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死ネタ、BL表現、GL表現有。
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布団に潜った妹は、今日も今日とて出てこない。
不満があるわけじゃない。
早く帰ってきてほしいとか、そういうわけでもない。
それは妹が決めること。
ただ、こう思ってしまうだけだ。
もし、おれが赤髪だったら、この状況を変えられただろうか。
もっと、こいつにとって大切な奴だったら救ってやれただろうか。
「きっとまた、外に出れる。」
うん、と言った彼女の目が、叫んでいる。
[大文字][太字]怖い
痛い
苦しい
助けて[/太字][/大文字]
おれは、それらから救ってやることすらままならない。
「おれは、絶対にお前を見捨てねぇよい。」
赤髪だったら、救えただろう。
ロジャーだったら、救えただろう。
バギーでも、きっと。
おれは、こいつにとってはただのクルーメイトでしかない。
「ごめん、ごめんね。」
「謝らなくていいよい。羽休めも大事だろい。」
短い髪はおれが知る限り伸びることはなかった。
こいつの自由の羽をむしり取っていく能力は、今でもとどまることを知らぬ。
「ごめん、お兄ちゃん。」
謝らなくていい。むしろ謝りたいのはこっちなのに。
怖い。怖い。怖い。
いつか壊してしまわないか。
いつか何も言わずにどこか行ってしまわないか。
「いいんだよい。お前は、ゆっくりしてろ。」
「お兄ちゃんの時間、また取っちゃった…。」
「いいんだ。もう寝ろ。遅いぞ。」
こいつにとっては遅い夜10時。
コクリと頷くと、深い眠りへ落ちていった。
ロジャーの死を知ってからずっとこうだ。
自分の預かり知らぬところで、自分の大切な人が死んだ。
その心痛は、おれには想像できない。
部屋を出て、医務室の椅子に座る。
「おれぁどうしたらいいんだよい……。」
自分よりずっと年上の妹。
自分よりずっと大切な妹。
自分よりずっと強い妹。
守りたい。守れない。守られたくない。
「どうしたら……。」
あいつが弱いところを出してくれる?
弱音を言ってくれる?
おれを信頼してくれる?
もっと、強く。あいつを、守れるくらいまで。強くならなければいけないのか。
覚悟を決めて、飛び込むために。
あいつの過去に。あいつの全てに。
飛び込めるように、なるために。
今のおれじゃ救えねぇ。不死鳥として、まだまだなんだ。
だから今日も。おれはお前の特別になろうと頑張ってるんだよい。
「じゃねぇと、救えねえんだよい。」
赤髪だったら、バギーだったら、ロジャーだったら、
もっといい救い方があっただろうか?
「マルコ。食ってくれたか?」
「今日も無理だった。」
フランスパン……じゃなかった。サッチが入ってくる。
それを聞いた後、ズーンと顔を伏せてしまったのでよくわからないが、結構あいつのことを心配しているのだろう。
昔からあいつを知っているうちの一人だ。
「結構食ってねぇよなぁ。大丈夫なのか。」
「あぁ。あいつは食わなくても体は死なねぇよい。」
ただ、心がどんどん壊れていくだけだ。
それを、【ただ】とは言わないんだろうけどな?
「なぁ、サッチ。今おれは、ちゃんとあいつの力になれてるのかねぃ。」
「ん〜?何言ってんだ。」
「いや。ちょっと不安でねぃ。
あいつは、おれといるせいで自由になりそこねてるんじゃねぇかって……。」
あぁ。不死鳥は、一匹の純白の鳥を失いたくないために、
今日もその羽をもいでいくのか?
「おれといるせいで。」
不満があるわけじゃない。
早く帰ってきてほしいとか、そういうわけでもない。
それは妹が決めること。
ただ、こう思ってしまうだけだ。
もし、おれが赤髪だったら、この状況を変えられただろうか。
もっと、こいつにとって大切な奴だったら救ってやれただろうか。
「きっとまた、外に出れる。」
うん、と言った彼女の目が、叫んでいる。
[大文字][太字]怖い
痛い
苦しい
助けて[/太字][/大文字]
おれは、それらから救ってやることすらままならない。
「おれは、絶対にお前を見捨てねぇよい。」
赤髪だったら、救えただろう。
ロジャーだったら、救えただろう。
バギーでも、きっと。
おれは、こいつにとってはただのクルーメイトでしかない。
「ごめん、ごめんね。」
「謝らなくていいよい。羽休めも大事だろい。」
短い髪はおれが知る限り伸びることはなかった。
こいつの自由の羽をむしり取っていく能力は、今でもとどまることを知らぬ。
「ごめん、お兄ちゃん。」
謝らなくていい。むしろ謝りたいのはこっちなのに。
怖い。怖い。怖い。
いつか壊してしまわないか。
いつか何も言わずにどこか行ってしまわないか。
「いいんだよい。お前は、ゆっくりしてろ。」
「お兄ちゃんの時間、また取っちゃった…。」
「いいんだ。もう寝ろ。遅いぞ。」
こいつにとっては遅い夜10時。
コクリと頷くと、深い眠りへ落ちていった。
ロジャーの死を知ってからずっとこうだ。
自分の預かり知らぬところで、自分の大切な人が死んだ。
その心痛は、おれには想像できない。
部屋を出て、医務室の椅子に座る。
「おれぁどうしたらいいんだよい……。」
自分よりずっと年上の妹。
自分よりずっと大切な妹。
自分よりずっと強い妹。
守りたい。守れない。守られたくない。
「どうしたら……。」
あいつが弱いところを出してくれる?
弱音を言ってくれる?
おれを信頼してくれる?
もっと、強く。あいつを、守れるくらいまで。強くならなければいけないのか。
覚悟を決めて、飛び込むために。
あいつの過去に。あいつの全てに。
飛び込めるように、なるために。
今のおれじゃ救えねぇ。不死鳥として、まだまだなんだ。
だから今日も。おれはお前の特別になろうと頑張ってるんだよい。
「じゃねぇと、救えねえんだよい。」
赤髪だったら、バギーだったら、ロジャーだったら、
もっといい救い方があっただろうか?
「マルコ。食ってくれたか?」
「今日も無理だった。」
フランスパン……じゃなかった。サッチが入ってくる。
それを聞いた後、ズーンと顔を伏せてしまったのでよくわからないが、結構あいつのことを心配しているのだろう。
昔からあいつを知っているうちの一人だ。
「結構食ってねぇよなぁ。大丈夫なのか。」
「あぁ。あいつは食わなくても体は死なねぇよい。」
ただ、心がどんどん壊れていくだけだ。
それを、【ただ】とは言わないんだろうけどな?
「なぁ、サッチ。今おれは、ちゃんとあいつの力になれてるのかねぃ。」
「ん〜?何言ってんだ。」
「いや。ちょっと不安でねぃ。
あいつは、おれといるせいで自由になりそこねてるんじゃねぇかって……。」
あぁ。不死鳥は、一匹の純白の鳥を失いたくないために、
今日もその羽をもいでいくのか?
「おれといるせいで。」
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