それから、お兄ちゃんの様子はどこかおかしかった。
城に帰る時も、ずっと下を向いていたり
帰ってきたら帰ってきたでずっと図書室にこもっていたり。
「お兄ちゃん?大丈夫?」
「ん?ふふっ……大丈夫だ、ギラ。」
どこかが、変だった。
そして、その2日後のこと___。
「ギラ様!!」
「ど、どうしたの!?」
「地下の王を名乗る何者かが、街を破壊しております!!」
ドゥーガさんの言葉と同時に、何かの爆発音が響き渡る。
そしてキングスホットラインの着信音。
やばいやばいとテンパっていると、お兄ちゃんが僕の手から電話を取り、出た。
『どうやら……来てしまったみたいだね。』
『てめぇらの方もそうなのかよ。』
『こちらも少々大変なことになっております。』
『囚人が逃げた……。ヴァァァァァァァァ!!!!』
『美しくないわ。』
五人全員が一気に喋りだすので言っている意味はよくわからないが、まずいということだけはよ〜くわかる。
「六王国全てに来たか……。ドゥーガ!!城に避難してきた民を!!」
「城下は僕とお兄ちゃんに任せて!」
ドゥーガさんは、ハッと頭を下げると城の入口へと走っていった。
「私は中心に切り込む。ギラ、お前は民を優先で助けろ。」
「その後はお兄ちゃんの方に行くからね?」
「もちろんだ。もとより一人で倒そうなどと思っていない。」
絶対嘘だなと思いながら、僕は剣を構える。
お兄ちゃんも、ZEROを構えている。
「王凱武装!!」「王凱武装。」
僕らの声が、重なった。
[斜体][太字]You are the KING, You are the You are the KING![/太字][/斜体]
[太字][斜体]クワガタオージャー![/斜体][/太字]
[太字][斜体]Lord of the Lord of the Lord of the SHUGOD!![/斜体][/太字]
[太字][斜体]オオクワガタオージャー![/斜体][/太字]
僕らはうなずき合い、城下へと飛び込んだ。
敵の兵隊は前の襲撃の数十倍はあろうかというほどに増えていた。
「逃げて!!!」
僕は子どもたちに向かって叫ぶ。
けれど腰が抜けてしまっているのか、子どもたちは動かない。
僕は敵を斬り、子どもたちを抱えあげる。
「クワゴン!!」
クワゴンを呼び、子どもたちを託して僕は周りを見る。
逃げ遅れた人はいない。
敵も少なくなった。
……なら、お兄ちゃんの方に行かなきゃ。
そう思った、その時。
またキングスホットラインの着信音が鳴る。
誰だと思い、画面を見てみると、お兄ちゃんからだった。
慌てて通話ボタンを押し、もしもしと言う。
「お兄ちゃん?」
『あぁ、ギラか。』
電話の向こうから聞こえてくる声は、少し疲れているような声色だった。
『王たちの方へ援護に行ってやってくれ。』
「え、で、でも………。」
『こっちは私に任せてくれないか?』
渋る僕に、お兄ちゃんがきっぱりと言い放つ。
有無を言わせないその口調に僕は押し切られ、電話を切る。
「やらなきゃ……。」
この後に起こった悲劇を、僕はまだ知る由もない。
[水平線]
その頃、ラクレスは。
「さぁて、最期の言葉は終わりましたか?邪智暴虐の王よ。」
とある男と対面していた。
「最期の言葉……ほど格好のつくものではないがな?」
城に帰る時も、ずっと下を向いていたり
帰ってきたら帰ってきたでずっと図書室にこもっていたり。
「お兄ちゃん?大丈夫?」
「ん?ふふっ……大丈夫だ、ギラ。」
どこかが、変だった。
そして、その2日後のこと___。
「ギラ様!!」
「ど、どうしたの!?」
「地下の王を名乗る何者かが、街を破壊しております!!」
ドゥーガさんの言葉と同時に、何かの爆発音が響き渡る。
そしてキングスホットラインの着信音。
やばいやばいとテンパっていると、お兄ちゃんが僕の手から電話を取り、出た。
『どうやら……来てしまったみたいだね。』
『てめぇらの方もそうなのかよ。』
『こちらも少々大変なことになっております。』
『囚人が逃げた……。ヴァァァァァァァァ!!!!』
『美しくないわ。』
五人全員が一気に喋りだすので言っている意味はよくわからないが、まずいということだけはよ〜くわかる。
「六王国全てに来たか……。ドゥーガ!!城に避難してきた民を!!」
「城下は僕とお兄ちゃんに任せて!」
ドゥーガさんは、ハッと頭を下げると城の入口へと走っていった。
「私は中心に切り込む。ギラ、お前は民を優先で助けろ。」
「その後はお兄ちゃんの方に行くからね?」
「もちろんだ。もとより一人で倒そうなどと思っていない。」
絶対嘘だなと思いながら、僕は剣を構える。
お兄ちゃんも、ZEROを構えている。
「王凱武装!!」「王凱武装。」
僕らの声が、重なった。
[斜体][太字]You are the KING, You are the You are the KING![/太字][/斜体]
[太字][斜体]クワガタオージャー![/斜体][/太字]
[太字][斜体]Lord of the Lord of the Lord of the SHUGOD!![/斜体][/太字]
[太字][斜体]オオクワガタオージャー![/斜体][/太字]
僕らはうなずき合い、城下へと飛び込んだ。
敵の兵隊は前の襲撃の数十倍はあろうかというほどに増えていた。
「逃げて!!!」
僕は子どもたちに向かって叫ぶ。
けれど腰が抜けてしまっているのか、子どもたちは動かない。
僕は敵を斬り、子どもたちを抱えあげる。
「クワゴン!!」
クワゴンを呼び、子どもたちを託して僕は周りを見る。
逃げ遅れた人はいない。
敵も少なくなった。
……なら、お兄ちゃんの方に行かなきゃ。
そう思った、その時。
またキングスホットラインの着信音が鳴る。
誰だと思い、画面を見てみると、お兄ちゃんからだった。
慌てて通話ボタンを押し、もしもしと言う。
「お兄ちゃん?」
『あぁ、ギラか。』
電話の向こうから聞こえてくる声は、少し疲れているような声色だった。
『王たちの方へ援護に行ってやってくれ。』
「え、で、でも………。」
『こっちは私に任せてくれないか?』
渋る僕に、お兄ちゃんがきっぱりと言い放つ。
有無を言わせないその口調に僕は押し切られ、電話を切る。
「やらなきゃ……。」
この後に起こった悲劇を、僕はまだ知る由もない。
[水平線]
その頃、ラクレスは。
「さぁて、最期の言葉は終わりましたか?邪智暴虐の王よ。」
とある男と対面していた。
「最期の言葉……ほど格好のつくものではないがな?」
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落