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ネクストステージ! 最強の国の秘密

#7

行方知れず

「な……なんとかなった……。」
脱走した囚人をなんとか全員捕まえた後、ギラはザイバーン城の中で座りこむ。
寒さには強いはずだが、雪にずっと埋まっていた足の感覚は0に近かった。
「助かった。……[小文字]ありがとう。[/小文字]」
「ううん!大丈夫だよ!」
差し出されたココアを口に含み、一つ息をつく。
甘い味が口いっぱいに広がって、疲れと寒さを取っ払ってくれる。
「ありがとう!モルフォーニャさん!!」
「いえいえ〜。私の残業が減ったのでこれぐらい大した事ないですよぉ。」
自身は大量の(多分今日の仕事だろう)書類を抱えているあたり、相当この事が嬉しいのだろう。
僕も徹夜のきつさは知っているつもりだ。
……ゴッカンのには敵わないだろうけど。
「じゃぁ、そろそろ帰らなきゃ。お兄ちゃんのお手伝いしなきゃいけないし。」
「あいつに好き勝手させるな。曲がりなりにもあいつは罪人だ。」
リタさんの言葉に、はぁいと応え、僕はザイバーン城を後にした。






「たーだい「ギラ様!!!」
クワゴンから飛び降りたその時、ドゥーガさんがすごい顔をして僕の方へ駆け寄ってきた。
まるでこの世の終わりのような。
「どうしt「ラクレス様が!!!」
「お兄ちゃんが?」
お兄ちゃんがなんかやらかしたのか?
いや、お兄ちゃんがやらかすはずないしな………。
なんて思っていたら、ドゥーガさんは僕の体を揺さぶるようにしてこう言った。
「行方知れずとなりました!!!!」
「はい〜っ!?」
一瞬思考が停止する。どういうことだ?
ゴッカンに帰った……訳はない。
他の国に応援に行った……その可能性も少ない。
シュゴッダムのどこかにまだ___いや、ドゥーガさんがそこまで探していないわけがないだろう!!
「え、え、え。」
パニックになり、一歩二歩後ずさり。
どうしよう、どうしよう。お兄ちゃん、お兄ちゃん。
どこに行っちゃったの。ねぇ。
震える手でキングスホットラインを取り出し、お兄ちゃんに電話をかける。
しかし、何分経っても出る気配はない。
「お兄ちゃん……。」
すっかり回りが見えなくなった僕は、ヤンマに電話をかける。
『おー、タコメンチ。こっちは片付いt「ヤンマぁぁぁ!!!」
『ど、どうした。何あった?』
ホットライン越しに聞こえてくる驚きの声。
僕は助けを求めるように早口で今の状況を説明する。
『はぁ!?ラクレスがいなくなった!?』
「そうなんだよ〜!!助けて、ヤンマぁぁぁ……。」
『あのスカポンタヌキ……。逃げたんじゃないよな?』
疑惑の声を向けてくるヤンマに、僕はきっぱりと言い切ってやる。
「お兄ちゃんはそんなことしない!!!
するんだったらゴッカンから戻ってきたその日にやってるよ!!
お兄ちゃんはそこまで頭が回らないわけじゃない!!」
普段だったらしない。こんなにヤンマに当たらない。
やめなきゃいけないのはわかってるけど、そんなことさえできなくて。
頬を涙が伝う。そんな顔は誰にも見られたくて、クワゴンに逃げ込む。
それさえ、ヤンマは見透かしたのだろうか。
優しい声で語りかけてくる。
『わ、わーった、わーった。
とりあえずあいつらに連絡しとくな。
後、防犯カメラ、確認しとく。
タコメンチ。てめぇはシュゴッダム国内探せるか?
まだ近くにいる可能性はあるぜ。』
「う、うん。」
『とりあえず俺もそっち行くわ。』
僕に色々と指示を出して、ヤンマは電話を切った。
僕が、【ンコソパは大丈夫なの】と言わせる隙もなく。
「そういうところだよ。」
ずぅぅぅっとそうだよ。
四年前。君に初めてであったときからずっと。
隠せないほどの兄貴肌。
どんなにふざけていても、やるときはやってしまうから、信頼したくなる。
それがヤンマ・ガストという男なのだと、僕は四年間で知った。
「また殴られちゃうのかな。」
―腑抜けた真似したらぶちのめす―
そう言いながらも、僕は笑っている。
「うん。大丈夫。」
前だけむこう。もう一回。
お兄ちゃんを見つけよう。
「行くぞ、タコメンチ。」
心の自分に叱咤激励をして、僕らは飛び立った。

作者メッセージ

はい。短くてすいません。
作者の推しはヤンマ総長及びラクレス様及びギラくんです。
なので、物語はこの三人中心になっていくと思います。
……そして、次回からはギラくん目線から三人称視点に変わっていきます。
そのことを少々心にお留め置きください。
では!See you again!

2024/08/19 20:29

ミコト
ID:≫ 8t/IaoonNB37w
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