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再び、カーテンコールを

#1

当たり前の日常

「はぁぁ……」
私は机に頬杖をついて、ため息をつく。
すると、机に座るという、やって良いことか否かわからぬ様なことをしていた、同輩の音野がやってきた。
「どーしたの、宙見。あ、もしかして忙しいとか。最近忙しいしね、大変だよね、わかるよ」
この人心読めるのか。
そう思ったらなぜか、音野がそれに呼応するように笑いながら言った。
「いやそんな能力あったら怖いって〜、でも顔にしっかり書いてあったんだよ、『あー!!文化祭前の準備って本当に忙しい!!』って」
あ。これ声に出てたやつだ。なんか恥ずかしい。
「ぐぬぬ…」
音野は続ける。
「まっ、それに、幼馴染?だからさ。中学の頃からだっけ?いややっぱそれってそんなに幼馴染じゃないか……でも、どっちにしろ、一人で頑張りすぎないでよ、私も手伝えることあったらなんでもするんだから」
「……ありがとね、音野」
と、なんだか良さげな雰囲気を壊すように、愉快に笑いながらやってきたのは三枝先生だった。
「やあやあ、宙見と音野じゃないか〜!練習は順調か?」
音野がすかさず反応した。
「あー三枝センセーじゃん!もーあのねこの時期忙しくて!それで宙見が」
「いやもういいって!恥ずかしいって!!……っていうかさ、音野、話のお相手は先生なんだから、敬語に気をつけたら?」
「ウッ!!すみませんでした宙見サン」
「……相手違うんじゃ……ふふっ」
思わず笑ってしまうと、音野は拗ねたように「なによっ」と言った。
幼さがまだ残っているように見えてなんだか可愛いような、面白いような。
そんな私たちを見ていた三枝先生が、はっはっはと豪快に笑った。

2025/09/23 14:09

沼沈み
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