屈強な男がオレたちを取り囲む。
他の奴らは怯むが、オレとライダーは十秒で片付ける。
「は、はや……。」
「手慣れてるね……。」
皆の呆れの視線を躱し、オレたちはさっさとそいつ等を縛り上げる。
「スカルとヘッドホンはそこで援護を頼む。
ブロウとエンペーサーは反対側を。」
「残りの奴らは他の見張りを混乱させてくれ。」
了解、という声とともに、皆が散っていく。
オレたちも行くか、と建物の方へ一歩踏み出した、その時。
「ライダー、エンペラー。」
「??」
「なんだ、ゴーグル。」
ゴーグルが、オレたちを呼び止めた。
「助け出したら、ソレイユと二人のタイマン、もう一回見せてよ。
二人だけ、どっか行っちゃうとかはナシだよ?」
「そーだそーだ!」
「二人だけで何でも進めんなよ!」
わかってると言いながら、ほぼ耳には入っていない。
オレも、あいつも。
お互いそういう性格だから。お互いそれをわかっていて、直せないと知っているから。
そういう忠告は聞かないことにしている。
それに聞いていたって、止まる筋合いはないのだ。
「お前はアホじゃなかったのか?」
「オレは、友達のためならなんだってするよ!」
ライダーの問は、至極当然なものだった。
いつもあんなんなゴーグルが、そんな事を言うなんて。
それにそう答えてしまうゴーグルは、やはりアホだ。
そうでなきゃ……全てを見透かす神のようだ。
「行くぞ、エンペラー。」
「フッ……りょーかいした。」
考えることを放棄したのだろう。
そういう諦めがいいところもオレは好きだ。
庭から入れそうなところを探し、光のない襖を見つける。
罠か?と警戒する手はない。
罠だったら罠だったで招き入れてくれているだけいいじゃないか。
オレたちは、襖を蹴っ飛ばした。
「誰も、いねぇのか……?」
誰もいない。ただ、だだっ広い畳の部屋に、大きなスタート地点が置かれていた。
まるで、こちらに来いと言っているかのように。
「上等だ!!」
「熱くなりすぎるなよ?」
怖くはない。
むしろ、楽しみだ。
この先は、普段のバトルの会場じゃない。
殺し合いの、会場なんだ。
敗者は消え、勝者のみが光のもとに出られる。
そして、最強の皇帝の祝福を受けられる。
……もっとも、皇帝自身が祝福しようと思っているかは話が別となるが。
「「楽しむぞ!!」」
自らのブキを握りしめて、オレたちはスタート地点に乗り込んだ。
[斜体]「標的、入りました。これより作戦β、開始とします。」[/斜体]
誰かがそれを、見ているとも知らずに。
他の奴らは怯むが、オレとライダーは十秒で片付ける。
「は、はや……。」
「手慣れてるね……。」
皆の呆れの視線を躱し、オレたちはさっさとそいつ等を縛り上げる。
「スカルとヘッドホンはそこで援護を頼む。
ブロウとエンペーサーは反対側を。」
「残りの奴らは他の見張りを混乱させてくれ。」
了解、という声とともに、皆が散っていく。
オレたちも行くか、と建物の方へ一歩踏み出した、その時。
「ライダー、エンペラー。」
「??」
「なんだ、ゴーグル。」
ゴーグルが、オレたちを呼び止めた。
「助け出したら、ソレイユと二人のタイマン、もう一回見せてよ。
二人だけ、どっか行っちゃうとかはナシだよ?」
「そーだそーだ!」
「二人だけで何でも進めんなよ!」
わかってると言いながら、ほぼ耳には入っていない。
オレも、あいつも。
お互いそういう性格だから。お互いそれをわかっていて、直せないと知っているから。
そういう忠告は聞かないことにしている。
それに聞いていたって、止まる筋合いはないのだ。
「お前はアホじゃなかったのか?」
「オレは、友達のためならなんだってするよ!」
ライダーの問は、至極当然なものだった。
いつもあんなんなゴーグルが、そんな事を言うなんて。
それにそう答えてしまうゴーグルは、やはりアホだ。
そうでなきゃ……全てを見透かす神のようだ。
「行くぞ、エンペラー。」
「フッ……りょーかいした。」
考えることを放棄したのだろう。
そういう諦めがいいところもオレは好きだ。
庭から入れそうなところを探し、光のない襖を見つける。
罠か?と警戒する手はない。
罠だったら罠だったで招き入れてくれているだけいいじゃないか。
オレたちは、襖を蹴っ飛ばした。
「誰も、いねぇのか……?」
誰もいない。ただ、だだっ広い畳の部屋に、大きなスタート地点が置かれていた。
まるで、こちらに来いと言っているかのように。
「上等だ!!」
「熱くなりすぎるなよ?」
怖くはない。
むしろ、楽しみだ。
この先は、普段のバトルの会場じゃない。
殺し合いの、会場なんだ。
敗者は消え、勝者のみが光のもとに出られる。
そして、最強の皇帝の祝福を受けられる。
……もっとも、皇帝自身が祝福しようと思っているかは話が別となるが。
「「楽しむぞ!!」」
自らのブキを握りしめて、オレたちはスタート地点に乗り込んだ。
[斜体]「標的、入りました。これより作戦β、開始とします。」[/斜体]
誰かがそれを、見ているとも知らずに。
- 1.Prologue
- 2.マイペースキングは、今日も今日とてマイペース
- 3.弁当をちゃんと食え!!
- 4.新しい家
- 5.not本編 インペリアル&登場人物の紹介!
- 6.体調不良表現あり、ご注意!! NightとKing
- 7.サーモンランと、ライダーの憂鬱
- 8.濁る瞳
- 9.太陽
- 10.殺し屋の子
- 11.皇帝のチームのチームメイト
- 12.オレら5人で、最強チーム!?
- 13.初バトル
- 14.さいきょう皇帝様は親に頭が上がらない?
- 15.愛されたかった
- 16.二戦目 シンペラーチーム戦!?
- 17.オレ等の宣戦布告
- 18.あなた達が従うべきは
- 19.バトルロワイヤル・イヴ
- 20.バトロワ開始!?即三人戦!?
- 21.新たな皇帝と闇社会の子
- 22.キミを助けるために
- 23.番外編(?)曲パロ
- 24.戦い、開始。 皆の心
- 25.戦いのスタート地点
- 26.最強皇帝の従者たち
- 27.愚王と愚民、そして愚帝【前編】
- 28.愚王と愚民、そして愚帝【後編】
- 29.処刑の日
- 30.スプラマニューバーの帝王
- 31.みんなで帰ろう
- 32.大切な人
- 33.最終回 君に伝えたい