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おれは、ヘリオスが大好きだ。
明るくて、優しくて、あったかい、そんなヘリオスが大好きだ。
姉さまも大好きだけど、
「ルナ。」
馬鹿みたいに優しくて、一緒に歩けばホカホカする弟が大好きなんだ。
いつまでも一緒にいたい。
ヘリオスと、姉さまと一緒に生きていたい。
「ルナー!!遊ぼうぜ!!」
「ヘリオス!重いから降りろ!!この馬鹿弟!」
「遊ぼうぜ!!」
「姉さまも降りろ!!この馬鹿姉弟!!」
素直になれない口下手だから、そんなこといつもは言えないけれど。
とある日、ヘリオスが、敵との戦いで毒を食らって帰ってきた。
船内全員、大騒ぎ。
死ぬな、だの、この野郎、だの、いろんな声が聞こえる。
おれは船医だから、見ないという選択肢はなくて、
絶対痛いであろう治療にも、弟は笑顔で耐えていて。
「なんで泣かないんだよっ……!!」
こっちが泣くとか、マジでなんでだよ。
「こんなの痛くも痒くもないぜ!」
……いつもは、ひっついてきて、暑苦しくて、面倒な奴だけど。
こういうときは、頼もしくて。
「もっと痛くなるぞ。準備いいか?」
ニッて笑える余裕もできた。
でも、そうじゃなかった。
ヘリオスはちゃんと、痛みに耐えていた。
歯を食いしばって、泣き言一つ漏らさずに。
「痛かったら言えよ?」
なんて言ったって、言うこと聞いてくれやしない。
[漢字]兄[/漢字][ふりがな]ドクター[/ふりがな]の言うことくらい、聞いてくれたらどうだ。
こういう時も意地はってどうするんだ。
そう言いたいけど言えない自分がもどかしい。
「らっるらるら〜♪らっるらるら〜♪」
ヘリオスは何かを隠す時、必ず歌を歌う。
それこそ苦しげなしゃくりあげる声で。
「……。」
おれは、それを止める勇気さえわかない。
背中をさすってやることすらできない。
「ヘリオス。」
「あ、ルナ!おれは大丈夫だぞ!
それより、いつになったら飯食える!?」
そんな呑気なこと言うなよ。
真面目なおれが馬鹿みたいじゃないか。
「……あと二週間は我慢しろ。」
「に、二週間!?じゃ、じゃぁ……。70食は食いそこねてるじゃねぇか!」
「なんでそういうときだけ頭の回転はえぇんだよ!
その前に一日何食食う気だ!!」
馬鹿みたいに食う弟は、一日五食は食べる気らしい。
どんな胃袋をしているんだこいつ。
死にかけたって、食うんだな。
いや、いつだってこいつは、食べ物と、冒険と、姉さまのことだけ考えているのだろう。
そういうやつだ。
気楽なのが羨ましいほどに、
どうしておれたちは兄弟なのか、不思議なほどに。
「な、だからおれは、大丈夫だよ。ルナ。」
あぁこれじゃぁ、どっちが兄かわかりゃしない。
……でも、それでいいのかもしれない。
おれたちは双子。最悪の双子。
正反対で、そっくりな双子。
「……食いすぎんなよ。ヘリオス。」
おれたちは、いつだって、一緒だ。
[水平線]
血だらけのルナが、おれの顎に手を当てる。
「大丈夫だよ、大丈夫。」
呪文のようにそう唱えてやれば、ホッとしたのか、ルナは手を離す。
ルナはいつだって、何でも抱え込む。
一人で全て、抱え込んでしまう。
ルナは月。
知的で美しく、華麗な星。
おれは太陽。
元気で明るく、眩しい星。
どちらかが欠ければ、世界は終わってしまう。
「……きっとまた、おれはお前に会いに行くよ。」
わかってるよ。なんて笑いながら言って、おれの仲間を眺める。
「……こいつらも、絶対連れて行くから。」
「おれも、見つける。」
「「おれの目印は___!!!」」
[水平線]
「なぁ、トラ男〜!」
「何だ、麦わら屋。」
どーんとルフィがローに抱きつく。
「お前、いっつもモコモコ帽子かぶってんな。暑くねぇのか?」
「……別に。それに、昔から側にないと落ち着かねぇんだ。」
「ふーん。」
興味なさそうに、ルフィが頷く。
「お前こそ、なんで冬島でも素足に草履なんだよ。
いくら馬鹿でも痛ぇだろ。」
「おれのポリスーだ!」
「ポリシーな。」
小さな喧嘩が、今日も繰り広げられる。
世界は広い。海も広い。
けれど、その広い海の中で二人が出会ったのは、
―素足に草履、か。―
―白のモコモコ―
[漢字]運命[/漢字][ふりがな]偶然[/ふりがな]としか言いようがない。
―おれの目印は、素足に草履。―
―おれの目印は、白のモコモコ。―
《必ずまた、会おう!!!》
それは、約束の証。
明るくて、優しくて、あったかい、そんなヘリオスが大好きだ。
姉さまも大好きだけど、
「ルナ。」
馬鹿みたいに優しくて、一緒に歩けばホカホカする弟が大好きなんだ。
いつまでも一緒にいたい。
ヘリオスと、姉さまと一緒に生きていたい。
「ルナー!!遊ぼうぜ!!」
「ヘリオス!重いから降りろ!!この馬鹿弟!」
「遊ぼうぜ!!」
「姉さまも降りろ!!この馬鹿姉弟!!」
素直になれない口下手だから、そんなこといつもは言えないけれど。
とある日、ヘリオスが、敵との戦いで毒を食らって帰ってきた。
船内全員、大騒ぎ。
死ぬな、だの、この野郎、だの、いろんな声が聞こえる。
おれは船医だから、見ないという選択肢はなくて、
絶対痛いであろう治療にも、弟は笑顔で耐えていて。
「なんで泣かないんだよっ……!!」
こっちが泣くとか、マジでなんでだよ。
「こんなの痛くも痒くもないぜ!」
……いつもは、ひっついてきて、暑苦しくて、面倒な奴だけど。
こういうときは、頼もしくて。
「もっと痛くなるぞ。準備いいか?」
ニッて笑える余裕もできた。
でも、そうじゃなかった。
ヘリオスはちゃんと、痛みに耐えていた。
歯を食いしばって、泣き言一つ漏らさずに。
「痛かったら言えよ?」
なんて言ったって、言うこと聞いてくれやしない。
[漢字]兄[/漢字][ふりがな]ドクター[/ふりがな]の言うことくらい、聞いてくれたらどうだ。
こういう時も意地はってどうするんだ。
そう言いたいけど言えない自分がもどかしい。
「らっるらるら〜♪らっるらるら〜♪」
ヘリオスは何かを隠す時、必ず歌を歌う。
それこそ苦しげなしゃくりあげる声で。
「……。」
おれは、それを止める勇気さえわかない。
背中をさすってやることすらできない。
「ヘリオス。」
「あ、ルナ!おれは大丈夫だぞ!
それより、いつになったら飯食える!?」
そんな呑気なこと言うなよ。
真面目なおれが馬鹿みたいじゃないか。
「……あと二週間は我慢しろ。」
「に、二週間!?じゃ、じゃぁ……。70食は食いそこねてるじゃねぇか!」
「なんでそういうときだけ頭の回転はえぇんだよ!
その前に一日何食食う気だ!!」
馬鹿みたいに食う弟は、一日五食は食べる気らしい。
どんな胃袋をしているんだこいつ。
死にかけたって、食うんだな。
いや、いつだってこいつは、食べ物と、冒険と、姉さまのことだけ考えているのだろう。
そういうやつだ。
気楽なのが羨ましいほどに、
どうしておれたちは兄弟なのか、不思議なほどに。
「な、だからおれは、大丈夫だよ。ルナ。」
あぁこれじゃぁ、どっちが兄かわかりゃしない。
……でも、それでいいのかもしれない。
おれたちは双子。最悪の双子。
正反対で、そっくりな双子。
「……食いすぎんなよ。ヘリオス。」
おれたちは、いつだって、一緒だ。
[水平線]
血だらけのルナが、おれの顎に手を当てる。
「大丈夫だよ、大丈夫。」
呪文のようにそう唱えてやれば、ホッとしたのか、ルナは手を離す。
ルナはいつだって、何でも抱え込む。
一人で全て、抱え込んでしまう。
ルナは月。
知的で美しく、華麗な星。
おれは太陽。
元気で明るく、眩しい星。
どちらかが欠ければ、世界は終わってしまう。
「……きっとまた、おれはお前に会いに行くよ。」
わかってるよ。なんて笑いながら言って、おれの仲間を眺める。
「……こいつらも、絶対連れて行くから。」
「おれも、見つける。」
「「おれの目印は___!!!」」
[水平線]
「なぁ、トラ男〜!」
「何だ、麦わら屋。」
どーんとルフィがローに抱きつく。
「お前、いっつもモコモコ帽子かぶってんな。暑くねぇのか?」
「……別に。それに、昔から側にないと落ち着かねぇんだ。」
「ふーん。」
興味なさそうに、ルフィが頷く。
「お前こそ、なんで冬島でも素足に草履なんだよ。
いくら馬鹿でも痛ぇだろ。」
「おれのポリスーだ!」
「ポリシーな。」
小さな喧嘩が、今日も繰り広げられる。
世界は広い。海も広い。
けれど、その広い海の中で二人が出会ったのは、
―素足に草履、か。―
―白のモコモコ―
[漢字]運命[/漢字][ふりがな]偶然[/ふりがな]としか言いようがない。
―おれの目印は、素足に草履。―
―おれの目印は、白のモコモコ。―
《必ずまた、会おう!!!》
それは、約束の証。
- 1.始まりの時【前編】
- 2.始まりの時【後編】
- 3.11年後
- 4.私の記憶(メモリー)、お前らの記録(ログ)
- 5.オーロジャクソンの日常より
- 6.思い出そして、現在の姿
- 7.破壊の王の世界へ 堕ちる
- 8.ユートピア 私が望むもの
- 9.Rigel / nautical chart!!
- 10.うたの始まり
- 11.ウタ&リズム 〜歌の女王と踊りの皇帝〜
- 12.キミへ伝えるメッセージ
- 13.弟たち
- 14.ライブ開始! 行動開始!
- 15.負け惜しみ?
- 16.最高地点、最高のライブ
- 17.永久愛歌
- 18.リゲルの記憶 そして真実
- 19.not本編 遅めの夢主紹介!!
- 20.笑いの地獄へようこそ
- 21.だから私達は最強
- 22.継がれる記憶
- 23.解放の戦士、破壊の皇帝
- 24.伝えたい言葉
- 25.not本編 ルナとヘリオス、太陽と月
- 26.凍れ、わが仇よ
- 27.邪神の子ども、歌の魔王宿す破壊の女神
- 28.ドラゴンキラー、ライト
- 29.最高のアンコールを
- 30.最終話 不死鳥の語る、消失の帝王