「いねぇな。」
ライダーのため息。
今日も夏の太陽が、スクエアの街をギラギラと照らしている。
ライダーは、流石におぶられて街を歩かれるのはたまらないと言って、歩いている。
しかし、その歩みはどこかふらふらと、彷徨うような歩き方となっている。
「あ、ライダーだ!!」
[漢字]アホ[/漢字][ふりがな]ゴーグル[/ふりがな]のセミに負けぬような大声。
スッ。
すでにオレにとっては反射神経と化しているのだろう。
ズボンを下ろされないよう、ぎゅっと掴む。
しかし、(一番被害にあっているはずの)ライダーはそれをせず、ただ虚空を見つめている。
「エンペラーと一緒なんて珍しーね!!」
「何してる〜!!!」
ブルーチームの面々が、オレたちの顔を交互に見る。
そして、案の定ゴーグルはライダーをズボンっ。
「……そうかよ。」
しかし、今そちらに関心がないのか、
ズボンを下ろされても興味がなさそうにライダーは素っ気なく返す。
その表情には、少し焦りも見えていた。
「どこにいる。」
焦り始めるライダーの目には、ブルーチームは映っていない。
ギラつく太陽も、オレのことも、目に入っていない。
あいつが今見ているのは、、、いや、見ようとしているのは、あいつの姿だけだ。
「ライダー?」
「……どこなんだ。」
ゴーグルが顔を覗き込もうと、ライダーがそれに応えることはない。
「おい、愚民。ゴーグルが呼んでいるぞ。」
「……!!あ、あぁ。」
オレが肩をポンポンっとやってようやく気づく。
そして、ズボンが降ろされていることに気づき、ダイナモでゴーグルを潰す。
ようやくいつも通りに戻った。
「愚民。」
ライダーを呼んでやる。
ひどい汗だ。顔も赤い。このままだと、暑さで体調を悪くしてしまう。
「とりあえず休憩するぞ。」
ブルーチームに別れを告げ、嫌がるライダーを無理やり引っ張りつつ、日陰へと移動。
ライダーを座らせ、持っていたスポーツドリンクを渡す。
「飲んでおけ。体調が一番だ。」
「あいつを探す。」
無理矢理にでも休憩をせず、あいつを探そうとするライダーの手を掴み、とりあえず強めのデコピン。
痛ぇっと小さく悲鳴を上げ、渋々座り込むライダーの目をオレは見る。
やはりその目は、濁りきっていた。
「わかってる。オレだって探したい。
でも、オレたちが倒れたらどうする?
誰があいつを見つける?」
目をそらさせぬように、ライダーの顔を手で固定する。
悔しそうな、苦しそうな表情のライダーに、オレはまくしたてる。
「あいつの名を知らないやつに任せる?
オレはそれだけは嫌なんだからな!」
ライダーの目から、ボロボロと涙がこぼれ落ちていく。
やっぱり無理をしていたか。
いつもなら、大抵のことでは泣かないであろうライダーも、
流石にあいつの失踪によってセンチメンタルになっていたのだろう。
「オレっ……あいつを、失いたくなくて……。
もう、あいつをっ……苦しませたくなくてっ……!!」
「そうだろうな。オレもだ。
大丈夫、あいつはそんなに弱いやつじゃない。最強の皇帝だ。」
ずっとそうなんだよな。
お前はいつでも抱え込んでしまうから。
それを出すこともできずにずっと溜め込んでしまうから。
オレも、あいつみたいにお前にとっての安心できるやつだったら良かったのにな。
生憎オレは、お前にとっては迷惑千万のマイペースキングだ。
……ごめんな。
[太字][大文字]ソレイユ[/大文字][/太字]。
オレは、ライダーにとっての太陽になれない。
もちろん、お前にとっての、太陽にも……。
[水平線]
〈ねぇ、一緒においでよ〉
巻き込んだのは自分。
〈流石だな!〉
それをやめなかったのも自分。
〈帰ってこい〉
未来は予見できていた。
だろうなと思ってた。
けれど。
〈ソレイユ〉
少し、嫌だと思ってしまった。
「だめだ、だめだ。」
自分は。自分は。
インペリアルで、ありたかった。
[太字]あんなとこ[/太字]に、帰りたくなかった。
戻りたくない。
なぁ、助けてよ。自分を守ってよ。
苦しいよ。なぁっ………。
「ライダー、エンペラー……!!」
ライダーのため息。
今日も夏の太陽が、スクエアの街をギラギラと照らしている。
ライダーは、流石におぶられて街を歩かれるのはたまらないと言って、歩いている。
しかし、その歩みはどこかふらふらと、彷徨うような歩き方となっている。
「あ、ライダーだ!!」
[漢字]アホ[/漢字][ふりがな]ゴーグル[/ふりがな]のセミに負けぬような大声。
スッ。
すでにオレにとっては反射神経と化しているのだろう。
ズボンを下ろされないよう、ぎゅっと掴む。
しかし、(一番被害にあっているはずの)ライダーはそれをせず、ただ虚空を見つめている。
「エンペラーと一緒なんて珍しーね!!」
「何してる〜!!!」
ブルーチームの面々が、オレたちの顔を交互に見る。
そして、案の定ゴーグルはライダーをズボンっ。
「……そうかよ。」
しかし、今そちらに関心がないのか、
ズボンを下ろされても興味がなさそうにライダーは素っ気なく返す。
その表情には、少し焦りも見えていた。
「どこにいる。」
焦り始めるライダーの目には、ブルーチームは映っていない。
ギラつく太陽も、オレのことも、目に入っていない。
あいつが今見ているのは、、、いや、見ようとしているのは、あいつの姿だけだ。
「ライダー?」
「……どこなんだ。」
ゴーグルが顔を覗き込もうと、ライダーがそれに応えることはない。
「おい、愚民。ゴーグルが呼んでいるぞ。」
「……!!あ、あぁ。」
オレが肩をポンポンっとやってようやく気づく。
そして、ズボンが降ろされていることに気づき、ダイナモでゴーグルを潰す。
ようやくいつも通りに戻った。
「愚民。」
ライダーを呼んでやる。
ひどい汗だ。顔も赤い。このままだと、暑さで体調を悪くしてしまう。
「とりあえず休憩するぞ。」
ブルーチームに別れを告げ、嫌がるライダーを無理やり引っ張りつつ、日陰へと移動。
ライダーを座らせ、持っていたスポーツドリンクを渡す。
「飲んでおけ。体調が一番だ。」
「あいつを探す。」
無理矢理にでも休憩をせず、あいつを探そうとするライダーの手を掴み、とりあえず強めのデコピン。
痛ぇっと小さく悲鳴を上げ、渋々座り込むライダーの目をオレは見る。
やはりその目は、濁りきっていた。
「わかってる。オレだって探したい。
でも、オレたちが倒れたらどうする?
誰があいつを見つける?」
目をそらさせぬように、ライダーの顔を手で固定する。
悔しそうな、苦しそうな表情のライダーに、オレはまくしたてる。
「あいつの名を知らないやつに任せる?
オレはそれだけは嫌なんだからな!」
ライダーの目から、ボロボロと涙がこぼれ落ちていく。
やっぱり無理をしていたか。
いつもなら、大抵のことでは泣かないであろうライダーも、
流石にあいつの失踪によってセンチメンタルになっていたのだろう。
「オレっ……あいつを、失いたくなくて……。
もう、あいつをっ……苦しませたくなくてっ……!!」
「そうだろうな。オレもだ。
大丈夫、あいつはそんなに弱いやつじゃない。最強の皇帝だ。」
ずっとそうなんだよな。
お前はいつでも抱え込んでしまうから。
それを出すこともできずにずっと溜め込んでしまうから。
オレも、あいつみたいにお前にとっての安心できるやつだったら良かったのにな。
生憎オレは、お前にとっては迷惑千万のマイペースキングだ。
……ごめんな。
[太字][大文字]ソレイユ[/大文字][/太字]。
オレは、ライダーにとっての太陽になれない。
もちろん、お前にとっての、太陽にも……。
[水平線]
〈ねぇ、一緒においでよ〉
巻き込んだのは自分。
〈流石だな!〉
それをやめなかったのも自分。
〈帰ってこい〉
未来は予見できていた。
だろうなと思ってた。
けれど。
〈ソレイユ〉
少し、嫌だと思ってしまった。
「だめだ、だめだ。」
自分は。自分は。
インペリアルで、ありたかった。
[太字]あんなとこ[/太字]に、帰りたくなかった。
戻りたくない。
なぁ、助けてよ。自分を守ってよ。
苦しいよ。なぁっ………。
「ライダー、エンペラー……!!」
- 1.Prologue
- 2.マイペースキングは、今日も今日とてマイペース
- 3.弁当をちゃんと食え!!
- 4.新しい家
- 5.not本編 インペリアル&登場人物の紹介!
- 6.体調不良表現あり、ご注意!! NightとKing
- 7.サーモンランと、ライダーの憂鬱
- 8.濁る瞳
- 9.太陽
- 10.殺し屋の子
- 11.皇帝のチームのチームメイト
- 12.オレら5人で、最強チーム!?
- 13.初バトル
- 14.さいきょう皇帝様は親に頭が上がらない?
- 15.愛されたかった
- 16.二戦目 シンペラーチーム戦!?
- 17.オレ等の宣戦布告
- 18.あなた達が従うべきは
- 19.バトルロワイヤル・イヴ
- 20.バトロワ開始!?即三人戦!?
- 21.新たな皇帝と闇社会の子
- 22.キミを助けるために
- 23.番外編(?)曲パロ
- 24.戦い、開始。 皆の心
- 25.戦いのスタート地点
- 26.最強皇帝の従者たち
- 27.愚王と愚民、そして愚帝【前編】
- 28.愚王と愚民、そして愚帝【後編】
- 29.処刑の日
- 30.スプラマニューバーの帝王
- 31.みんなで帰ろう
- 32.大切な人
- 33.最終回 君に伝えたい