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きょうだいであれど忠誠を。【参加型】

#2

日常 〜ゴッカン編〜

ゴッカン国王、リタ・カニスカは焦っていた。
「なぜこういう日に限って……。」
発狂しそうなのをこらえ、全力で目の前の山積み書類を片付けていく。
今日は【もっふんといっしょ】の二時間スペシャルの日。
しかも皆待ちに待ったぬいの新キャラデザ公開日でもある。
「残業有罪。もっふんもふりたい……。」
とまぁ昨日の夜からこんな感じである。
ここ数日、王たちのやらかしが前にも増してひどくなっている気がする。
まずヤンマは性懲りもなくウルトラコンピュータ開発で電力を消費し、
ヒメノはメガトンどころかギガトン級の花火を打ち上げ、各国及び世界中に引火。
カグラギは【ありぢごく】を改良し、また何かを企んでいるといわれる。
リタも、そろそろ労働基準法違反で自ら投獄されてやろうかとすら思う。
うん、それがいい。牢獄にテレビつけよう。もっふんの人形もたくさん置こう。
その間の裁判はモルフォーニャたちに任せればいい。
判決を出す以外で困ったら罪人ではあるがラクレスをこき使えばいい。
本人も喜んでやるだろう。
なんて疲れすぎて正常な判断ができなくなってきた、その時。
「お姉様!」
「……なんだ、メルか。」
目の前に妹、メルがフェードインしてきた。
「新しい囚人さん、意外と真面目でしたよ!
独房じゃなくて普通の牢でもよさそうなくらい!
あ、でもあの人もっふん知らないみたいだから布教していいですか!?」
「許可する。」
……今日も今日とてうるさいヤツである。
少し音量は落としてほしい。元気なのはいいことだが。
どこぞの王たちの会議が思い出されるしな……。
「あ、そうだ。ついでに囚人番号1178番が脱獄しようとしてたから、倒しときました!」
「助かる。」
独房から逃げようとするとは何を考えているんだ。そう思いながら、リタは手を動かす。
先程の会話を聞いてわかる通り、メルはゴッカンで牢獄の看守を務めている。
なかなか優秀で、凶悪犯のいる独房も一人で任せて問題ないほどだ。
リタに似ず、皆の間に入っていくのが得意で、ザイバーン城職員の中でもだいぶ馴染んでいる。
「メル。こっちの書類をモルフォーニャへ。こっちのもっふんは私の部屋へ。
それと、私は労働基準法違反で投獄されるからあとは任せた。」
「はーい!……はい!?お姉様!?」
聞いていなかったのか?ともう一度繰り返すが、メルの顔にははっきりクエスチョンマークが浮かんでいる。
「今日やる分の仕事は終わらせた。もっふん二時間スペシャルを見てから牢に入れろ。」
「え、、はい。」
これで数日分の休みは取れただろうか。
裁判長という仕事も気楽でないとリタは毎年のように思う。
さて、自分の仕事の回し手であるが。裁判の判決はだいたい出してあるからモルフォーニャが。
集団脱走などはラクレスとメルに任せよう。
王たちには少し反省して貰う必要があるし、三ヶ月くらいこきつか……特別労働者としてもいいか。
罪の内容的に短期刑で済んだ事自体が奇跡的なのだから。
「裁判の判決はモルフォーニャ。集団脱走などはラクレスと協力しろ。
牢の王たちは使えるだけ使え。長期刑と釣り合うくらいには。」
「はーい。……そういえば去年も自分から投獄されてましたっけ。
今度こそお姉様用のもっふん付き牢獄(つまるところほぼ自室)使ってくださいね!!
お姉様悪いことしてないんですから!!」
「そうしよう。」
そうだ。去年もこんな感じだった。
違うのは、王たちのいる集団牢ではなく独房に行こうとしていること。
リタは知っている。あの牢は無駄絡みする奴が多くて居心地が悪い。
文句しか言わないヤンマは百歩……万歩譲って許すとしよう。
わがままを通そうとし、側近たちに色々持ってこさせるヒメノや、
隙あらば懐柔しようとしてくるカグラギにはほとほと手を焼いた。
もう自分から投獄されに行くなら独房がいい。リタは身を持って実感した。
「あれ、二時間スペシャル七時からだったよね……あとにふ」
そうメルが言い切らないうちに、人間離れしたスピードを出してリタが走り去っていったのは、メル以外誰も知らない。

作者メッセージ

おひさです!!天城海月さまの【メル・カニスカ】こんな感じで書かせていただきました!
投獄ともっふんネタが書きたかった……。
次回はンコソパ編!!参加を首を長〜くしてお待ちしております!
(キングオージャーにわかも、ミリしらもOKですよ!)

2025/08/04 13:09

ミコト
ID:≫ 8t/IaoonNB37w
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