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「わぁっ!!スターヌウト号だぁ!!」
―どうだい?気に入ったか?―
「気に入ったよ!!本物そっくり!!」
何百年も前になくしたはずの自らの船にきゃっきゃと騒ぐ少女に、違うよ、と破壊の王は言う。
―これは本物なんだよ。―
「え?じゃぁ、この中にみんないるの?」
―もちろん。ルナくんも、ヘリオスくんも、アステルくんも、リゲルくんも。―
「嘘!?」
そう言って、少女が船へと駆けていく。
ダンッと、船の板を踏みつけ、ガチャッと船室への扉を開ける。
「あ、いたいた、キャップ〜!!」
「何やってたんだよ、遅いぞ。」
「飯冷めるじゃねぇか!」
「また探検か?程々にしておけよ?」
そこは、食堂。
少女が、飯をいち早く食べれるようにとリゲルが計画してくれた場所。
そこに、仲間が、昔の、大切な仲間が、いた。
「う………うあああああ!!!ルナ!!ヘリオス!!アステル!!アンタレス!!リゲル!!」
少女は知っている。
これは現実じゃない。王が作った、幻覚だ。
でも、でもこれが、万に一つの確率で、これが本当だったなら。
本当だったなら………。
「な、なんだよ。船長。大丈夫か?」
「おーい!!大丈夫っすか〜?」
「せんちょ〜!!」
「せんちょー!!」
「落ち着けって、キャップ。」
「ゆっくり息吸え、浅く吐け。」
「おーおー。」
自分は今まで、なんて悪夢を見ていたのだろう?
[水平線]
なにか、違う。
私はそう、思うようになっていた。
海賊団復活から2ヶ月ほど立って。けれど、その違和感は消えなくて。
「船長!これどうします?」
「キャップ。どうしたらいいと思う?」
「キャプテン!」
違うんだ。
あいつらはこんな事言わない、だって、あいつらは……。
『あんたに進路決めさせるといいことないだろ。』
『ちょっとくらい我慢しろって。大人だろ?』
『何やってんだ、●●。』
「[小文字]そうじゃないんだ……。[/小文字]」
そうじゃないんだ。
あいつらは……あいつらは……。
やっぱりこれは、悪夢だ。
もう受け取れるはずのない愛を受け取って。
もう聞こえるはずのない声を聞いて。
悪夢以外の何物でもない。
わかってる。わかってるんだ。
だから、だから苦しいんだ。
―ほら、本当だったろう?―
違う、
―誤魔化さないで―
違う、
―強がらないで―
違う、
―迷わないで―
違う、
―ワタシに身を任せて―
[太字][大文字]違う!!!!!!!![/大文字][/太字]
こんなの、”あいつら“じゃない!!!!!
そうじゃない!!
こんなの、みんなじゃない……。
みんなはもっと、私に冷たくて、いつでもどこでも厳しくて、でも、でも!!!
私を、対等に見ていてくれたはずだった。
「こんなの、違う!!私は、こんなの、望んでない……!!」
そうじゃないんだ。私が望んでいたのは、望んでいたのは……。
〈師匠!一緒に遊ぼう!〉
〈神避教えてよ!!〉
〈すごいだろ!〉
「シャンクス……?バギー……?」
少女の頭の片隅にいた少年たちの声が、大きくなっていく。
[大文字][太字]『まだ、独りじゃないだろう?』[/太字][/大文字]
ロジャーの声がする。
あぁ、そうか。
私は。わかってる。もう、みんなは帰ってこない。
ロジャーだって、もう。
でも、でも。私には。
まだ、まだ、まだ!!あのときとは違う!!
まだ!!大切な可愛い弟子がいる!
スターヌウト号が消えていく。
それに伴ってどんどんあたりも暗くなっていく。
「欺きと洗脳はお呼びじゃないよ。」
姿形が崩れていく仲間たち。私へ向けられる罵倒の声。そして、助けを乞う目。
やっぱり違う。あいつらは、こんなんじゃない。
こんなことで、助けを乞うようなやつらじゃない。
これは、私が創った、幻覚。
〈理想のあいつら〉。でも、私がほしいのは、〈本物〉だけ。
私は両手で彼らの手を払う。
ザァっと彼らは砂になり、消えていった。
後ろの方から気配がする。
―君は、そう思うんだね。……でも、考えてみなよ。私は悪いことはしてないだろう?―
王の甘ったるい声が直に私の脳を揺らす。
―ねぇ、教えてくれるかな。なにがだめなんだい?―
―この場は、君の思い通りの楽園のはずだろう?―
心臓を撫でるようにゆっくりとした、優しい声色。
それとは逆の、厳しい表情。
「私は、思い通りじゃなくていい。」
雨のように降り注ぐその声を、私は一蹴する。
「なんでも思い通りだったら、面白くないじゃん?」
私は、王の方を振り向いて言った。
ニコっと笑ったその顔には、少しの悲しみが混じっているように、自分でも思った。
「この[漢字]時代[/漢字][ふりがな]せかい[/ふりがな]はさ、混乱した海賊の[漢字]時代[/漢字][ふりがな]せかい[/ふりがな]。
この世界で生きてる奴らを、思い通りにするなんて、
できるはずないだろ?」
だから。私は前を向き、続ける。
「これでいいんだよ。私が、変える必要なんてない。
この時代を終わらせるのは、[漢字]新世代[/漢字][ふりがな]ルーキー[/ふりがな]だよ。」
だからもう、私がやることはない。
「じゃあな。破滅の王様。」
私の歩き出した道は、暗く、先が見えない。
けれど、これで良いのだ。
私は、●●は、誰も行ったことのない道を行く者なのだから。
―どうだい?気に入ったか?―
「気に入ったよ!!本物そっくり!!」
何百年も前になくしたはずの自らの船にきゃっきゃと騒ぐ少女に、違うよ、と破壊の王は言う。
―これは本物なんだよ。―
「え?じゃぁ、この中にみんないるの?」
―もちろん。ルナくんも、ヘリオスくんも、アステルくんも、リゲルくんも。―
「嘘!?」
そう言って、少女が船へと駆けていく。
ダンッと、船の板を踏みつけ、ガチャッと船室への扉を開ける。
「あ、いたいた、キャップ〜!!」
「何やってたんだよ、遅いぞ。」
「飯冷めるじゃねぇか!」
「また探検か?程々にしておけよ?」
そこは、食堂。
少女が、飯をいち早く食べれるようにとリゲルが計画してくれた場所。
そこに、仲間が、昔の、大切な仲間が、いた。
「う………うあああああ!!!ルナ!!ヘリオス!!アステル!!アンタレス!!リゲル!!」
少女は知っている。
これは現実じゃない。王が作った、幻覚だ。
でも、でもこれが、万に一つの確率で、これが本当だったなら。
本当だったなら………。
「な、なんだよ。船長。大丈夫か?」
「おーい!!大丈夫っすか〜?」
「せんちょ〜!!」
「せんちょー!!」
「落ち着けって、キャップ。」
「ゆっくり息吸え、浅く吐け。」
「おーおー。」
自分は今まで、なんて悪夢を見ていたのだろう?
[水平線]
なにか、違う。
私はそう、思うようになっていた。
海賊団復活から2ヶ月ほど立って。けれど、その違和感は消えなくて。
「船長!これどうします?」
「キャップ。どうしたらいいと思う?」
「キャプテン!」
違うんだ。
あいつらはこんな事言わない、だって、あいつらは……。
『あんたに進路決めさせるといいことないだろ。』
『ちょっとくらい我慢しろって。大人だろ?』
『何やってんだ、●●。』
「[小文字]そうじゃないんだ……。[/小文字]」
そうじゃないんだ。
あいつらは……あいつらは……。
やっぱりこれは、悪夢だ。
もう受け取れるはずのない愛を受け取って。
もう聞こえるはずのない声を聞いて。
悪夢以外の何物でもない。
わかってる。わかってるんだ。
だから、だから苦しいんだ。
―ほら、本当だったろう?―
違う、
―誤魔化さないで―
違う、
―強がらないで―
違う、
―迷わないで―
違う、
―ワタシに身を任せて―
[太字][大文字]違う!!!!!!!![/大文字][/太字]
こんなの、”あいつら“じゃない!!!!!
そうじゃない!!
こんなの、みんなじゃない……。
みんなはもっと、私に冷たくて、いつでもどこでも厳しくて、でも、でも!!!
私を、対等に見ていてくれたはずだった。
「こんなの、違う!!私は、こんなの、望んでない……!!」
そうじゃないんだ。私が望んでいたのは、望んでいたのは……。
〈師匠!一緒に遊ぼう!〉
〈神避教えてよ!!〉
〈すごいだろ!〉
「シャンクス……?バギー……?」
少女の頭の片隅にいた少年たちの声が、大きくなっていく。
[大文字][太字]『まだ、独りじゃないだろう?』[/太字][/大文字]
ロジャーの声がする。
あぁ、そうか。
私は。わかってる。もう、みんなは帰ってこない。
ロジャーだって、もう。
でも、でも。私には。
まだ、まだ、まだ!!あのときとは違う!!
まだ!!大切な可愛い弟子がいる!
スターヌウト号が消えていく。
それに伴ってどんどんあたりも暗くなっていく。
「欺きと洗脳はお呼びじゃないよ。」
姿形が崩れていく仲間たち。私へ向けられる罵倒の声。そして、助けを乞う目。
やっぱり違う。あいつらは、こんなんじゃない。
こんなことで、助けを乞うようなやつらじゃない。
これは、私が創った、幻覚。
〈理想のあいつら〉。でも、私がほしいのは、〈本物〉だけ。
私は両手で彼らの手を払う。
ザァっと彼らは砂になり、消えていった。
後ろの方から気配がする。
―君は、そう思うんだね。……でも、考えてみなよ。私は悪いことはしてないだろう?―
王の甘ったるい声が直に私の脳を揺らす。
―ねぇ、教えてくれるかな。なにがだめなんだい?―
―この場は、君の思い通りの楽園のはずだろう?―
心臓を撫でるようにゆっくりとした、優しい声色。
それとは逆の、厳しい表情。
「私は、思い通りじゃなくていい。」
雨のように降り注ぐその声を、私は一蹴する。
「なんでも思い通りだったら、面白くないじゃん?」
私は、王の方を振り向いて言った。
ニコっと笑ったその顔には、少しの悲しみが混じっているように、自分でも思った。
「この[漢字]時代[/漢字][ふりがな]せかい[/ふりがな]はさ、混乱した海賊の[漢字]時代[/漢字][ふりがな]せかい[/ふりがな]。
この世界で生きてる奴らを、思い通りにするなんて、
できるはずないだろ?」
だから。私は前を向き、続ける。
「これでいいんだよ。私が、変える必要なんてない。
この時代を終わらせるのは、[漢字]新世代[/漢字][ふりがな]ルーキー[/ふりがな]だよ。」
だからもう、私がやることはない。
「じゃあな。破滅の王様。」
私の歩き出した道は、暗く、先が見えない。
けれど、これで良いのだ。
私は、●●は、誰も行ったことのない道を行く者なのだから。
- 1.始まりの時【前編】
- 2.始まりの時【後編】
- 3.11年後
- 4.私の記憶(メモリー)、お前らの記録(ログ)
- 5.オーロジャクソンの日常より
- 6.思い出そして、現在の姿
- 7.破壊の王の世界へ 堕ちる
- 8.ユートピア 私が望むもの
- 9.Rigel / nautical chart!!
- 10.うたの始まり
- 11.ウタ&リズム 〜歌の女王と踊りの皇帝〜
- 12.キミへ伝えるメッセージ
- 13.弟たち
- 14.ライブ開始! 行動開始!
- 15.負け惜しみ?
- 16.最高地点、最高のライブ
- 17.永久愛歌
- 18.リゲルの記憶 そして真実
- 19.not本編 遅めの夢主紹介!!
- 20.笑いの地獄へようこそ
- 21.だから私達は最強
- 22.継がれる記憶
- 23.解放の戦士、破壊の皇帝
- 24.伝えたい言葉
- 25.not本編 ルナとヘリオス、太陽と月
- 26.凍れ、わが仇よ
- 27.邪神の子ども、歌の魔王宿す破壊の女神
- 28.ドラゴンキラー、ライト
- 29.最高のアンコールを
- 30.最終話 不死鳥の語る、消失の帝王