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怖かった。
もう、失うのが怖かった。
「シャンクス。」
その赤い髪が、その笑顔が、この寝顔が、あいつにそっくりだから、
全部あいつに、あいつに、そっくりだから。
「起きろ。」
いつか、死んでしまうんじゃないかと怖いから。
「ほら。そろそろロジャーは最果てにつくんじゃないかな。」
青空の果てを指差す。
この向こうに、自分の今の船長が、いるんだ。
「ん〜。ししょ〜?」
「そうだよ。起きろ。」
「は〜い。」
バギーと、シャンクスと、私しかいない、この場所。
「飯何がいい?」
「ロブスター。」
「朝から!?」
「朝から。」
そんな言葉に、呆れるが、あいつもそうだったな、
と思ってしまえば、その呆れも何処かへと吹っ飛んでいった。
「……師匠?」
「?どーした、シャンクス。」
シャンクスが私の腕を掴む。
「……いいや!そういえばこの海、ロブスターがたくさんいるらしいよ!
ちょっとおれ、3人分取ってくる!」
そうしてシャンクスは服を脱ぐと、海の中へと、
[斜体]ドボン[/斜体]
その姿も、あいつにそっくりだった。
「リゲル。」
[水平線]
「おーい、●●!!」
「なんだよ、リゲル。」
「アステルがロブスター、飯に出してくれねぇ!!」
「前も食っただろ?そろそろデネブに怒られるぞ。」
ずっと昔。私達は相棒だった。
私とリゲル。ルナとヘリオス。四人で船を支える。
仲間はたくさんいたけれど、旗揚げの時からずっと一緒だった五人とは、すごくあったかい時を過ごした。
「船長!!ルナさんが呼んでます!」
「??どーしたんだよ〜、ルナ!」
ルナは、素晴らしい医師だった。
海賊なんかに興味はない、優しくて、強い、最強の船医。
「この抗生物質なんだが、どうしたらいいと思う?」
「え〜。私にはわからないよ。」
「んなわけ無いだろう。医学書読みふけってんの知ってるんだからな。」
げ、と喉の奥から声が漏れる。
こいつにはきっと、一生かなわない。
「ん〜…こういうのとか?」
「あ〜。それは使える。」
「これは?」
「ちょっと安全性で無理だろ。」
「え、私大丈夫だったけど。アステルも、アンタレスも、リゲルも。ヘリオスも。」
「いや、それは。あいつらとお前がおかしい。」
ってか、また船医に無断で薬使ったのか?
というルナの[打消し]もれなく覇王色つきの[/打消し]睨みをどうにかかわす。
「しょうがないだろ!あのときは……あのときは……
お前もいないし!誰もいないし!まじで、ま・じ・で!!大変だったんだからな!!」
あの血まみれドロドロ、まさかの毒まで食らってきやがった奴らが目に浮かぶ。
私も毒は少し食らったから、人のことは言えないけど、あいつらの危機管理能力は、どうかしてると思う、まじで。
今でもそう思うんだから、昔はもっとそう思っていたのかといえば、そうじゃない。
今はきっと、怖がっているのだ。失うことを。
あのときはそうじゃなかった。こいつらは死なないという、妙な自身があった。
どんなときでも笑って、帰ってきてくれる気がした。
「はぁぁぁぁ。知ってる。……お前は悪くねぇよ、●●。」
「お、ルナくんの久しぶりのデレ〜!!」
「デレじゃねぇ!!っつーか、お前にデレるとろくな事がねぇ!!」
デレるのは認めるんだ。なんて思いながら、背伸びして、ルナに目線を合わせようとする。
成長期なのだろうか。あの数年で、何十センチも身長が伸びていた。
もう、背伸びしても、届かない。
「何だよ。」
必死に背伸びしているのがわかったのか、ルナは私に目線を合わせる。
ほら。見た目全然怖い人なのに、こういいやつだから手放せない。
「ねぇ、ルナ。」
「なんだよ。」
むすっとしてしまったルナに、私は笑いかける。
「最果て、行こっか。」
「アイアイ、キャプテン。」
ルナは、間髪入れずに敬礼の姿勢を取った。
やる気がなさそうな態度だが、目には炎が燃えて。
顔はどこか、笑っている気がした。
「よ〜し!!」
そうして私は、拡声器を[漢字]”そうぞう“する[/漢字][ふりがな]作り出す[/ふりがな]と、船内全てのクルーに聞こえるように言う。
「野郎ども!!!!最果てへ向かうぞ!!!!」
おー!!という声が、船内じゅうに響いていた。
[水平線]
「おーい!!師匠!」
「……?どうした、シャンクス。」
シャンクスの大きな声で、私は我に返る。
「取れた取れた!大漁だ!!」
手にもったかごには、これでもかとロブスターとその他の魚、そして貝。
「おー。……じゃぁ、飯にすっか。」
「バギーの飯はどうしよう。」
「粥とりんごは用意してあるぞ。」
あぁ、もう、もう。
〈逃げろ、●●〉〈逃げて!!〉
失いたくない。
一人ぼっちには、もう。なりたくない。
この子たちとどこかでつながっていられたら、私はそれでいい。
「……よし、キッチン用意するから、シャンクスはなんか作り置きでも食べててくれ。ちゃんとメインはロブスターにするからさ。」
「はーい!!!」
なんて、なんて、なんて。
「[小文字]なんて、欲張りなんだろう。[/小文字]」
「……師匠?」
もう、破滅のメロディに身を任せてしまおうか。
もう、失うのが怖かった。
「シャンクス。」
その赤い髪が、その笑顔が、この寝顔が、あいつにそっくりだから、
全部あいつに、あいつに、そっくりだから。
「起きろ。」
いつか、死んでしまうんじゃないかと怖いから。
「ほら。そろそろロジャーは最果てにつくんじゃないかな。」
青空の果てを指差す。
この向こうに、自分の今の船長が、いるんだ。
「ん〜。ししょ〜?」
「そうだよ。起きろ。」
「は〜い。」
バギーと、シャンクスと、私しかいない、この場所。
「飯何がいい?」
「ロブスター。」
「朝から!?」
「朝から。」
そんな言葉に、呆れるが、あいつもそうだったな、
と思ってしまえば、その呆れも何処かへと吹っ飛んでいった。
「……師匠?」
「?どーした、シャンクス。」
シャンクスが私の腕を掴む。
「……いいや!そういえばこの海、ロブスターがたくさんいるらしいよ!
ちょっとおれ、3人分取ってくる!」
そうしてシャンクスは服を脱ぐと、海の中へと、
[斜体]ドボン[/斜体]
その姿も、あいつにそっくりだった。
「リゲル。」
[水平線]
「おーい、●●!!」
「なんだよ、リゲル。」
「アステルがロブスター、飯に出してくれねぇ!!」
「前も食っただろ?そろそろデネブに怒られるぞ。」
ずっと昔。私達は相棒だった。
私とリゲル。ルナとヘリオス。四人で船を支える。
仲間はたくさんいたけれど、旗揚げの時からずっと一緒だった五人とは、すごくあったかい時を過ごした。
「船長!!ルナさんが呼んでます!」
「??どーしたんだよ〜、ルナ!」
ルナは、素晴らしい医師だった。
海賊なんかに興味はない、優しくて、強い、最強の船医。
「この抗生物質なんだが、どうしたらいいと思う?」
「え〜。私にはわからないよ。」
「んなわけ無いだろう。医学書読みふけってんの知ってるんだからな。」
げ、と喉の奥から声が漏れる。
こいつにはきっと、一生かなわない。
「ん〜…こういうのとか?」
「あ〜。それは使える。」
「これは?」
「ちょっと安全性で無理だろ。」
「え、私大丈夫だったけど。アステルも、アンタレスも、リゲルも。ヘリオスも。」
「いや、それは。あいつらとお前がおかしい。」
ってか、また船医に無断で薬使ったのか?
というルナの[打消し]もれなく覇王色つきの[/打消し]睨みをどうにかかわす。
「しょうがないだろ!あのときは……あのときは……
お前もいないし!誰もいないし!まじで、ま・じ・で!!大変だったんだからな!!」
あの血まみれドロドロ、まさかの毒まで食らってきやがった奴らが目に浮かぶ。
私も毒は少し食らったから、人のことは言えないけど、あいつらの危機管理能力は、どうかしてると思う、まじで。
今でもそう思うんだから、昔はもっとそう思っていたのかといえば、そうじゃない。
今はきっと、怖がっているのだ。失うことを。
あのときはそうじゃなかった。こいつらは死なないという、妙な自身があった。
どんなときでも笑って、帰ってきてくれる気がした。
「はぁぁぁぁ。知ってる。……お前は悪くねぇよ、●●。」
「お、ルナくんの久しぶりのデレ〜!!」
「デレじゃねぇ!!っつーか、お前にデレるとろくな事がねぇ!!」
デレるのは認めるんだ。なんて思いながら、背伸びして、ルナに目線を合わせようとする。
成長期なのだろうか。あの数年で、何十センチも身長が伸びていた。
もう、背伸びしても、届かない。
「何だよ。」
必死に背伸びしているのがわかったのか、ルナは私に目線を合わせる。
ほら。見た目全然怖い人なのに、こういいやつだから手放せない。
「ねぇ、ルナ。」
「なんだよ。」
むすっとしてしまったルナに、私は笑いかける。
「最果て、行こっか。」
「アイアイ、キャプテン。」
ルナは、間髪入れずに敬礼の姿勢を取った。
やる気がなさそうな態度だが、目には炎が燃えて。
顔はどこか、笑っている気がした。
「よ〜し!!」
そうして私は、拡声器を[漢字]”そうぞう“する[/漢字][ふりがな]作り出す[/ふりがな]と、船内全てのクルーに聞こえるように言う。
「野郎ども!!!!最果てへ向かうぞ!!!!」
おー!!という声が、船内じゅうに響いていた。
[水平線]
「おーい!!師匠!」
「……?どうした、シャンクス。」
シャンクスの大きな声で、私は我に返る。
「取れた取れた!大漁だ!!」
手にもったかごには、これでもかとロブスターとその他の魚、そして貝。
「おー。……じゃぁ、飯にすっか。」
「バギーの飯はどうしよう。」
「粥とりんごは用意してあるぞ。」
あぁ、もう、もう。
〈逃げろ、●●〉〈逃げて!!〉
失いたくない。
一人ぼっちには、もう。なりたくない。
この子たちとどこかでつながっていられたら、私はそれでいい。
「……よし、キッチン用意するから、シャンクスはなんか作り置きでも食べててくれ。ちゃんとメインはロブスターにするからさ。」
「はーい!!!」
なんて、なんて、なんて。
「[小文字]なんて、欲張りなんだろう。[/小文字]」
「……師匠?」
もう、破滅のメロディに身を任せてしまおうか。
- 1.始まりの時【前編】
- 2.始まりの時【後編】
- 3.11年後
- 4.私の記憶(メモリー)、お前らの記録(ログ)
- 5.オーロジャクソンの日常より
- 6.思い出そして、現在の姿
- 7.破壊の王の世界へ 堕ちる
- 8.ユートピア 私が望むもの
- 9.Rigel / nautical chart!!
- 10.うたの始まり
- 11.ウタ&リズム 〜歌の女王と踊りの皇帝〜
- 12.キミへ伝えるメッセージ
- 13.弟たち
- 14.ライブ開始! 行動開始!
- 15.負け惜しみ?
- 16.最高地点、最高のライブ
- 17.永久愛歌
- 18.リゲルの記憶 そして真実
- 19.not本編 遅めの夢主紹介!!
- 20.笑いの地獄へようこそ
- 21.だから私達は最強
- 22.継がれる記憶
- 23.解放の戦士、破壊の皇帝
- 24.伝えたい言葉
- 25.not本編 ルナとヘリオス、太陽と月
- 26.凍れ、わが仇よ
- 27.邪神の子ども、歌の魔王宿す破壊の女神
- 28.ドラゴンキラー、ライト
- 29.最高のアンコールを
- 30.最終話 不死鳥の語る、消失の帝王