君が特別だった。フッたのに、君はいつも僕に笑顔を振りまいて、僕の世界を広げていった。こんな僕のことを、受け入れてくれた・・・。」
「・・・っ、、。」
思わず胸が熱くなる。凪くんは色んなことを、抱えていたんだ。
「でも、僕はまたあの頃の[漢字]私[/漢字][ふりがな]・[/ふりがな]の気持ちに気づいてしまった。だから今日は雛さんとは話せなくて・・・。」
「・・・ごめんね、そんな気持ちにさせちゃって。私がいたから。そうだよね、、。」
「っ!違う、あのときはっ、ホントは違かったんだ・・・!」
「・・・え?」
違うってどういうこと、、?
「君が僕に告白してくれたとき、僕は嬉しかった。でも、僕は女の子だから。だから、君を守ってしまった。だから、僕はあんなことを、、。」
「・・・え、、?ちょっと、待って、、それって・・・」
「[太字]だから、改めて僕から言わせて欲しい。[/太字]」
すると、凪くんは私の手を取った。暖かかった。
「僕は、雛のことが、[太字]好きだ。[/太字]」
「・・・っ、、!」
一瞬何を言っているのか理解出来なかった。思わず涙が溢れる。ああ、私って今天国に連れ去られているのかな。
「こんな僕だけど、その、良いかな、、?」
私の心は決まっていた。
「うんっ、だって私はそんな君を好きになったからっ、、!」
二人は微笑み合った。そして、抱き合った。ああ、私は今、今まで一番幸せな瞬間を噛み締めているのだろう。そんな気持ちが溢れてくる。
夕日はそんな私達をまばゆい光で照らしていたのだった。