昔からそうだった。
「犯罪者の子どもなんて。」
「近寄っちゃだめよ?」
嫌われて。怖がられて。
親から役立たずなんて罵られるのは普段のことで、兄たちなんて私が弱くて殺されたようなものだ。
家にいる時はしょっちゅう謝っていたような気がする。
「ソレイユ?そんなとこで何してるんだ?」
「お兄ちゃぁん……。ち、父上がぁ……」
「あぁ。いつものか。大丈夫?」
お兄ちゃんたちくらいだ。私のことを温かく迎えてくれたのは。
怖いわけじゃない。辛いわけじゃない。
慣れてしまって何も感じない。
兄たち以外には感情を見せることすらできなかった。
「シャインお兄ちゃん!!
リュミお姉ちゃん!!
ライお姉ちゃん!!
スパお兄ちゃん!!」
自分のまっさらな感情を、さらけ出したのはあれが最後だろう。
ライダーとエンペラーの前でだって、本当の自分は見せたことはない。
「……何をしている、ソレイユ。」
「あ、いや、申し訳ありませぬ。少々考え事を。」
あの男の声で我に返る。
……親の前でさえありのままではいられないとは、普通の家じゃありえないんだろうな。
―私は、ライダーとエンペラーのところに帰りたい―
本音は喉に突っかかって出てこない。
言ったら確実に殺される。
そして、確実に次のターゲットは二人になる。
馬鹿みたいだ。わかりきってるのに言いたいだなんて。
ここから開放されたいだなんて。
我儘で、馬鹿で、役立たず。
この男に知られたらそうまた罵られるんだろうか?
嫌だなぁなんて呑気に考えながら、私はあの男の後ろで膝をついた。
[水平線]
「……なぁ、エンペラー。」
ライダーが、眠ってしまった全員に布団をかけ、言う。
「ん?」
「ソレイユは、オレたち以外には嫌われちまったのかな。」
「何を言うんだ。」
わけわからん言葉にオレは、反射的にライダーの背中をひっぱたく。
「なにを弱気なことを言っている。
……そんな事があれば、オレたちが命を投げ出してでも殻となって守ればいいんだ。」
「木の実か。」
クックックと笑い声が漏れる。
面白いな。こいつ。それから木の実連想するか。
「げ。雨だ。めっっちゃ雷なってる。」
「うわ……あの時みたい。」
あの時、オレたちが出会ったあの日の夜は、こんな雷雨だった。
迷子になった後の母様の腕のあたたかさは忘れられない。
「ま、こういう日があってもいいんじゃねぇの?
ソレイユ取り戻すために不運も不幸も全部洗い流してくれてると思えば。」
確かに。これでソレイユが戻ってくるならいいんじゃないかな?
ゴロロロと雷がなり、やっぱりオレはライダーに抱きついた。
「やっぱり雷嫌いだ。」
「昔っからだな。」
優しく抱きしめてくれるライダーの腕の中は安心する。
ここにソレイユいてくれたら文句ないんだけどな……。
なんて思いながら、オレは眠りについた。
[水平線]
神様が怒っているような暗い空を見ながら、オレはどこかにいるであろうソレイユに語りかける。
「オレも、お前に隠してることいっぱいあったのにな。」
まだ言えてないんだよ。
いつか言いたかったのに、勇気でなくて言えてないんだよ。
一回奇跡が起きたとして。
一回またお前と会えたとして。
そしたら、お前のこと、さらって行ってでも取り戻してやるから。
[太字][斜体]隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけのHome, you know?[/斜体][/太字]
「犯罪者の子どもなんて。」
「近寄っちゃだめよ?」
嫌われて。怖がられて。
親から役立たずなんて罵られるのは普段のことで、兄たちなんて私が弱くて殺されたようなものだ。
家にいる時はしょっちゅう謝っていたような気がする。
「ソレイユ?そんなとこで何してるんだ?」
「お兄ちゃぁん……。ち、父上がぁ……」
「あぁ。いつものか。大丈夫?」
お兄ちゃんたちくらいだ。私のことを温かく迎えてくれたのは。
怖いわけじゃない。辛いわけじゃない。
慣れてしまって何も感じない。
兄たち以外には感情を見せることすらできなかった。
「シャインお兄ちゃん!!
リュミお姉ちゃん!!
ライお姉ちゃん!!
スパお兄ちゃん!!」
自分のまっさらな感情を、さらけ出したのはあれが最後だろう。
ライダーとエンペラーの前でだって、本当の自分は見せたことはない。
「……何をしている、ソレイユ。」
「あ、いや、申し訳ありませぬ。少々考え事を。」
あの男の声で我に返る。
……親の前でさえありのままではいられないとは、普通の家じゃありえないんだろうな。
―私は、ライダーとエンペラーのところに帰りたい―
本音は喉に突っかかって出てこない。
言ったら確実に殺される。
そして、確実に次のターゲットは二人になる。
馬鹿みたいだ。わかりきってるのに言いたいだなんて。
ここから開放されたいだなんて。
我儘で、馬鹿で、役立たず。
この男に知られたらそうまた罵られるんだろうか?
嫌だなぁなんて呑気に考えながら、私はあの男の後ろで膝をついた。
[水平線]
「……なぁ、エンペラー。」
ライダーが、眠ってしまった全員に布団をかけ、言う。
「ん?」
「ソレイユは、オレたち以外には嫌われちまったのかな。」
「何を言うんだ。」
わけわからん言葉にオレは、反射的にライダーの背中をひっぱたく。
「なにを弱気なことを言っている。
……そんな事があれば、オレたちが命を投げ出してでも殻となって守ればいいんだ。」
「木の実か。」
クックックと笑い声が漏れる。
面白いな。こいつ。それから木の実連想するか。
「げ。雨だ。めっっちゃ雷なってる。」
「うわ……あの時みたい。」
あの時、オレたちが出会ったあの日の夜は、こんな雷雨だった。
迷子になった後の母様の腕のあたたかさは忘れられない。
「ま、こういう日があってもいいんじゃねぇの?
ソレイユ取り戻すために不運も不幸も全部洗い流してくれてると思えば。」
確かに。これでソレイユが戻ってくるならいいんじゃないかな?
ゴロロロと雷がなり、やっぱりオレはライダーに抱きついた。
「やっぱり雷嫌いだ。」
「昔っからだな。」
優しく抱きしめてくれるライダーの腕の中は安心する。
ここにソレイユいてくれたら文句ないんだけどな……。
なんて思いながら、オレは眠りについた。
[水平線]
神様が怒っているような暗い空を見ながら、オレはどこかにいるであろうソレイユに語りかける。
「オレも、お前に隠してることいっぱいあったのにな。」
まだ言えてないんだよ。
いつか言いたかったのに、勇気でなくて言えてないんだよ。
一回奇跡が起きたとして。
一回またお前と会えたとして。
そしたら、お前のこと、さらって行ってでも取り戻してやるから。
[太字][斜体]隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけのHome, you know?[/斜体][/太字]
- 1.Prologue
- 2.マイペースキングは、今日も今日とてマイペース
- 3.弁当をちゃんと食え!!
- 4.新しい家
- 5.not本編 インペリアル&登場人物の紹介!
- 6.体調不良表現あり、ご注意!! NightとKing
- 7.サーモンランと、ライダーの憂鬱
- 8.濁る瞳
- 9.太陽
- 10.殺し屋の子
- 11.皇帝のチームのチームメイト
- 12.オレら5人で、最強チーム!?
- 13.初バトル
- 14.さいきょう皇帝様は親に頭が上がらない?
- 15.愛されたかった
- 16.二戦目 シンペラーチーム戦!?
- 17.オレ等の宣戦布告
- 18.あなた達が従うべきは
- 19.バトルロワイヤル・イヴ
- 20.バトロワ開始!?即三人戦!?
- 21.新たな皇帝と闇社会の子
- 22.キミを助けるために
- 23.番外編(?)曲パロ
- 24.戦い、開始。 皆の心
- 25.戦いのスタート地点
- 26.最強皇帝の従者たち
- 27.愚王と愚民、そして愚帝【前編】
- 28.愚王と愚民、そして愚帝【後編】
- 29.処刑の日
- 30.スプラマニューバーの帝王
- 31.みんなで帰ろう
- 32.大切な人
- 33.最終回 君に伝えたい