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「あなたは……!?」
「おまたせ!いや、結構待たせちゃったね、ごめん!」
顔の前で手を合わせながら謝るウタ。
一味はそんなウタを、見つめる。
そしてウタは、牢屋から出されてもまだ、浮いたまま動かないルフィの姿に気づいた。
「~〜🎶」
その瞬間、ウタの口から、美しい音が紡ぎ出される。
聞いたことのある拍子と音程。
ルフィも、よく歌っていた、あの歌。
「[太字][斜体]ビンクスの酒を 届けに行くよ
海風 気任せ 波任せ
潮の向こうで 夕日も騒ぐ
空にゃ 輪をかく鳥の歌[/斜体][/太字]」
やわらかく、温かい、海のような、その歌声に、誰も彼もが聞き惚れる。
リズムの笑い声、それによって歪んだ音楽が、聞こえなくなっていく。
「[太字][斜体]ビンクスの酒を 届けにゆくよ
ドンと一丁唄お 海の唄
どうせ誰でも いつかはホネよ
果てなし あてなし 笑い話[/斜体][/太字]」
ピキキキ、パキン。
ルフィの周りの空気に、ヒビが入ったかと思うと、浮いていたルフィが、ドサリと下に落ちてきた。
「……ん、ふぁれ?……あーーーー!!!!ウタ!!!」
「ルフィ!よかったぁ!起きた……。」
起きた瞬間、大声を出して飛び起きるルフィ。
そして、そんなルフィをそっと抱きしめるウタ。
「あれ?おれ、寝てたのか?
えっと、トラ男と一緒にあいつに飛ばされて、後は……。」
「[太字][斜体]ビンクスの酒を 届けに行くよ[/斜体][/太字]」
ルフィの言葉を遮って、ウタが歌いだす。
すると、ガキン。という音と共に、光の矢が砂になって崩れ落ちる。
「アヒャ?アッヒャッヒャッヒャ!!」
リズムが、攻撃を繰り出していた。
また、狂ったように明るいリズムが響き始める。
せっかくウタの歌で正気に戻った観客もまた、熱狂的に踊り狂い始める。
「ごめん、ルフィ。説明してる時間ない。チキンレースはまた後で!」
「え、おい!ウタ!」
ルフィが止めるのも聞かず、ウタはリズムの前に立ち塞がる。
「行くよ!!みんな、……そして、お母さん!!」
その声は、皆の脳を、直に揺るがす。
それが、リズムの奏でるドラムの音と合わさり、
最高の音楽の幕開けを告げる。
「[太字][斜体]新時代は この未来だ
世界中全部 変えてしまえば
変えてしまえば[/斜体][/太字]」
高い音。澄んだ音色。
その声に、ルフィは、昔聞いた、あの声を思い出した。
「[斜体][太字]目を閉じれば 世界が開いて
いつまでも 終わりが来ないようにって
この歌を歌うよ[/太字][/斜体]」
その歌声が、狂ったみんなをなおしていく。
リズムとのデュエットばかりだったウタの本当の歌声に、
会場のボルテージは最高潮に。
「[太字][斜体][大文字]さぁ 行くよ New World[/大文字][/斜体][/太字]」
「[太字][斜体]新時代は この未来だ
世界中全部 変えてしまえば
変えてしまえば
果てしない 音楽がもっと
届くように
夢は見ないわ キミが話した
『ボクを信じて』[/斜体][/太字]」
会場の観客、海賊でさえ、魅了してしまう歌姫。
破壊の皇帝さえも、抑えてしまう歌姫。
彼女はニッと笑って、リズムを指さした。
「戻ってきてもらうよ!![漢字]お母さん[/漢字][ふりがな]リズム[/ふりがな]!!」
「アッヒャッヒャッヒャ!!」
(私達が勝つなら、方法は一つだけ。
お母さんが本当に狂う前に、理性が残っているときに、
現実世界に引っ張り戻す。
……お母さんの命もどれだけ持つかわからない、それしかない。)
ぎゅ。ウタは胸のリボンを握りしめる。
それは、リズムからもらった、プレゼント。
「何起きてんのかわかんねぇけどよ……。
そいつは、ウタの大切なやつなんだな。
……よーし、ウタ!おれも行く!」
まだ何が起きているのか理解できていないルフィも、ウタの後ろに立つ。
「ルフィ!!」
「にししっ!この勝負に勝って、おれが184連勝する!」
「違う!私が183連勝中!」
「ウタ、ズルするだろ!だからおれが183連勝中なんだ!」
「でた!負け惜しみ〜!!」
背中合わせでも喧嘩して、でも、その顔に憎しみとかは何もなくて。
ただ、ただ、喧嘩が楽しい。
それが、楽しい。
そんな感情が、彼らには溢れていた。
「!!行くよ、ルフィ!!」「あぁっ!!」
[水平線]
なぁ、
「師匠。」
「アヒャ?アッヒャッヒャッヒャ!!!」
聞こえているのだろうか、この声は。
……師匠の食べていたキノコ。
見たことがある。
バギーと一緒に、山で食料集めに行った時。
おれが取ってきたものだった。
《師匠!これは??》
《あー、それな、有毒ワライダケってやつだ。
ワライダケよりタチ悪いし、毒強ぇから食えねぇぞ。》
《え〜〜!美味しそうなのに!》
《な〜。》
《この毒々しい色のどこ見て言っとるんじゃい!このハデアホどもが!!》
バギーに突っ込まれたけど、結構美味しそうだったから。
それに、後から教えてもらった毒性が衝撃的すぎて、さすがのおれでも、頭の片隅に残っている。
「有毒ワライダケ、か。」
一度、本当に食べそうになったことがある。
バギーに本気で止められて気づいたけれど。
……人を狂わす、[漢字]美味しさ[/漢字][ふりがな]毒[/ふりがな]。
なにが悪か、なにが善か。
それが簡単に判断できないように、
師匠がやっていることが簡単に善悪で終わらないことは知っている。
だって、師匠は、大切なものを守ろうとしているだけなのだから。
「……神避。」
ドンッ
覇王色を纏った剣が、師匠の体を捉えようとする。
しかし、師匠は楽しそうに笑って、避ける。
その笑い方は、師匠じゃない。
おれが憧れている師匠じゃない。
おれが______。
「師匠っ!!」
「アッヒャッヒャッヒャ!!」
《お前を置いて、行けるものか!!!》
脳に、師匠の声が、響き渡る。
その声は、悲痛で、苦しそうで、……聞き覚えがあった。
《リゲル!!》
おれの知らない人を呼ぶ師匠の声。
《取り舵いっぱい!!》
おれの知らない指揮をする師匠の声。
《行くぞ野郎ども!!》
その声に、おれは、応えたくなった。
何度言おうとしてもつっかえてでなかった彼女の名前を、呼びたくなった。
「……●●??」
あぁ、そうだ、これは、これは、これは!!!
《スター海賊団、副船長リゲル!!》
そうだった。思い出した。
これは、●●をここまで生かしてしまった、
人生を彼女の好きにさせてやれなかった大罪人の、
[中央寄せ][大文字][太字]【ドーン・リゲル】の記憶だ[/太字][/大文字][/中央寄せ]
「おまたせ!いや、結構待たせちゃったね、ごめん!」
顔の前で手を合わせながら謝るウタ。
一味はそんなウタを、見つめる。
そしてウタは、牢屋から出されてもまだ、浮いたまま動かないルフィの姿に気づいた。
「~〜🎶」
その瞬間、ウタの口から、美しい音が紡ぎ出される。
聞いたことのある拍子と音程。
ルフィも、よく歌っていた、あの歌。
「[太字][斜体]ビンクスの酒を 届けに行くよ
海風 気任せ 波任せ
潮の向こうで 夕日も騒ぐ
空にゃ 輪をかく鳥の歌[/斜体][/太字]」
やわらかく、温かい、海のような、その歌声に、誰も彼もが聞き惚れる。
リズムの笑い声、それによって歪んだ音楽が、聞こえなくなっていく。
「[太字][斜体]ビンクスの酒を 届けにゆくよ
ドンと一丁唄お 海の唄
どうせ誰でも いつかはホネよ
果てなし あてなし 笑い話[/斜体][/太字]」
ピキキキ、パキン。
ルフィの周りの空気に、ヒビが入ったかと思うと、浮いていたルフィが、ドサリと下に落ちてきた。
「……ん、ふぁれ?……あーーーー!!!!ウタ!!!」
「ルフィ!よかったぁ!起きた……。」
起きた瞬間、大声を出して飛び起きるルフィ。
そして、そんなルフィをそっと抱きしめるウタ。
「あれ?おれ、寝てたのか?
えっと、トラ男と一緒にあいつに飛ばされて、後は……。」
「[太字][斜体]ビンクスの酒を 届けに行くよ[/斜体][/太字]」
ルフィの言葉を遮って、ウタが歌いだす。
すると、ガキン。という音と共に、光の矢が砂になって崩れ落ちる。
「アヒャ?アッヒャッヒャッヒャ!!」
リズムが、攻撃を繰り出していた。
また、狂ったように明るいリズムが響き始める。
せっかくウタの歌で正気に戻った観客もまた、熱狂的に踊り狂い始める。
「ごめん、ルフィ。説明してる時間ない。チキンレースはまた後で!」
「え、おい!ウタ!」
ルフィが止めるのも聞かず、ウタはリズムの前に立ち塞がる。
「行くよ!!みんな、……そして、お母さん!!」
その声は、皆の脳を、直に揺るがす。
それが、リズムの奏でるドラムの音と合わさり、
最高の音楽の幕開けを告げる。
「[太字][斜体]新時代は この未来だ
世界中全部 変えてしまえば
変えてしまえば[/斜体][/太字]」
高い音。澄んだ音色。
その声に、ルフィは、昔聞いた、あの声を思い出した。
「[斜体][太字]目を閉じれば 世界が開いて
いつまでも 終わりが来ないようにって
この歌を歌うよ[/太字][/斜体]」
その歌声が、狂ったみんなをなおしていく。
リズムとのデュエットばかりだったウタの本当の歌声に、
会場のボルテージは最高潮に。
「[太字][斜体][大文字]さぁ 行くよ New World[/大文字][/斜体][/太字]」
「[太字][斜体]新時代は この未来だ
世界中全部 変えてしまえば
変えてしまえば
果てしない 音楽がもっと
届くように
夢は見ないわ キミが話した
『ボクを信じて』[/斜体][/太字]」
会場の観客、海賊でさえ、魅了してしまう歌姫。
破壊の皇帝さえも、抑えてしまう歌姫。
彼女はニッと笑って、リズムを指さした。
「戻ってきてもらうよ!![漢字]お母さん[/漢字][ふりがな]リズム[/ふりがな]!!」
「アッヒャッヒャッヒャ!!」
(私達が勝つなら、方法は一つだけ。
お母さんが本当に狂う前に、理性が残っているときに、
現実世界に引っ張り戻す。
……お母さんの命もどれだけ持つかわからない、それしかない。)
ぎゅ。ウタは胸のリボンを握りしめる。
それは、リズムからもらった、プレゼント。
「何起きてんのかわかんねぇけどよ……。
そいつは、ウタの大切なやつなんだな。
……よーし、ウタ!おれも行く!」
まだ何が起きているのか理解できていないルフィも、ウタの後ろに立つ。
「ルフィ!!」
「にししっ!この勝負に勝って、おれが184連勝する!」
「違う!私が183連勝中!」
「ウタ、ズルするだろ!だからおれが183連勝中なんだ!」
「でた!負け惜しみ〜!!」
背中合わせでも喧嘩して、でも、その顔に憎しみとかは何もなくて。
ただ、ただ、喧嘩が楽しい。
それが、楽しい。
そんな感情が、彼らには溢れていた。
「!!行くよ、ルフィ!!」「あぁっ!!」
[水平線]
なぁ、
「師匠。」
「アヒャ?アッヒャッヒャッヒャ!!!」
聞こえているのだろうか、この声は。
……師匠の食べていたキノコ。
見たことがある。
バギーと一緒に、山で食料集めに行った時。
おれが取ってきたものだった。
《師匠!これは??》
《あー、それな、有毒ワライダケってやつだ。
ワライダケよりタチ悪いし、毒強ぇから食えねぇぞ。》
《え〜〜!美味しそうなのに!》
《な〜。》
《この毒々しい色のどこ見て言っとるんじゃい!このハデアホどもが!!》
バギーに突っ込まれたけど、結構美味しそうだったから。
それに、後から教えてもらった毒性が衝撃的すぎて、さすがのおれでも、頭の片隅に残っている。
「有毒ワライダケ、か。」
一度、本当に食べそうになったことがある。
バギーに本気で止められて気づいたけれど。
……人を狂わす、[漢字]美味しさ[/漢字][ふりがな]毒[/ふりがな]。
なにが悪か、なにが善か。
それが簡単に判断できないように、
師匠がやっていることが簡単に善悪で終わらないことは知っている。
だって、師匠は、大切なものを守ろうとしているだけなのだから。
「……神避。」
ドンッ
覇王色を纏った剣が、師匠の体を捉えようとする。
しかし、師匠は楽しそうに笑って、避ける。
その笑い方は、師匠じゃない。
おれが憧れている師匠じゃない。
おれが______。
「師匠っ!!」
「アッヒャッヒャッヒャ!!」
《お前を置いて、行けるものか!!!》
脳に、師匠の声が、響き渡る。
その声は、悲痛で、苦しそうで、……聞き覚えがあった。
《リゲル!!》
おれの知らない人を呼ぶ師匠の声。
《取り舵いっぱい!!》
おれの知らない指揮をする師匠の声。
《行くぞ野郎ども!!》
その声に、おれは、応えたくなった。
何度言おうとしてもつっかえてでなかった彼女の名前を、呼びたくなった。
「……●●??」
あぁ、そうだ、これは、これは、これは!!!
《スター海賊団、副船長リゲル!!》
そうだった。思い出した。
これは、●●をここまで生かしてしまった、
人生を彼女の好きにさせてやれなかった大罪人の、
[中央寄せ][大文字][太字]【ドーン・リゲル】の記憶だ[/太字][/大文字][/中央寄せ]
- 1.始まりの時【前編】
- 2.始まりの時【後編】
- 3.11年後
- 4.私の記憶(メモリー)、お前らの記録(ログ)
- 5.オーロジャクソンの日常より
- 6.思い出そして、現在の姿
- 7.破壊の王の世界へ 堕ちる
- 8.ユートピア 私が望むもの
- 9.Rigel / nautical chart!!
- 10.うたの始まり
- 11.ウタ&リズム 〜歌の女王と踊りの皇帝〜
- 12.キミへ伝えるメッセージ
- 13.弟たち
- 14.ライブ開始! 行動開始!
- 15.負け惜しみ?
- 16.最高地点、最高のライブ
- 17.永久愛歌
- 18.リゲルの記憶 そして真実
- 19.not本編 遅めの夢主紹介!!
- 20.笑いの地獄へようこそ
- 21.だから私達は最強
- 22.継がれる記憶
- 23.解放の戦士、破壊の皇帝
- 24.伝えたい言葉
- 25.not本編 ルナとヘリオス、太陽と月
- 26.凍れ、わが仇よ
- 27.邪神の子ども、歌の魔王宿す破壊の女神
- 28.ドラゴンキラー、ライト
- 29.最高のアンコールを
- 30.最終話 不死鳥の語る、消失の帝王