後のチキュー史において、《最悪の日》と呼ばれることになる、ある日のことだった。
「チキューから転売ヤーを一掃したい。手伝え。」
「いいわね!もっふんの人形も人気に乗じて転売が多発してるの。
なんとかして頂戴?」
「一部の商人による商売独占も大きな問題!転売とともに対策願いたい!」
ここはトウフのタキタテ城。
こたつで鍋をつまみながら、王たちがワイワイとチキューの問題を提起し合っている。
狭間の王、ジェラミー・ブラシエリは、特に言うこともないので皆の反応を伺っていた。
側近たちは皆、シュゴッダムにて側近会議中らしい。
「なるほどねぇ……ってお前さん方、落ち着かずにどうしたんだい?」
隣を見てみれば、ソワソワと落ち着かない様子のシュゴッダム王と、ンコソパ総長。
「……なんか、クワゴンたちが騒いでる。」
ギラは胸に手を当て顔をしかめる。
ギラの体内には、ゴッドクワガタのシュゴッドソウルがある。
シュゴッドの直感というやつか。
「オレもそう思う。なんか……こう?オレのネットワークが危険だっつってんだけど。」
なんのネットワークかはわからないが、これも直感というやつなのか?
なんてジェラミーが思った、その時だった。
[太字][大文字]ドンガラガッシャーン!!![/大文字][/太字]
大きな音。
それと一緒に、身体が浮き上がるような感覚。
何がなんだかわからないまま王たちは下へと落ちていく。
「わぁ!?」
「おわっ!?」
「え?」
「おや?」
「……!?」
「おっとぉ……?」
すぐさまジェラミーは糸を伸ばし、五人の王たちを吊り下げる。
「大丈夫かい?」
「ジェラミー、ありがと〜!」
ギラの明るい声とは裏腹に、皆の顔は暗かった。
「え、ちょ、みんな怖い顔してどうしたの。」
「タコメンチ。あれだあれ。よく見てみろ。」
ヤンマが糸にぶら下がりながら指を指す。
そこには、、、、男がいた。
「何者!!」「どなたで?」
ヒメノとカグラギの声がシンクロする。
その男は何も言わずに剣をこちらに向けた。
危ない!!とギラの全神経がそう告げる。
身の危険を感じた身体は正直で、ギラはとっさに糸から飛び降り、着地した。
その時だった。
ザンッという音がしたかと思うと、王たちの身体が崩れ落ちる。
「みんな!!」
ギラが触れると手にはベッタリと血が。
まずいと電話をかけようとするも、相手がそうさせてくれない。
「何をしに来た!?何のためにみんなを!?」
必死で問いかけるが、彼は応えてはくれない。
代わりに、斬撃を数発ギラに向かって放つ。
「……お、王凱武装!!」
ギラは腰から剣を引き抜き、変身。
倒れ込んだ王たちの前に立ちはだかる。
「[小文字]力に従っておれば良いものを……。[/小文字]」
ポツリと彼はそういった後、剣を構えた。
「ガタガタ言うな!!俺様が一撃で……「我が復讐の剣、受けてみよ。」
ギラの体にちゃんとはいっていた力が、その瞬間抜ける。
そして、遅れてやってくる痛み。やられた。そう思ったときにはもう遅く、膝から崩れ落ちてしまう。
が、すぐに傷は塞がったようで、傷口の異様なほどの熱と残った痛みがギラの意識を繋ぎ止めてくれていた。
―回復力が異常に高い身体でよかった。―
嫌いだったこの体に、ほんの少しだけ感謝した。
「ほぉ……。これに耐えるか。面白いやつだな。」
「だ、まれ。」
剣を支えにしてうまく力の入らない身体を引きずりながら立ち上がる。
キラリと彼の腕が、光っていた。
「お、れさまたちが……せかい、をしはいす……る……!!」
ふらつく足で彼に立ち向かおうとするも、手前でギラは倒れてしまう。
「……過去も知らぬ、我のことも知らぬか。」
「な、にを。」
「猶予を与えてやろう。」
恩着せがましく彼は言う。
「また地上に上る機会があろう。
その時は貴様の国に行ってやる。
それまでに全ての真実を知り、恐怖に震えるといい。」
そう言って彼はギラに背中を向け、去っていく。
言い返す気力は、追う体力は、ギラには残っていなかった。
彼の背中が消えた後、ギラは仰向けになり、一つ大きく息をつく。
「みんな、いき、てる?」
答えはない。でも、耳をすませば荒い王たちの吐息の音が聞こえる。
「でん、わ。」
ギラはポケットに手を突っ込み、キングスホットラインを取り出す。
いつもなら軽いのに、今日はひどく重く感じた。
そして電話帳のボタンを適当に押した。
持ち上げ、確認する気力すらわかなかった。
[斜体]「もしもし?」[/斜体]
「たす、けて。タキタテ城の……地下。」
そこまで言って、ギラの意識は途切れた。
「チキューから転売ヤーを一掃したい。手伝え。」
「いいわね!もっふんの人形も人気に乗じて転売が多発してるの。
なんとかして頂戴?」
「一部の商人による商売独占も大きな問題!転売とともに対策願いたい!」
ここはトウフのタキタテ城。
こたつで鍋をつまみながら、王たちがワイワイとチキューの問題を提起し合っている。
狭間の王、ジェラミー・ブラシエリは、特に言うこともないので皆の反応を伺っていた。
側近たちは皆、シュゴッダムにて側近会議中らしい。
「なるほどねぇ……ってお前さん方、落ち着かずにどうしたんだい?」
隣を見てみれば、ソワソワと落ち着かない様子のシュゴッダム王と、ンコソパ総長。
「……なんか、クワゴンたちが騒いでる。」
ギラは胸に手を当て顔をしかめる。
ギラの体内には、ゴッドクワガタのシュゴッドソウルがある。
シュゴッドの直感というやつか。
「オレもそう思う。なんか……こう?オレのネットワークが危険だっつってんだけど。」
なんのネットワークかはわからないが、これも直感というやつなのか?
なんてジェラミーが思った、その時だった。
[太字][大文字]ドンガラガッシャーン!!![/大文字][/太字]
大きな音。
それと一緒に、身体が浮き上がるような感覚。
何がなんだかわからないまま王たちは下へと落ちていく。
「わぁ!?」
「おわっ!?」
「え?」
「おや?」
「……!?」
「おっとぉ……?」
すぐさまジェラミーは糸を伸ばし、五人の王たちを吊り下げる。
「大丈夫かい?」
「ジェラミー、ありがと〜!」
ギラの明るい声とは裏腹に、皆の顔は暗かった。
「え、ちょ、みんな怖い顔してどうしたの。」
「タコメンチ。あれだあれ。よく見てみろ。」
ヤンマが糸にぶら下がりながら指を指す。
そこには、、、、男がいた。
「何者!!」「どなたで?」
ヒメノとカグラギの声がシンクロする。
その男は何も言わずに剣をこちらに向けた。
危ない!!とギラの全神経がそう告げる。
身の危険を感じた身体は正直で、ギラはとっさに糸から飛び降り、着地した。
その時だった。
ザンッという音がしたかと思うと、王たちの身体が崩れ落ちる。
「みんな!!」
ギラが触れると手にはベッタリと血が。
まずいと電話をかけようとするも、相手がそうさせてくれない。
「何をしに来た!?何のためにみんなを!?」
必死で問いかけるが、彼は応えてはくれない。
代わりに、斬撃を数発ギラに向かって放つ。
「……お、王凱武装!!」
ギラは腰から剣を引き抜き、変身。
倒れ込んだ王たちの前に立ちはだかる。
「[小文字]力に従っておれば良いものを……。[/小文字]」
ポツリと彼はそういった後、剣を構えた。
「ガタガタ言うな!!俺様が一撃で……「我が復讐の剣、受けてみよ。」
ギラの体にちゃんとはいっていた力が、その瞬間抜ける。
そして、遅れてやってくる痛み。やられた。そう思ったときにはもう遅く、膝から崩れ落ちてしまう。
が、すぐに傷は塞がったようで、傷口の異様なほどの熱と残った痛みがギラの意識を繋ぎ止めてくれていた。
―回復力が異常に高い身体でよかった。―
嫌いだったこの体に、ほんの少しだけ感謝した。
「ほぉ……。これに耐えるか。面白いやつだな。」
「だ、まれ。」
剣を支えにしてうまく力の入らない身体を引きずりながら立ち上がる。
キラリと彼の腕が、光っていた。
「お、れさまたちが……せかい、をしはいす……る……!!」
ふらつく足で彼に立ち向かおうとするも、手前でギラは倒れてしまう。
「……過去も知らぬ、我のことも知らぬか。」
「な、にを。」
「猶予を与えてやろう。」
恩着せがましく彼は言う。
「また地上に上る機会があろう。
その時は貴様の国に行ってやる。
それまでに全ての真実を知り、恐怖に震えるといい。」
そう言って彼はギラに背中を向け、去っていく。
言い返す気力は、追う体力は、ギラには残っていなかった。
彼の背中が消えた後、ギラは仰向けになり、一つ大きく息をつく。
「みんな、いき、てる?」
答えはない。でも、耳をすませば荒い王たちの吐息の音が聞こえる。
「でん、わ。」
ギラはポケットに手を突っ込み、キングスホットラインを取り出す。
いつもなら軽いのに、今日はひどく重く感じた。
そして電話帳のボタンを適当に押した。
持ち上げ、確認する気力すらわかなかった。
[斜体]「もしもし?」[/斜体]
「たす、けて。タキタテ城の……地下。」
そこまで言って、ギラの意識は途切れた。
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落