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短篇集!

#2

コロイカ 曲パロ(Blessing)

《さいきょう皇帝様は家族を知らない》







「誕生日おめでとう。」
私はその一言を、言われたことがない。
自分で剥がしたってなんでか戻って来る(むしろ増えてる)親の犯罪者としての[漢字]罪の数[/漢字][ふりがな]タグ[/ふりがな]と、いつの間にか貼られてる犯罪者の子どもとしての[漢字]価値[/漢字][ふりがな]レッテル[/ふりがな]。
そんな私が、誕生日を祝われることなどなかった。
ホントはそんなの関係ないじゃんなんて大声で叫びたかったけれど、そんなの言ったって、誰も聞いてはくれない。
「起きろ〜!時間だぞ。」
あいつの声で現実世界に引きずり戻される。
「おはよう。」
北側以外が建物に囲まれた家だから、流石に朝は暗い。
うっすら彼らの姿が見える程度である。
「なんか嫌な夢でも見たか?」
「はぁ?」
「オレらの勘。」
お前らの勘は時々予言並みの力を持つんだよな。
そんな私のボヤキは、寝起きで上手く物を言えぬ私の喉に吸い込まれた。
「まぁ、それは夢でしょ。こっちが現実。わからないほど壊れてないよ。私は。」
「わかってねぇから言ってんの。わかってたら一緒に住まねぇし。」
「貴様は、すぐに自己犠牲に走るだろ。
そっちに走るならオレたちに一言ぐらい言ってくれたっていいだろう?」
やめろやめろ。一言一言グサグサ刺さってる。
特にエンペラー。お前怒ると怖ぇんだよ……。
なんて思いながらベッドを降りようとすると、ライダーが私の顔を両手で掴む。
「まぁ、こっち向け。」
そしてエンペラーも、私の視界に入ってくる。
「ここに、最強の味方がいるだろう?」
「……!!」
一瞬、彼が何を言ったのか、私にはわからなくて。
数秒経って、ようやく理解した。
確かに、そうだ。
こいつらは大昔から私を守る、王と騎士だった。
「ま、Happy Birthday、ソレイユ。」
「おめでとう。」
「………はぁ!?」
いきなりの言葉に、私は驚く。
というか、この言葉自体に驚いたと言ってもいいだろう。
一度も言われたことなんてなかったし。
「ま、お前がいるなら毎日祝えるけどな。」
「もし、[斜体][太字]明日世界が滅んでも[/太字][/斜体]大丈夫な気がする。」
いや待て待て。エンペラー。お前、ちょっとヤバいこと言ってねぇか?
世界滅んでも?まず滅びないほうがいいんだよ。
その話題を出すな。
「まぁ、これから先も」「ソレイユに幸あれ。」
「……///あ、ありがと。」
忘れていた誕生日。
誕生日が幸せなことを、私はその日、初めて知った。






[水平線]



買い物から帰り、キッチンで不意にソレイユは言った。
「よくやってるよ、二人は。
[漢字][斜体][太字]ゼロからイチを生み出すのは[/太字][/斜体][/漢字][ふりがな]私の親と大喧嘩するのは[/ふりがな][斜体]、[太字]容易くないこと[/太字][/斜体]だもんな。」
お前は優しいから、いつだって迷惑だとか言わない。
だからオレたちは、一番肝心なお前の本当の気持ちが、わからない。
「帰ろうか。」
お前は自分が幸せだと思えてるのか。
不幸だなんて、思ってないだろうか。
「二人と一緒なら、毎日誕生日だな。」
「こんなんなら、命日も、誕生日がいいな〜。」
馬鹿かよ。
ホントこういうときまでデリカシーがない。
お前は昔っからそういうやつだったよな……。
「私は大丈夫だ。問題ねぇ。」
そう言って、手を伸ばしてくるお前の手を、
だめだと思ってもオレはいつも、迷いなしに掴んでしまう。
その温もりが、お前が生きていることを教えてくれる。
そう言えば、今日はお前の誕生日だったっけ。
エンペラー、忘れたのかって顔をするな。
こっちだって昨日ちゃんと準備してたっての。
「おめでとう。」
「朝も言われたよそれ。」
カラカラという笑い声。
その笑い声が、嬉しかった。
「[斜体][太字]この世に生まれてくれてありがとう[/太字][/斜体]。ソレイユ。」
エンペラーがカッコつけでそんな事を言う。
それ、オレがいいたかったのに。
ぷくぅ、と心のなかで頬を膨らましていると、どさりとソレイユの手から買い物袋が落ちる。
「……え。」
信じられないという顔。
あぁ、そうか。こいつ、自己評価が異様に低いんだった。
親がアレだからしょうがないと言えばしょうがないが……。
「エンペラー、カッコつけ?それとも綺麗事?」
ハハハと先ほどとは違うから笑い。
目は黒く、光を失っていた。
……これは、もしかしなくてもまずい。
身体が勝手に動いていた。
「オレも、エンペラーと同じこと思ってた。
確かに、綺麗事かもしれないけれど。オレは、[斜体][太字]例え綺麗事だって構わない[/太字][/斜体]。」
ソレイユの細い体を、抱きしめる。
横からエンペラーも横入りして、オレたち二人で棒のようになっているソレイユを抱きしめる。
「誰に言われたって、お前はかけがえのない[漢字]ヒト[/漢字][ふりがな]イカ[/ふりがな]だ。
[斜体][太字]この世に生まれてくれてありがとう[/太字][/斜体]。ソレイユ。」
何度も何度も繰り返す。
あぁ、今日ばかりは神にも縋ろう。
[斜体][太字]君に幸あれ[/太字][/斜体]。



[水平線]


「美味っ!」
「だろ。」
よかった、とライダーがため息をつく。
ライダーがずっと前から計画していたケーキは、素晴らしい出来だった。
甘いものが大好きなソレイユが、これに食いつかないはずもなく、ぺろりと平らげてしまったのだが。
……ソレイユは、まともなものを食べていたことはなかった。
今はバイトやバトルで生計を立ててはいるものの、貼られたタグとレッテルのせいで就ける職業も限られる。
その上、ソレイユが家出をしたのは弱冠6歳。
バトルやバイトどころか、まだヒト状態にもなれることができていなかった。
[大文字]大丈夫だから。[/大文字]
オレたちを安心させようと発されるその一言が、オレは怖かった。
いつか倒れるんじゃないだろうか。
いつか、オレたちの知らないところへ行ってしまうんじゃないか。
それは、ライダーに対してだって同じこと。
だから、オレは……。
「今年は無理すんなよ。お前も、エンペラーも。
エンペラーは前科あるからな?」
「……わかってる。ソレイユはちゃんと食べろよ。あと、しっかり寝ろ。
1日2時間は流石に死ぬぞ。」
「わかってる!」
[斜体][太字]よく食べて よく眠って[/太字][/斜体]
「今年こそは勝つ!!」
「何を。オレが先に勝つ。」
「期待してるぞ。お前らの作戦の練習にもなるしな。」
[斜体][太字]よく遊んで よく学んで[/太字][/斜体]
「あ、こらエンペラー!野菜を残すな!」
「いいだろう。苦いし辛い。」
[斜体][太字]よく喋って よく喧嘩して[/太字][/斜体]
「……[小文字][斜体][太字]ごく普通な毎日を[/太字][/斜体][/小文字]」
「なんか言ったか、エンペラー。」
「フッ……いいや。なにも。」
送ってほしいな。
「なぁ、二人共。」
「「ん?」」
だから。
「[太字][斜体]泣けなくても 笑えなくても 歌えなくても 何もなくても[/斜体][/太字]」
存在してくれるだけでオレは嬉しいから。
ここにいてくれれば、それでいいから。
どうか、オレの前から、
「二人が、ヒトを[斜体][太字]愛せなくても[/斜体][/太字] ヒトから[斜体][太字]愛されなくても[/太字][/斜体]オレは、[太字][斜体]それでも生きてほしい[/斜体][/太字]!!」
いなくならないで。
久しぶりに涙が頬を伝った。
子どもじゃないんだから泣いちゃだめだ。
わかってるのにそれができなかった。
「わかってる、私はそう簡単に死なねぇっての。」
「オレたちは、誰か一人をおいてなんていかない。わかってるだろ、エンペラー。」
二人が優しく頭を撫でてくれる。
「まぁ、こいつは自己犠牲にすぐ走るからな。
、、、よし!今ここで約束しろ。」
「何を?」
ソレイユの怪訝そうな声。
ライダーの自信満々な声。
2つが交差する。
「[太字][斜体]来週も 来月も 来年も 来世も[/斜体][/太字]ここで一緒に馬鹿騒ぎするぞ!」
「それ、約束じゃなくて宣言だろ。」
満更でもなさそうな顔でソレイユが言う。
何だそれ。最高だ。
「オレも、一緒に。」
「もちろんだろ。」
生きていたら、三人ばらばらになっても、きっとまた会えるだろう。
だって、オレたちは、そういう運命だから。


[水平線]


「良かったな、ソレイユ。」
「ほんと。最高の仲間ができたじゃない。」
ソレイユの兄姉が、現世のソレイユを覗いている。
その目には慈しみと感動が溢れていた。
「でも、あの子、完璧主義で気を使い過ぎだからね。」
「そうだよな。……ソレイユ。[太字][斜体]生き抜くためなら[/斜体][/太字]」
[太字][斜体][大文字][中央寄せ]棒に振れ[/中央寄せ] 
[中央寄せ]水を差せ[/中央寄せ] 
[中央寄せ]煙に捲け[/中央寄せ] 
[中央寄せ]油を売れ[/中央寄せ]
[中央寄せ]現を抜かせ[/中央寄せ][/大文字][/斜体][/太字]
一番ソレイユに年の近い兄、スパークが言う。
その言葉に兄と姉は、頷いている。
「絶対死ぬな。生きろ。」
「……綺麗事かもしれないけれど、生きてる限り可能性はあるわ。」
「あなたは強い。きっと大丈夫。」
「絶対諦めんなよ。




[大文字][大文字][大文字][大文字][斜体][太字]最後の一秒まで前を向け[/太字][/斜体]!!![/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]」

作者メッセージ

「」内の斜線太字部分が歌詞です。
【Blessing】 作詞:halyosy 作曲:halyosy

はいっ!誠に申し訳ございません!!(突然ですが)
これ、短編どころか中編ぐらいになってる気がしまして。
この歌詞、すごい心に刺さるんですよ!!!
聞いてみてください!!

ちゃんと本編も書きますんで!!
ってか本編の前に出しちゃったよ、シャイン リュミエール ライト スパーク四兄弟。
本編でも出番あるんで!!
長くなるんで今日の解説は活動報告にあげます!見てみてください!

2024/08/08 12:10

ミコト
ID:≫ 8t/IaoonNB37w
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