文字サイズ変更

さいきょう皇帝様は家族を知らない

#29

処刑の日

「来いよ。」
暗闇の中で聞こえたレインの言葉に、開かぬ瞼を無理やりこじ開け、立ち上がろうとする。
その瞬間、足に激痛が走り、また倒れ込む。
「「「「「「ライダー!!!」」」」」」
ゴーグルの声。チームメイトの声。あいつらの声が、頭の中にこだまする。
足が痛い、腕も痛い、体中痛い。
息も上手くできないし、頭もボーっとする。
「大丈b「触るな。こいつは[漢字]御主人様[/漢字][ふりがな]ボス[/ふりがな]のものだ。」
焦ったようなナイトビジョンの声。
駆け寄る誰かの足音。
レインがピストルを向ける音。
全てはっきり聞こえる。だから、脳はまだ、それを処理できるぐらいしっかりしてる。
貧血で気絶しないだけの血液量もある。
立つまでできなくても、ちょっとなら動ける。
大丈夫。まだ生きれる。まだ、死なない。まだ、ソレイユを助けに行ける!
「だい、じょうぶ。だか、ら、もういい。」
「ライダー……!!」
「し、なない、ってやくそく、したろ……?」
エンペラーは逃がした。あいつは軽傷だったはず。
きっと、ソレイユを助けに行ってくれてるはずだ。
「らっ!立ちやがれ!!お嬢様を誑かした極悪人が!!」
荒ぶるレインは止まらない。
オレの腕を掴むと、どこかへと引きずっていく。
傷に砂が入りとてつもなく痛いが、叫ぶ体力はない。
「ライダー!!!」
「ライダーをどこに連れて行くんだ!!」
あいつらの大声が聞こえるが、レインが振り向く気配はない。
また擦り傷一つできた……。痛ぇ。
「お前の命運もここまでだな。」
「……は?」
「お前は今日、処刑される。」
不思議と嫌な気はしなかった。
覚悟していたからかもしれない。
ソレイユと共に生きることを決めたその日から。
気にかかるのはチームメイトのこと。
それと、二人……得にエンペラーのこと。
飯はちゃんと三食食ってくれるだろうか?
しっかり寝てくれるだろうか?
無理はしないだろうか?
あのマイペースキングは手が焼ける。
オレ以外がどうにかできる奴じゃない。
オレが死んだら……あいつは。
あいつは___?










どうなるんだろう。













それからは早かった。
仮の牢屋に放り込まれたと思ったら即連れ出され、どこかの壁に固定された。
隣には、ソレイユ。
「ライダー、ごめん。」
ずっと謝ってくるけど、オレはソレイユが悪いとは思っていない。
全ての元凶はあの男だから。
傷の痛みはもう感じない。感覚ももうない。放っといてもオレは死ぬ。
でも、それでも、誰かが、ソレイユを助けてくれるなら、オレは死力を尽くす。
死んでも逃がしたい。だってオレは、ソレイユがいなかったら、今この場にいない。
ソレイユがいなかったら、どこかで死んでいたし、どこかでくじけていた。
「ライダー。」
「……。」
自分が救われたいとは思わない。
自分が生き残りたいとも思わない。
ただただ、ソレイユが助かればそれでいいから。
「泣かないでよ。」
泣いてねぇし。って強がっても強がっても、笑顔を作ったって、涙は流れてくる。
瞼をなんとか開けば、前には銃を構える男たち。
その奥にはインペリアルチームの三人。
本当に死ぬのか。少しずつ恐怖がオレの心の中をうずまき始める。
「殺れ。」
あの男の低い命令する声が俺の耳に轟いた、その時だった。
スパアンと言う音がして、男が一人、倒れる。
何がなんだかわからず混乱している中、また一人、もう一人と倒れていき、最終的に全員が倒れてしまった。
「……!?」
「……!?」
プランたちとあの男の顔。
信じられない、なんで。そう目が語っていた。
「ふぅ……。本物を触ったのは初めてだったが……なかなか面白い代物だな。」
「か、カイザー!?どうして……。」
そこには、サンイエローのゲソが光り、輝く一人のボーイ。
「王のものに手を出す輩の顔を、見てみたくなった。」
その手には、スプラマニューバー……の実弾バージョンが握られていた。

作者メッセージ

久しぶりのライダー目線!!
この処刑のシーンは最初から思い描いてたんですよ!
実弾バージョンっていうのは捏造設定で、こういうものがスプラの裏社会で流れてそうだな〜って思ったんです。
例えばラムネが使っているのは【リッター4K 実弾バージョン 泡沫】、
レインが使っているのは【ロングブラスター実弾バージョン 霧時雨】、
プランが使っているのは【ボールドマーカー実弾バージョン 雷神】。
エンペラーが使っているものは次回明らかになりますので少々お待ちを!
コメント、感想待ってます!!
では!See you again!

2024/08/18 14:36

ミコト
ID:≫ 8t/IaoonNB37w
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はミコトさんに帰属します

TOP