「いや、待て待て。二戦目シンペラーか。」
「プリンツと?」
Yes.そう言わずともわかるだろう。
ガチの最強Xのあとはバトル最強の王者チーム。
絶対に誰かがなんか仕組んでそうな予感がする。
「大丈夫だよ。楽しめば勝てる。」
どういう自信だよと突っ込みたくなるような言葉は、ラムネのもの。
現在彼女はリッターの整備中だ。(意外と様になっている)
「バトルか?」
「いや、最終戦に取っておくんじゃ……。」
「最終戦はタイマンだろ。」
オレとエンペラーの間での論争。
どっちも間違ってはないんだろうけど、あいつの性格からして最終戦はタイマンの気が……。
「バトル!」
「タイマン!」
こういうくだらないことこそオレたちは引きたがらない。
そして、負けず嫌いなオレとプライドの高いこいつじゃぁ、一回始まった喧嘩は止まりっこない。
普段はソレイユのげんこつで止まるのだが、その本人が今ここにいない。
「だーっ!!もういい!」
「もう絶交だ!!」
ぷいっと顔を背けてしまうオレたちを、苦笑いで三人は見つめる。
……ちょっとは悪いと思ってるけど。
こいつが従わねぇから悪いんだよ。
「ガキだな。」
「子供ね。」
「……なんでそんなことで喧嘩するんですか。」
いやオレだって、普段はこんな喧嘩買わねぇけど!
こいつにだけは負けたくねぇんだよ昔から!
「そろそろね。……ついでに言うと、ルールはガチエリアらしいけど?」
「……。」
ツーンと二人して顔を合わせることなく、ラムネの言葉にも耳を貸さない。
そっちが先に謝れば?どっちもそう思ってるだろうな。
「喧嘩してたら心から楽しめねぇだろ〜?」
「心から楽しまなかったら、どんなに圧勝したバトルもつまらないだけですよ。」
わかってるけど。負けたくねぇんだよ。
嫌なんだよ……。こいつに負けたら、ソレイユのことだって取られる。
絶対、渡さない。楽しめないくらい、なんだ。
「行くよ〜!」
オレはラムネに、エンペラーはレインに手を引っ張られ会場へ進む。
急げ急げと二人は急かすが、オレはやる気を出せない。
それはエンペラーも同じなようだ。
「静かにしててくれねーか。」
「つれないねぇ。」
レインの一言は軽く、この状況をなんとも思っていないようだった。
「……レイ兄。任せるよ?」
「任せとけ。」
プランとレインの話す内容は聞こえない。
けれど、大切なことなのはわかる。
「早く仲直りしてくださいよ?」
その一言に、オレは頷けない。
もうここまで来てしまったら、ソレイユにげんこつを落としてもらうしか方法がないのだ。
これだからオレたちは水と油で相性が悪い。
そんなことを思いながら、ラムネに引きずられるようにしてオレは歩く。
《さぁっ!チューモクの一戦!ガチでXを破ったインペリアルと、バトルの王者の対決だ!!》
テンタクルズの声で目が覚める。
あぁそうだった。まだ、大会の最中だったんだ。
いつもより軽い手。その手で、スプラマニューバーコラボを握っている。
ダイナモローラーは、あいつの手の内だ。
「楽しむぞ。」
オッケー。軽いラムネの声に混じる不安。
オレたちの背中を祈るように見つめるプラン。
ここが正念場なのか?もしかして、シンペラーはXよりも強敵なのか?
「了解。」
オレも動こうとしない足を無理やり引きずって、歩き出す。
[水平線]
《さぁっ!行くぞ〜!!》
ヒメのそんな声とともに、オレは重心を前に傾ける。
《Ready…GO!》
の声とともに、地面を蹴り上げる。
まずは道を塗り、動きづらいリッターを導く。
エンペラーはなにやらシンペラーチームの方を睨み、考え込んでいる。
何かあるのか?
しかし、喧嘩中だから聞くことはできず、オレは塗りに専念する。
「遅い……。」
ラムネが後ろで呻く。
オレは一度経験したことがあるから気にしない。
シンペラー……いや、エンペラーチームは大抵準備を万端にしてから来るはずだ。
そしてこちらはリッター、ダイナモ、ロングブラか。
なんでこんなにもインク効率が悪いブキが集結してんだこのチーム……。
「エリア確保!」
レインの大きい陽気な声。
バンダナで隠す必要もない笑顔。
うーん。こいつは本当に[漢字]追跡者[/漢字][ふりがな]チェイサー[/ふりがな]なのか?
向いてない気が。
「ナイス〜!」
二人がわぁわぁと騒ぎ出す。
インペリアルチームといえど、バトルを楽しみまくるのは変わらないらしい。
すると突如エンペラーが台から飛び降り、ダイナモを構える。
そしてオレの目の前にスプリンクラーを投げ入れ、危険を伝える。
「来るぞ!!」
できるだけ低くした声で、(本当に別人かと思った)オレに叫ぶエンペラー。
そのオレの隣すれすれを、チャージャーのインクが通っていく。
「了解!」
オレもできるだけ声を変え、戦線に飛び込む。
ぐるりとスライドで一回転、戦線を確認。
一瞬だけ見えたシンペラーの構えはカイザーアロー。
狙いはラムネと見た。
「カイザー!!矢の道を狙え!!」
そう言った刹那。カイザーアローは放たれた。
移動速度の遅いダイナモでは対応できぬほどの速さで。
先鋒はエギングJr.。次にノーレース。そして後ろにプリンツ。
オレもスライドをかけてプリンツを追うが、速さはあちらのほうが上。
長年使っているだけある。
当のラムネは上手にインクに潜り、逃げてしまったが。
次に狙われるのは誰だ?そう考えた時真っ先に出てきたのが、エンペラー。
オレは急いでエンペラーの首根っこを掴み、引っ張って退く。
「な、なn「黙ってろ。一旦退く。裏から回るぞ。」
駄々こねるエンペラーに有無を言わさせずに言うと、オレは後ろに下がる。
「道を切るぞ。意味は……わかるな?」
「王を舐めるな。」
今ここでそれを言うな。
まぁ、聞こえてねぇし大丈夫だけど。
エンペラーはダイナモでシンペラーチームに突っ込んでいく。
……そして有無を言わさずスプリンクラー。
インクがばらまかれ、相手が少し怯む。
「今だっ!!」
その声とともにオレはスライド。道の作り手、エンペーサーを撃ち抜く。
「なっ!?」
しかし相手もさる者。すぐに体制を立て直し、オレたちを狙う。
シャープマーカー、クラブラ、マニューバーコラボがオレたちを囲む。
スペシャルは、足らない。援護は……期待できん。(二人に作戦伝えていない)
まずいな……。カイザーアローが強すぎる。
道を切ってもこれか。どうすれば……。
「おっ待たせ〜!!」
ラムネの声が響いた。
手には……アメフラシ?
「バカラムネ!遅いんだよ!!」
「うるさーい!あれしかなかったでしょうが!
あんたに時間あげただけいいと思え!!」
こっちも喧嘩だ。
相手もこの状況が飲み込めないのか口を開け、唖然としている。
「はぁぁ。行くぞ。[漢字]泡の狙撃手[/漢字][ふりがな]バブル・スナイパー[/ふりがな]。」
「了解。[漢字]霧雨の追跡者[/漢字][ふりがな]ドリズル・チェイサー[/ふりがな]。」
そう言うとすぐに二人はスペシャルを発動。
レインは……バブルランチャー。
ラムネは……アメフラシ。
逆じゃないのか。と突っ込みたくなるような編成だ。
(しかもどちらも亜種にちゃんと互いのスペシャルが入っているというのに。)
シャボン玉が放たれると、即座にシャボンを撃ち始める。
その狙いは正確で、ついでと言わんばかりにシンペラーの者たちをも撃っていた。
インクの雨が降っている。
ドカンとシャボンの爆発する音。それに誘発されたのか、ドカンドカンと連続で聞こえる。
今日は曇りで、ここが屋外ステージであることも相まってか、本物の雨のように見える。
だからだろうか?周りがよく見えない。
「油断大敵!」
Jrがオレの方にブキを向ける。やばい。
こいつ、裏取りが得意なのを忘れていた。
やられる。そう思った。
雨はザーザーとオレの後ろで降っている。
「させねーぜ?」
雨の音に紛れて聞こえるレインの声。
ドパン。というブラスターの音。
音もなくいつの間にかレインがJrの後ろに迫っていたのだった。
「よし、反撃行くぞ〜!」
いつの間にかエリアは、アメフラシと爆発したシャボンのお陰でオレたちのチームが確保していた。
ダイナモローラーの重い一撃が空に舞う。
リッターの超正確な遠距離援護は相手の矢の道を途絶えさせる。
ロングブラスターの直撃確殺の威力と飛距離の合せ技で相手を蹴散らす。
マニューバーコラボの火力と塗り性能はやはり万能。
平均のインク効率は悪いかもしれないが、こう見ると意外と強い編成なのだなと思う。
「しゃ!!ラストー!!」
残り5カウント。
ラムネは一気にチュンチュンっとプリンツを撃ち抜き、
レインはドパンと一撃でノーレースを仕留める。
エンペラーはダイナモのタテ振りを使い、エンペーサーを。
オレも全力のスライドをかけてJrをヒット。
そして……。
《ノックアウト!!》
ヒメの声で、試合は終了。
ノックアウト……勝ったのか。
よかったとため息を付く。
「二人共ナイス〜!最高だったよ〜!」
「喧嘩してんのにやるな〜!」
あ、そうか。
オレたち、喧嘩してたんだった。
何で喧嘩してたかは忘れたケド……。
エンペラーも忘れてた!というかのように大きな目を見開き、こちらを見ている。
勝てたし、今日だけはいいとしてやろう。
たまにはなんか奢ってやるか。
なんて、甘っちょろいことを考えながら、オレは控室へと戻っていく。
……その姿を、あいつが見ていることも知らずに。
[水平線]
「チッ……勝ちやがったか。」
予想通りの試合運びではあるが、王者でさえあいつらには敵わなかったことがオレの作戦をごちゃ混ぜにしていく。
[漢字]騎士と王者[/漢字][ふりがな]あの二人[/ふりがな]の強さもあるのだろうが、後ろにいる三人が厄介だ。
あの的確な援護と策略。
カイザーアローでさえも見切っていたというのか。
さすがはあの御方が選んだ従者とでも言えるだろう。
「それと、あの二人の強さも厄介だ。」
ブキを交換しているというのにあの強さ。
得意ブキであったなら、どんな強さとなるだろう。
あの御方にタイマンで鍛えられただけある。
「首を洗って待っておれ、インペリアルチーム。」
必ずやあの御方に屈伏させてみせよう。
「プリンツと?」
Yes.そう言わずともわかるだろう。
ガチの最強Xのあとはバトル最強の王者チーム。
絶対に誰かがなんか仕組んでそうな予感がする。
「大丈夫だよ。楽しめば勝てる。」
どういう自信だよと突っ込みたくなるような言葉は、ラムネのもの。
現在彼女はリッターの整備中だ。(意外と様になっている)
「バトルか?」
「いや、最終戦に取っておくんじゃ……。」
「最終戦はタイマンだろ。」
オレとエンペラーの間での論争。
どっちも間違ってはないんだろうけど、あいつの性格からして最終戦はタイマンの気が……。
「バトル!」
「タイマン!」
こういうくだらないことこそオレたちは引きたがらない。
そして、負けず嫌いなオレとプライドの高いこいつじゃぁ、一回始まった喧嘩は止まりっこない。
普段はソレイユのげんこつで止まるのだが、その本人が今ここにいない。
「だーっ!!もういい!」
「もう絶交だ!!」
ぷいっと顔を背けてしまうオレたちを、苦笑いで三人は見つめる。
……ちょっとは悪いと思ってるけど。
こいつが従わねぇから悪いんだよ。
「ガキだな。」
「子供ね。」
「……なんでそんなことで喧嘩するんですか。」
いやオレだって、普段はこんな喧嘩買わねぇけど!
こいつにだけは負けたくねぇんだよ昔から!
「そろそろね。……ついでに言うと、ルールはガチエリアらしいけど?」
「……。」
ツーンと二人して顔を合わせることなく、ラムネの言葉にも耳を貸さない。
そっちが先に謝れば?どっちもそう思ってるだろうな。
「喧嘩してたら心から楽しめねぇだろ〜?」
「心から楽しまなかったら、どんなに圧勝したバトルもつまらないだけですよ。」
わかってるけど。負けたくねぇんだよ。
嫌なんだよ……。こいつに負けたら、ソレイユのことだって取られる。
絶対、渡さない。楽しめないくらい、なんだ。
「行くよ〜!」
オレはラムネに、エンペラーはレインに手を引っ張られ会場へ進む。
急げ急げと二人は急かすが、オレはやる気を出せない。
それはエンペラーも同じなようだ。
「静かにしててくれねーか。」
「つれないねぇ。」
レインの一言は軽く、この状況をなんとも思っていないようだった。
「……レイ兄。任せるよ?」
「任せとけ。」
プランとレインの話す内容は聞こえない。
けれど、大切なことなのはわかる。
「早く仲直りしてくださいよ?」
その一言に、オレは頷けない。
もうここまで来てしまったら、ソレイユにげんこつを落としてもらうしか方法がないのだ。
これだからオレたちは水と油で相性が悪い。
そんなことを思いながら、ラムネに引きずられるようにしてオレは歩く。
《さぁっ!チューモクの一戦!ガチでXを破ったインペリアルと、バトルの王者の対決だ!!》
テンタクルズの声で目が覚める。
あぁそうだった。まだ、大会の最中だったんだ。
いつもより軽い手。その手で、スプラマニューバーコラボを握っている。
ダイナモローラーは、あいつの手の内だ。
「楽しむぞ。」
オッケー。軽いラムネの声に混じる不安。
オレたちの背中を祈るように見つめるプラン。
ここが正念場なのか?もしかして、シンペラーはXよりも強敵なのか?
「了解。」
オレも動こうとしない足を無理やり引きずって、歩き出す。
[水平線]
《さぁっ!行くぞ〜!!》
ヒメのそんな声とともに、オレは重心を前に傾ける。
《Ready…GO!》
の声とともに、地面を蹴り上げる。
まずは道を塗り、動きづらいリッターを導く。
エンペラーはなにやらシンペラーチームの方を睨み、考え込んでいる。
何かあるのか?
しかし、喧嘩中だから聞くことはできず、オレは塗りに専念する。
「遅い……。」
ラムネが後ろで呻く。
オレは一度経験したことがあるから気にしない。
シンペラー……いや、エンペラーチームは大抵準備を万端にしてから来るはずだ。
そしてこちらはリッター、ダイナモ、ロングブラか。
なんでこんなにもインク効率が悪いブキが集結してんだこのチーム……。
「エリア確保!」
レインの大きい陽気な声。
バンダナで隠す必要もない笑顔。
うーん。こいつは本当に[漢字]追跡者[/漢字][ふりがな]チェイサー[/ふりがな]なのか?
向いてない気が。
「ナイス〜!」
二人がわぁわぁと騒ぎ出す。
インペリアルチームといえど、バトルを楽しみまくるのは変わらないらしい。
すると突如エンペラーが台から飛び降り、ダイナモを構える。
そしてオレの目の前にスプリンクラーを投げ入れ、危険を伝える。
「来るぞ!!」
できるだけ低くした声で、(本当に別人かと思った)オレに叫ぶエンペラー。
そのオレの隣すれすれを、チャージャーのインクが通っていく。
「了解!」
オレもできるだけ声を変え、戦線に飛び込む。
ぐるりとスライドで一回転、戦線を確認。
一瞬だけ見えたシンペラーの構えはカイザーアロー。
狙いはラムネと見た。
「カイザー!!矢の道を狙え!!」
そう言った刹那。カイザーアローは放たれた。
移動速度の遅いダイナモでは対応できぬほどの速さで。
先鋒はエギングJr.。次にノーレース。そして後ろにプリンツ。
オレもスライドをかけてプリンツを追うが、速さはあちらのほうが上。
長年使っているだけある。
当のラムネは上手にインクに潜り、逃げてしまったが。
次に狙われるのは誰だ?そう考えた時真っ先に出てきたのが、エンペラー。
オレは急いでエンペラーの首根っこを掴み、引っ張って退く。
「な、なn「黙ってろ。一旦退く。裏から回るぞ。」
駄々こねるエンペラーに有無を言わさせずに言うと、オレは後ろに下がる。
「道を切るぞ。意味は……わかるな?」
「王を舐めるな。」
今ここでそれを言うな。
まぁ、聞こえてねぇし大丈夫だけど。
エンペラーはダイナモでシンペラーチームに突っ込んでいく。
……そして有無を言わさずスプリンクラー。
インクがばらまかれ、相手が少し怯む。
「今だっ!!」
その声とともにオレはスライド。道の作り手、エンペーサーを撃ち抜く。
「なっ!?」
しかし相手もさる者。すぐに体制を立て直し、オレたちを狙う。
シャープマーカー、クラブラ、マニューバーコラボがオレたちを囲む。
スペシャルは、足らない。援護は……期待できん。(二人に作戦伝えていない)
まずいな……。カイザーアローが強すぎる。
道を切ってもこれか。どうすれば……。
「おっ待たせ〜!!」
ラムネの声が響いた。
手には……アメフラシ?
「バカラムネ!遅いんだよ!!」
「うるさーい!あれしかなかったでしょうが!
あんたに時間あげただけいいと思え!!」
こっちも喧嘩だ。
相手もこの状況が飲み込めないのか口を開け、唖然としている。
「はぁぁ。行くぞ。[漢字]泡の狙撃手[/漢字][ふりがな]バブル・スナイパー[/ふりがな]。」
「了解。[漢字]霧雨の追跡者[/漢字][ふりがな]ドリズル・チェイサー[/ふりがな]。」
そう言うとすぐに二人はスペシャルを発動。
レインは……バブルランチャー。
ラムネは……アメフラシ。
逆じゃないのか。と突っ込みたくなるような編成だ。
(しかもどちらも亜種にちゃんと互いのスペシャルが入っているというのに。)
シャボン玉が放たれると、即座にシャボンを撃ち始める。
その狙いは正確で、ついでと言わんばかりにシンペラーの者たちをも撃っていた。
インクの雨が降っている。
ドカンとシャボンの爆発する音。それに誘発されたのか、ドカンドカンと連続で聞こえる。
今日は曇りで、ここが屋外ステージであることも相まってか、本物の雨のように見える。
だからだろうか?周りがよく見えない。
「油断大敵!」
Jrがオレの方にブキを向ける。やばい。
こいつ、裏取りが得意なのを忘れていた。
やられる。そう思った。
雨はザーザーとオレの後ろで降っている。
「させねーぜ?」
雨の音に紛れて聞こえるレインの声。
ドパン。というブラスターの音。
音もなくいつの間にかレインがJrの後ろに迫っていたのだった。
「よし、反撃行くぞ〜!」
いつの間にかエリアは、アメフラシと爆発したシャボンのお陰でオレたちのチームが確保していた。
ダイナモローラーの重い一撃が空に舞う。
リッターの超正確な遠距離援護は相手の矢の道を途絶えさせる。
ロングブラスターの直撃確殺の威力と飛距離の合せ技で相手を蹴散らす。
マニューバーコラボの火力と塗り性能はやはり万能。
平均のインク効率は悪いかもしれないが、こう見ると意外と強い編成なのだなと思う。
「しゃ!!ラストー!!」
残り5カウント。
ラムネは一気にチュンチュンっとプリンツを撃ち抜き、
レインはドパンと一撃でノーレースを仕留める。
エンペラーはダイナモのタテ振りを使い、エンペーサーを。
オレも全力のスライドをかけてJrをヒット。
そして……。
《ノックアウト!!》
ヒメの声で、試合は終了。
ノックアウト……勝ったのか。
よかったとため息を付く。
「二人共ナイス〜!最高だったよ〜!」
「喧嘩してんのにやるな〜!」
あ、そうか。
オレたち、喧嘩してたんだった。
何で喧嘩してたかは忘れたケド……。
エンペラーも忘れてた!というかのように大きな目を見開き、こちらを見ている。
勝てたし、今日だけはいいとしてやろう。
たまにはなんか奢ってやるか。
なんて、甘っちょろいことを考えながら、オレは控室へと戻っていく。
……その姿を、あいつが見ていることも知らずに。
[水平線]
「チッ……勝ちやがったか。」
予想通りの試合運びではあるが、王者でさえあいつらには敵わなかったことがオレの作戦をごちゃ混ぜにしていく。
[漢字]騎士と王者[/漢字][ふりがな]あの二人[/ふりがな]の強さもあるのだろうが、後ろにいる三人が厄介だ。
あの的確な援護と策略。
カイザーアローでさえも見切っていたというのか。
さすがはあの御方が選んだ従者とでも言えるだろう。
「それと、あの二人の強さも厄介だ。」
ブキを交換しているというのにあの強さ。
得意ブキであったなら、どんな強さとなるだろう。
あの御方にタイマンで鍛えられただけある。
「首を洗って待っておれ、インペリアルチーム。」
必ずやあの御方に屈伏させてみせよう。
- 1.Prologue
- 2.マイペースキングは、今日も今日とてマイペース
- 3.弁当をちゃんと食え!!
- 4.新しい家
- 5.not本編 インペリアル&登場人物の紹介!
- 6.体調不良表現あり、ご注意!! NightとKing
- 7.サーモンランと、ライダーの憂鬱
- 8.濁る瞳
- 9.太陽
- 10.殺し屋の子
- 11.皇帝のチームのチームメイト
- 12.オレら5人で、最強チーム!?
- 13.初バトル
- 14.さいきょう皇帝様は親に頭が上がらない?
- 15.愛されたかった
- 16.二戦目 シンペラーチーム戦!?
- 17.オレ等の宣戦布告
- 18.あなた達が従うべきは
- 19.バトルロワイヤル・イヴ
- 20.バトロワ開始!?即三人戦!?
- 21.新たな皇帝と闇社会の子
- 22.キミを助けるために
- 23.番外編(?)曲パロ
- 24.戦い、開始。 皆の心
- 25.戦いのスタート地点
- 26.最強皇帝の従者たち
- 27.愚王と愚民、そして愚帝【前編】
- 28.愚王と愚民、そして愚帝【後編】
- 29.処刑の日
- 30.スプラマニューバーの帝王
- 31.みんなで帰ろう
- 32.大切な人
- 33.最終回 君に伝えたい