体が空中に浮いたさくらちゃんが、必死に私の名前を呼んだ。
「さくらちゃんっ!!」
私が行っても、もう遅い。ぶつかるっ!
キキーッ!!
どうやら、トラックの運転手さんが、止まったようだ。
「おい!危ないだろ!!もし俺がここの配達じゃなくて、減速してなかったらどうするつもりだったんだよ!!(*`Д´)ノ!!!」
わたしとさくらちゃんは、ぴったりのタイミングで、安心したからか座り込んだ。
「そこの姉ちゃんもだよ!妹に叱っといてやれよ!」
わたしにはそんな権限ないんだけどね...妹じゃないし。
「さくらちゃコホンコホンさくら、次からは飛び出さないように気を付けなさいね。」
できるだけ優しくいうと、さくらちゃんは私があえて呼び捨てにしたことに気づき、
「わかった、お姉ちゃん。」
と、言ってくれた。
「そうそう、そんなことよりもこれ、宅配便だよ。割れ物で生物らしいから、慎重に扱えよ。」
そういわれ、段ボールを受けとる。慎重に扱えって、あなたがもっと上の人に言われるべき言葉じゃ...?こっちが割ろうが腐らせようが関係ないのでは...?
「じゃーな!」
突っ込みどころありありの人だったけど、すぐに何処かにいった。ここら辺は家など早々ないけど、忙しいもんなんだろうなぁ。
「さ、さくら、ちょっと怪我したから、友達との約束なしにして、お家で休む。」
見ると、膝から血が出ていた。そのくらい、絆創膏を張ってればいいと思うけど、親が過保護だからこうなるんだろうなぁ。
「一旦、家に戻ろうか。」
「よし!これで大丈夫だよ。」
アルコールをし、絆創膏を貼ると、さくらちゃんは嬉しそうにぴょんと近くの椅子に座り直した。
「そういえばはなちゃん、その段ボールには何が入ってるの?」
「ああ、段ボールがあったね。あれ?手紙がついてる。」
手紙を開くと、一文目が
『花へ』
だった。お母さんの手書きだ、とすぐにわかった。
「わたし宛みたい。ちょっと、寝室で確認してくるから、待っててね。」
わたしには一人の部屋がないので、寝室で確認しないといけない。
「うん!さくら、テレビ見とくね!」
かいだんをのぼり、早速手紙を読む。
『花へ
あなたの弟が産まれました。名前は颯太(ふうた)と言います。由来は、ふうたのお義兄ちゃんと同じ漢字で別の読み方をした、というだけです。10月9日が誕生日です。大きい段ボールのなかには、犬などを飼う檻が入っています。その中にふうたが居るので、食料などを与えて世話をしてあげてください。これは、家族や親族には言ってはいけません。秘密に育ててください。ふうたが出れないように、きちんと鍵をかけておきましょう。11月9日になったら、その檻の中に悪質なさくらも入れましょう。あなたの行動は、すべてこちらに筒抜けです。もし、いうことを聞かないのであれば、こちらにも考えがあります。 母』
「...はい?」
つい、声が出た。一人の小学生に育児をされて、家族にも誕生を祝われないなんて、ふうたが不憫すぎる。それに、ペット用の檻の中に入れて、外に出たらダメなんて、おかしいよ。ペットだって、ずっとそこにいる訳じゃないのに。それに、悪質なさくらを入れましょう、って何なの?確かに、わたしも初めはいらっとすることはあったし、今もたまにあるけど、人間なら絶対に一度は人を怒らせるものよ。どうして、会っていないのに、悪質だって決めつけられるの?そんなのおかしいよ。ペットも人も、生き物なんだから、自分の意思はあるんだよ!?...やりたくない、けど、もしわたしが渋れば、お姉ちゃんやそうた、さくらちゃん、そしてふうたにも影響が出るかもしれない。
「...なら、ふうたには気の毒だけれど、一旦、檻の中に居てもらうしかないわね...」
そう呟きながら段ボールを開けると、確かに、なかには可愛い赤ちゃんが犬用の檻の中に入っていた。
「...秘密に育ててください、とは書いてあったけれど、家族や親族以外ならいいのよね...?じゃあ、ベビーシッターさんとかも...?」
わたしには習い事も家事の分担もある。ひとりで赤ちゃんを育てながらなんて、無謀だ。というか、そもそも、わたしからは乳がでないじゃない。乳母で、私たち家族の秘密を守ってくれる人なんて、あんまり居ないんじゃ...?
「はなちゃーん!てがみ、そんなに沢山かいてあったの?」
そうだ、さくらちゃんにもばれたらいけないんだ。
「あと、ちょっとだけ待ってね!」
急いで、檻を隠す場所を探す。目に止まったのは、ベッドの横の壁にある小さな空間。わたしとお姉ちゃんが気付いて、私物を置くのに使ってる。
「...よしっ!ちょうどだ!」
その空間に檻を入れてみると、スポッとはまった。私物は、ベッドのしたにカーペットを敷いて、その上に並べた。ここなら、誰にもバレない。
とんとんとん!
階段を誰かがかけあがってくる音が聞こえたので、急いで白いぬので隠した。
「はなちゃーん?」
あがってきたのは、もちろんさくらちゃん。
「ごめんね、私が元々住んでた所の友達が、病気になっちゃったみたいで...ほら、ア○ングアス貸すから、下で遊んどいてくれる?」
私がベッドのしたからア○ングアスを取り出すと、さくらちゃんが不思議そうな顔をして、二段ベッドを上がっていった。急いで夢前家の方の二段ベッドを上がると、さくらちゃんがふうたを隠していたぬのを破いた!
「...さくら、ちゃん...」
わたしは、頭のなかで状況を整理する。なんで、そんなピンポイントで...?
「さくらちゃんっ!!」
私が行っても、もう遅い。ぶつかるっ!
キキーッ!!
どうやら、トラックの運転手さんが、止まったようだ。
「おい!危ないだろ!!もし俺がここの配達じゃなくて、減速してなかったらどうするつもりだったんだよ!!(*`Д´)ノ!!!」
わたしとさくらちゃんは、ぴったりのタイミングで、安心したからか座り込んだ。
「そこの姉ちゃんもだよ!妹に叱っといてやれよ!」
わたしにはそんな権限ないんだけどね...妹じゃないし。
「さくらちゃコホンコホンさくら、次からは飛び出さないように気を付けなさいね。」
できるだけ優しくいうと、さくらちゃんは私があえて呼び捨てにしたことに気づき、
「わかった、お姉ちゃん。」
と、言ってくれた。
「そうそう、そんなことよりもこれ、宅配便だよ。割れ物で生物らしいから、慎重に扱えよ。」
そういわれ、段ボールを受けとる。慎重に扱えって、あなたがもっと上の人に言われるべき言葉じゃ...?こっちが割ろうが腐らせようが関係ないのでは...?
「じゃーな!」
突っ込みどころありありの人だったけど、すぐに何処かにいった。ここら辺は家など早々ないけど、忙しいもんなんだろうなぁ。
「さ、さくら、ちょっと怪我したから、友達との約束なしにして、お家で休む。」
見ると、膝から血が出ていた。そのくらい、絆創膏を張ってればいいと思うけど、親が過保護だからこうなるんだろうなぁ。
「一旦、家に戻ろうか。」
「よし!これで大丈夫だよ。」
アルコールをし、絆創膏を貼ると、さくらちゃんは嬉しそうにぴょんと近くの椅子に座り直した。
「そういえばはなちゃん、その段ボールには何が入ってるの?」
「ああ、段ボールがあったね。あれ?手紙がついてる。」
手紙を開くと、一文目が
『花へ』
だった。お母さんの手書きだ、とすぐにわかった。
「わたし宛みたい。ちょっと、寝室で確認してくるから、待っててね。」
わたしには一人の部屋がないので、寝室で確認しないといけない。
「うん!さくら、テレビ見とくね!」
かいだんをのぼり、早速手紙を読む。
『花へ
あなたの弟が産まれました。名前は颯太(ふうた)と言います。由来は、ふうたのお義兄ちゃんと同じ漢字で別の読み方をした、というだけです。10月9日が誕生日です。大きい段ボールのなかには、犬などを飼う檻が入っています。その中にふうたが居るので、食料などを与えて世話をしてあげてください。これは、家族や親族には言ってはいけません。秘密に育ててください。ふうたが出れないように、きちんと鍵をかけておきましょう。11月9日になったら、その檻の中に悪質なさくらも入れましょう。あなたの行動は、すべてこちらに筒抜けです。もし、いうことを聞かないのであれば、こちらにも考えがあります。 母』
「...はい?」
つい、声が出た。一人の小学生に育児をされて、家族にも誕生を祝われないなんて、ふうたが不憫すぎる。それに、ペット用の檻の中に入れて、外に出たらダメなんて、おかしいよ。ペットだって、ずっとそこにいる訳じゃないのに。それに、悪質なさくらを入れましょう、って何なの?確かに、わたしも初めはいらっとすることはあったし、今もたまにあるけど、人間なら絶対に一度は人を怒らせるものよ。どうして、会っていないのに、悪質だって決めつけられるの?そんなのおかしいよ。ペットも人も、生き物なんだから、自分の意思はあるんだよ!?...やりたくない、けど、もしわたしが渋れば、お姉ちゃんやそうた、さくらちゃん、そしてふうたにも影響が出るかもしれない。
「...なら、ふうたには気の毒だけれど、一旦、檻の中に居てもらうしかないわね...」
そう呟きながら段ボールを開けると、確かに、なかには可愛い赤ちゃんが犬用の檻の中に入っていた。
「...秘密に育ててください、とは書いてあったけれど、家族や親族以外ならいいのよね...?じゃあ、ベビーシッターさんとかも...?」
わたしには習い事も家事の分担もある。ひとりで赤ちゃんを育てながらなんて、無謀だ。というか、そもそも、わたしからは乳がでないじゃない。乳母で、私たち家族の秘密を守ってくれる人なんて、あんまり居ないんじゃ...?
「はなちゃーん!てがみ、そんなに沢山かいてあったの?」
そうだ、さくらちゃんにもばれたらいけないんだ。
「あと、ちょっとだけ待ってね!」
急いで、檻を隠す場所を探す。目に止まったのは、ベッドの横の壁にある小さな空間。わたしとお姉ちゃんが気付いて、私物を置くのに使ってる。
「...よしっ!ちょうどだ!」
その空間に檻を入れてみると、スポッとはまった。私物は、ベッドのしたにカーペットを敷いて、その上に並べた。ここなら、誰にもバレない。
とんとんとん!
階段を誰かがかけあがってくる音が聞こえたので、急いで白いぬので隠した。
「はなちゃーん?」
あがってきたのは、もちろんさくらちゃん。
「ごめんね、私が元々住んでた所の友達が、病気になっちゃったみたいで...ほら、ア○ングアス貸すから、下で遊んどいてくれる?」
私がベッドのしたからア○ングアスを取り出すと、さくらちゃんが不思議そうな顔をして、二段ベッドを上がっていった。急いで夢前家の方の二段ベッドを上がると、さくらちゃんがふうたを隠していたぬのを破いた!
「...さくら、ちゃん...」
わたしは、頭のなかで状況を整理する。なんで、そんなピンポイントで...?