何にもない晴れた夏の朝だった。
蒸発しそうなほどの暑さから、その日のナワバリバトルは軒並み中止となっていた。
オレたちも、家にこもり、その暑さに身悶えしていて、気付けなかった。
「ライダー。暑い。」
「オレにもどうにもできねぇよ。」
アイスを口に入れればなんとか凌げる暑さ。
[漢字]この部屋[/漢字][ふりがな]武器庫[/ふりがな]にはなぜかエアコンがない。
昔のわかばシューターどこにあったかなとあいつが探し始めたのでオレたち[打消し][/打消し]も探しているのである
「あったらおかしいだろ。」
オレの家には全部の部屋にあったがな。
そう言うとまた、ライダーに怒られそうなのでそっとしとく。
「……あいつは?」
「ん?そこら辺にいるんじゃないか?
あいつは暑さが苦手なはずだろう。」
いつも暑いとバトルは室内会場でしか受け付けないあいつのことだ。
エアコンの効いた部屋でグダっとしているだろう。
「っかしいな……。」
そう言ったライダーの方をちらっと覗き見ると、
奥に仕舞い込まれているはずのあいつが昔にメインで使っていたブキ、ハイドラントが消えていた。
そして、あいつが今、メインで使っているスパッタリークリアも一緒に………。
「バトルする予定はねぇだろうに……。」
「確かにおかしいな。」
嫌な予感が、胸をよぎる。
それはライダーも同じだったようで、胸に手を当てている。
「嫌な予感がする。」
そう言ってライダーは飛び出した。
ドドドッとライダーが階段を降りる音。
そして、待てと言って追いかけて、ずっこけて階段をゴロゴロと転がるオレ。
「……あぁ。」
ライダーのため息が聞こえる。
痛む体を擦りながら行くと、そこには1枚の紙をみているライダーがいた。
書いてある内容は読まずともわかる。
さようならか、じゃあなか。
ただ、別れの言葉が一言だけ綴られているのだろう。
静かな時が流れる。オレの耳にはセミの鳴き声くらいしか聞こえない。
ライダーの目の色は、濁り始めている。
そう言えば。
こいつは昔からこんな感じだったな。
心配性で世話焼きで、認めようとしないけど優しい。
ライダーが昔求めていた強さは、誰にも負けない強さ。
それは、きっと、あいつのための。
だからいつだって無茶するし、いつも苦しむのは自分なのにやりきるし、加減を知らない。
「大丈夫か?」
ぽんっと肩をたたいてやると、ライダーはこちらを向く。
「あ、あぁ。」
濁ったその瞳は、お前の身体と心からのSOSであること、オレは知ってる。
[太字]あいつがいなくなることがそんなに不安か?[/太字]
笑いながらそう言えればよかったのに。
オレにそんな能力はない。というか、オレ自身がものすごく不安だ。
「色。」
ライダーが不意にオレのゲソを指さして言う。
色?と思いながらゲソを見てみると、色がサンイエローから黒がかった黄色に変わっていた。
「そんなに不安か?」
苦笑いして、ライダーが言う。
その苦笑いには余裕がない。
焦りも心配も、悔しさも不安も全部がごちゃまぜになっている。
って、それはオレも一緒か。
「とりあえず探すぞ。まだ近くにいるかもしれないからな。」
引っ張ってみると、ライダーは生気が抜けたように力が抜けている。
やっぱり、不安なんだな。口に出さないだけで。
おぶって運ぶしかないか。そう思ってライダーをそっと背負う。
ライダーにとっては、あいつしかいないんだろうな。
「……わるい。」
「いい。いつも運んでもらってる。」
どんだけ無理してたんだか。
ズンッとかかる体重を支え、オレは歩き出す。
……スースーという寝息が、オレの耳元で聞こえてきた。
ほんっと、あいつは。
後で見つけたらジェッパを一つ食らってもらわなくてはな。
[水平線]
「じゃあな。二人共。」
まだやらなきゃいけないことが残ってる。
蒸発しそうなほどの暑さから、その日のナワバリバトルは軒並み中止となっていた。
オレたちも、家にこもり、その暑さに身悶えしていて、気付けなかった。
「ライダー。暑い。」
「オレにもどうにもできねぇよ。」
アイスを口に入れればなんとか凌げる暑さ。
[漢字]この部屋[/漢字][ふりがな]武器庫[/ふりがな]にはなぜかエアコンがない。
昔のわかばシューターどこにあったかなとあいつが探し始めたのでオレたち[打消し][/打消し]も探しているのである
「あったらおかしいだろ。」
オレの家には全部の部屋にあったがな。
そう言うとまた、ライダーに怒られそうなのでそっとしとく。
「……あいつは?」
「ん?そこら辺にいるんじゃないか?
あいつは暑さが苦手なはずだろう。」
いつも暑いとバトルは室内会場でしか受け付けないあいつのことだ。
エアコンの効いた部屋でグダっとしているだろう。
「っかしいな……。」
そう言ったライダーの方をちらっと覗き見ると、
奥に仕舞い込まれているはずのあいつが昔にメインで使っていたブキ、ハイドラントが消えていた。
そして、あいつが今、メインで使っているスパッタリークリアも一緒に………。
「バトルする予定はねぇだろうに……。」
「確かにおかしいな。」
嫌な予感が、胸をよぎる。
それはライダーも同じだったようで、胸に手を当てている。
「嫌な予感がする。」
そう言ってライダーは飛び出した。
ドドドッとライダーが階段を降りる音。
そして、待てと言って追いかけて、ずっこけて階段をゴロゴロと転がるオレ。
「……あぁ。」
ライダーのため息が聞こえる。
痛む体を擦りながら行くと、そこには1枚の紙をみているライダーがいた。
書いてある内容は読まずともわかる。
さようならか、じゃあなか。
ただ、別れの言葉が一言だけ綴られているのだろう。
静かな時が流れる。オレの耳にはセミの鳴き声くらいしか聞こえない。
ライダーの目の色は、濁り始めている。
そう言えば。
こいつは昔からこんな感じだったな。
心配性で世話焼きで、認めようとしないけど優しい。
ライダーが昔求めていた強さは、誰にも負けない強さ。
それは、きっと、あいつのための。
だからいつだって無茶するし、いつも苦しむのは自分なのにやりきるし、加減を知らない。
「大丈夫か?」
ぽんっと肩をたたいてやると、ライダーはこちらを向く。
「あ、あぁ。」
濁ったその瞳は、お前の身体と心からのSOSであること、オレは知ってる。
[太字]あいつがいなくなることがそんなに不安か?[/太字]
笑いながらそう言えればよかったのに。
オレにそんな能力はない。というか、オレ自身がものすごく不安だ。
「色。」
ライダーが不意にオレのゲソを指さして言う。
色?と思いながらゲソを見てみると、色がサンイエローから黒がかった黄色に変わっていた。
「そんなに不安か?」
苦笑いして、ライダーが言う。
その苦笑いには余裕がない。
焦りも心配も、悔しさも不安も全部がごちゃまぜになっている。
って、それはオレも一緒か。
「とりあえず探すぞ。まだ近くにいるかもしれないからな。」
引っ張ってみると、ライダーは生気が抜けたように力が抜けている。
やっぱり、不安なんだな。口に出さないだけで。
おぶって運ぶしかないか。そう思ってライダーをそっと背負う。
ライダーにとっては、あいつしかいないんだろうな。
「……わるい。」
「いい。いつも運んでもらってる。」
どんだけ無理してたんだか。
ズンッとかかる体重を支え、オレは歩き出す。
……スースーという寝息が、オレの耳元で聞こえてきた。
ほんっと、あいつは。
後で見つけたらジェッパを一つ食らってもらわなくてはな。
[水平線]
「じゃあな。二人共。」
まだやらなきゃいけないことが残ってる。
- 1.Prologue
- 2.マイペースキングは、今日も今日とてマイペース
- 3.弁当をちゃんと食え!!
- 4.新しい家
- 5.not本編 インペリアル&登場人物の紹介!
- 6.体調不良表現あり、ご注意!! NightとKing
- 7.サーモンランと、ライダーの憂鬱
- 8.濁る瞳
- 9.太陽
- 10.殺し屋の子
- 11.皇帝のチームのチームメイト
- 12.オレら5人で、最強チーム!?
- 13.初バトル
- 14.さいきょう皇帝様は親に頭が上がらない?
- 15.愛されたかった
- 16.二戦目 シンペラーチーム戦!?
- 17.オレ等の宣戦布告
- 18.あなた達が従うべきは
- 19.バトルロワイヤル・イヴ
- 20.バトロワ開始!?即三人戦!?
- 21.新たな皇帝と闇社会の子
- 22.キミを助けるために
- 23.番外編(?)曲パロ
- 24.戦い、開始。 皆の心
- 25.戦いのスタート地点
- 26.最強皇帝の従者たち
- 27.愚王と愚民、そして愚帝【前編】
- 28.愚王と愚民、そして愚帝【後編】
- 29.処刑の日
- 30.スプラマニューバーの帝王
- 31.みんなで帰ろう
- 32.大切な人
- 33.最終回 君に伝えたい