「ヤンマからだ!!」
八の字を描く光が、曇の空に見える。
ヤンマからの合図だ。
「行くぞ。」
僕の声と同時に王様たちが一気に根城に攻め込む。
「ゴッカン裁判局だ!!」
リタさんの声と、ドタドタという足音。
王たちも一気に入ったらしく、そこら中で悲鳴と許しを請う声が聞こえてくる。
僕も遅れちゃいられないと踏み込むと、そこにはすでに白旗を掲げる男たちがいた。
「ほんと、まじで勘弁してください!!
こっちはもう、終わってんです!!」
「なぜか武器庫は爆発するわ、
ネットバンクは凍結されるわ、
挙句の果てに情報は漏れるし……。」
「逮捕してくださいよ!!もう流石に心が折れました!!」
泣きながらそういう彼ら。相当ヤンマの攻撃が効いたのだろう。
マフィアの心を折るとか、すごすぎる。ちょっと怖いくらいだ。
「ヤンマ、何やったんだよ……。」
奥を見ると、何か変な画面が浮かんでは消えているパソコン。
何だなんだとその画面を見つめると、いきなりヤンマの顔が映し出された。
「ヤンマ!!」
『おう、タコメンチ。上手く行ったろ?』
「う、うん。」
『情報も全部引っこ抜けた。ホットラインに送ってある。読んどけよ。』
そしてヤンマがキーボードを何度か叩くと、僕のホットラインが着信を告げた。
「あれ?これって?」
『ま、地図だな。詳しい方があったから送っとく。』
その地図には、ンコソパの地下道から伸びる、細い道と、その下にある、不自然なほど大きい空洞。
バグナラクより深い位置だろうか。
「ヤンマ、待ったほうがいい?」
『サンキュ、それで頼む。』
そう言うと、ヤンマはハッキングを解いたのか、画面は真っ暗になった。
「読んでみたが、国王から大臣系統まで職の幅が広い。
きちんとした軍事国家なのかもしれないな。」
「この、テスルク・ハスティーとやら、シュゴッダム王家の者でしょうか?」
「僕知らないよ、そんな人。」
「シエボル・アトノガス。こいつについてはなぜ何も書かれていない?」
リタさんが独り言のように言うと、マフィアの一人が口を開いた。
「もう言ったほうが楽なので言いますが、この人、全く何も情報がなくて。
どこにいてもローブですし、顔はフードとベールで隠されているので性別すらわからず。
声も変声器で変えているのかもしれず。」
「……減刑はしないぞ。」
リタさんがマフィアを睨みつける。
マフィアの男はわかってますよと言うと、手を上げた。
「シエボルっていう奴の異常さは計り知れない。
そのことを国王様に知らせたかっただけですよ。
何しろ俺達には対処できなかったんでね。」
「??どういうことだ?」
リタさんが問えば、マフィアの男はすんなりと口を割る。
「あいつらは、俺達を利用したんスよ。
元の計画じゃあ、アイツラが鉱石をこっちによこす代わりに、
こっちが世界各国で事件を起こしあんたらを混乱させる作戦だったんですけどね。」
「アイツラ裏切りやがって、頭と若頭、いや重役全員引っ張って行っちまった。
こっちには一文もよこさずにな。」
だからあれだけ弱かったのか。僕は納得。王たちもなるほどと首を縦に振った。
「その時に頭たちを全員潰したのがそのシエボルっつーやつですよ。
頭たちは喧嘩で負けたことなんざ一回もねぇんですが、その時ばかりは話が違って。」
「慈悲なんてない。どんなに大勢で戦っても、1秒後には全員ぶっ倒れてる。
それに____。」
男の顔が恐怖で青くなる。
まるで、思い出したくないものを思い出したかのように。
「[小文字]……まだ……[/小文字]」
「え?」
「あいつは悪魔なんです……!!
どれだけ殴っても倒れねぇ、
ピストルぶっ放しても平気な顔してる、
それに、人の血を見て笑ってた……。」
「もう人間やめてんです!あいつ!!」
それ以降彼らの様子はどこかおかしくなり、リタさんによってゴッカンに送られることとなった。
「悪い、待たせたな。……って、裁判長は?」
「組織員の人たちをゴッカンに投獄しに行ったよ。
先行っててって。」
「あ〜……。
んじゃ、裁判長いねぇけど行くか?」
僕らはまだ知らない。
「そうだね。ヒメノ〜!カグラギ〜!ジェラミ〜!行こう!!!」
「そうね。早く行ったほうがよさそう。」
「早急に終わらせ、宴といたしましょう!!!」
「おっとぉ、そりゃぁ楽しみだな。」
カーデ・スコルピ。トーカ・スコルピ。
シエボル・アトノガス。テスルク・ハスティー。
そして、国王サクト・ロゼア。
ロゼア国の【テッペン】の強さを。
そして____。
「そろそろかなぁ。」
古来から伝わる、シュゴッダムの秘密を。
八の字を描く光が、曇の空に見える。
ヤンマからの合図だ。
「行くぞ。」
僕の声と同時に王様たちが一気に根城に攻め込む。
「ゴッカン裁判局だ!!」
リタさんの声と、ドタドタという足音。
王たちも一気に入ったらしく、そこら中で悲鳴と許しを請う声が聞こえてくる。
僕も遅れちゃいられないと踏み込むと、そこにはすでに白旗を掲げる男たちがいた。
「ほんと、まじで勘弁してください!!
こっちはもう、終わってんです!!」
「なぜか武器庫は爆発するわ、
ネットバンクは凍結されるわ、
挙句の果てに情報は漏れるし……。」
「逮捕してくださいよ!!もう流石に心が折れました!!」
泣きながらそういう彼ら。相当ヤンマの攻撃が効いたのだろう。
マフィアの心を折るとか、すごすぎる。ちょっと怖いくらいだ。
「ヤンマ、何やったんだよ……。」
奥を見ると、何か変な画面が浮かんでは消えているパソコン。
何だなんだとその画面を見つめると、いきなりヤンマの顔が映し出された。
「ヤンマ!!」
『おう、タコメンチ。上手く行ったろ?』
「う、うん。」
『情報も全部引っこ抜けた。ホットラインに送ってある。読んどけよ。』
そしてヤンマがキーボードを何度か叩くと、僕のホットラインが着信を告げた。
「あれ?これって?」
『ま、地図だな。詳しい方があったから送っとく。』
その地図には、ンコソパの地下道から伸びる、細い道と、その下にある、不自然なほど大きい空洞。
バグナラクより深い位置だろうか。
「ヤンマ、待ったほうがいい?」
『サンキュ、それで頼む。』
そう言うと、ヤンマはハッキングを解いたのか、画面は真っ暗になった。
「読んでみたが、国王から大臣系統まで職の幅が広い。
きちんとした軍事国家なのかもしれないな。」
「この、テスルク・ハスティーとやら、シュゴッダム王家の者でしょうか?」
「僕知らないよ、そんな人。」
「シエボル・アトノガス。こいつについてはなぜ何も書かれていない?」
リタさんが独り言のように言うと、マフィアの一人が口を開いた。
「もう言ったほうが楽なので言いますが、この人、全く何も情報がなくて。
どこにいてもローブですし、顔はフードとベールで隠されているので性別すらわからず。
声も変声器で変えているのかもしれず。」
「……減刑はしないぞ。」
リタさんがマフィアを睨みつける。
マフィアの男はわかってますよと言うと、手を上げた。
「シエボルっていう奴の異常さは計り知れない。
そのことを国王様に知らせたかっただけですよ。
何しろ俺達には対処できなかったんでね。」
「??どういうことだ?」
リタさんが問えば、マフィアの男はすんなりと口を割る。
「あいつらは、俺達を利用したんスよ。
元の計画じゃあ、アイツラが鉱石をこっちによこす代わりに、
こっちが世界各国で事件を起こしあんたらを混乱させる作戦だったんですけどね。」
「アイツラ裏切りやがって、頭と若頭、いや重役全員引っ張って行っちまった。
こっちには一文もよこさずにな。」
だからあれだけ弱かったのか。僕は納得。王たちもなるほどと首を縦に振った。
「その時に頭たちを全員潰したのがそのシエボルっつーやつですよ。
頭たちは喧嘩で負けたことなんざ一回もねぇんですが、その時ばかりは話が違って。」
「慈悲なんてない。どんなに大勢で戦っても、1秒後には全員ぶっ倒れてる。
それに____。」
男の顔が恐怖で青くなる。
まるで、思い出したくないものを思い出したかのように。
「[小文字]……まだ……[/小文字]」
「え?」
「あいつは悪魔なんです……!!
どれだけ殴っても倒れねぇ、
ピストルぶっ放しても平気な顔してる、
それに、人の血を見て笑ってた……。」
「もう人間やめてんです!あいつ!!」
それ以降彼らの様子はどこかおかしくなり、リタさんによってゴッカンに送られることとなった。
「悪い、待たせたな。……って、裁判長は?」
「組織員の人たちをゴッカンに投獄しに行ったよ。
先行っててって。」
「あ〜……。
んじゃ、裁判長いねぇけど行くか?」
僕らはまだ知らない。
「そうだね。ヒメノ〜!カグラギ〜!ジェラミ〜!行こう!!!」
「そうね。早く行ったほうがよさそう。」
「早急に終わらせ、宴といたしましょう!!!」
「おっとぉ、そりゃぁ楽しみだな。」
カーデ・スコルピ。トーカ・スコルピ。
シエボル・アトノガス。テスルク・ハスティー。
そして、国王サクト・ロゼア。
ロゼア国の【テッペン】の強さを。
そして____。
「そろそろかなぁ。」
古来から伝わる、シュゴッダムの秘密を。
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落