その瞬間。その場にいた全員が、暗い暗いどこかへとワープしていた。
何があったんだ。サクトはもちろん、宰相たちも周りを見渡す。
ロープで括られたロゼアの重臣たちも、みな、その場にいた。
「さぁ、it's a show time!!」
パチン。流暢なその言葉とともに、彼女は指を鳴らす。
それと同時に、色とりどりのシュゴッドたちが暗闇から降りてきた。
まるで水晶のようにキラキラと美しく光っている。
「うっわ、きれー!」
「ほぅ。」
「なんと……。」
サクトも、宰相たちも。戦いをほっぽらかし、美しいシュゴッドたちを見つめている。
これから何が起こるのか。彼らには想像もつかないであろう。とアオハは一人、剣を手に取る。
「宰相方にロゼア共!しかと聞き入れよ!」
カァン。剣を地面に打ち付ける、済んだ音色が、空間にこだまする。
ばっ、と花びらが舞ったかのようにシュゴッドは広がり、全員の周りを覆った。
「我、守護神たちと主君の名において!貴殿らと共に封印されり!」
ぐっ。剣を握る手に力がこもる。カァン。また音が響く。
それで宰相たちも我に返ったのか、アオハとともに続く。
「「「「「「我ら、守護神と主君らの名において!」」」」」」
言葉を合図に、六人の宰相がじりじりとロゼア一団を取り囲む。
手には剣が、握られている。
「この歴史を忘れさせんことを!」
「この武勇を世界に轟かせんことを!」
「この仁義を突き通さんことを!」
「この混乱を沈めしことを!」
「この策略を遂行せんことを!」
気づけばサクトの首には、六本の剣が迫ってきていた。
六人の宰相のその言葉は重く、サクト自身は声を出せない。
「この叡智を、、、繋げんことを!!!」
アオハが叫ぶ。
宰相たちの剣がいっせいにサクトの首をすっ飛ばす。
その頭と胴体は地に落ちることなく、崩れ落ちていく。
ポロリ。サクトの崩れる体から、カードが一枚落ちる。
アオハはそれを剣でパキンと割って、勢いのまま粉々にした。
「これで、いいはず。」
アオハは天を見た。シュゴッドたちはまだ舞っている。
宰相たちは、もういない。先に生贄としてのさだめを歩んだようだ。
……ハーカバーカにも行けないと言うのに、判断が早いことである。
まぁ、自分にはまだ、やるべきことが残っているから。
アオハは一人、剣を振った。
[水平線]
遅かったようだ。ラクレスは誰もいない広場で一人膝をついた。
もう彼らはいなかった。生贄として墓場へ行ってしまったのだ。
もっと早く来ていればよかったのか?月はそんなラクレスを嘲笑うように照っている。
敵はいない。誰もいない。あぁ、終わってしまった。始まってしまった。
彼女のいない世界が……。
「ねぇ、お兄ちゃん。」「おい、ラクレス。」
後ろから二人の声が聞こえる。
何があったんだ、そう言わんばかりの。苦しげなその声に、ラクレスは振り向けなかった。
「姉ちゃんは?ロゼアの奴らは?なぁ、どこ行っちまったんだよ!!」
そんなの、知ってたらもう向かっている。
なんて叫びも飲み込んで。何があったかなんて私のほうが知りたい。
「お姉ちゃん、なにをしにいったの?無事なの?」
「……わから、ない。」
絞り出すように出した声は思ったよりどろどろしていて、うまく吐き出すことができなかった。
「は?……嘘だろ、なぁ。
てめぇ、いっつもなんか隠してやがるから。なぁ!」
ヤンマがラクレスの前に回り、首根っこを掴む。
あぁもうどうにでもなれ。ラクレスは手に力も入れず反抗しない。
その代わりとでも言わんばかりに淡々と口を動かす。
「君は、本当に君の姉さんにそっくりだな。」
「あ゙ぁ!?」
「喧嘩っ早さも、仲間思いも、頭脳も、全て。
そっくりだ。……そっくりなんだ。だから、怖い。」
ヤンマは国のために命を投げ出せる。アオハは世界のために命を投げ出せる。
ヤンマは仲間のために命をかける。アオハは顔も知らない人々のために命をかける。
まるでそっくりだ。……規模が少しだけちがうが、それは問題ではない。
「君たちふたりとも、私とは覚悟が違うんだ。
……彼女の覚悟を聞いたことがあるか、ヤンマ。」
「な、ない。」
勢いに押されたのか、ヤンマの手が緩む。
その瞬間。ヤンマとギラの足元に、黒い穴が現れた。
「は!?」「え!?」
すとん。抵抗なく二人を落とした後、その穴は閉じられた。
「何をした、ラクレス、答えろ!!」
リタのその一声で、他の王もこの場に来ていたことにようやく気づく。
とはいってもラクレス自身も混乱していて、何がなんだかわからない。
「何を考えている?何をしようとしていたんだ、お前は……。」
なぁ、アオハ?
何があったんだ。サクトはもちろん、宰相たちも周りを見渡す。
ロープで括られたロゼアの重臣たちも、みな、その場にいた。
「さぁ、it's a show time!!」
パチン。流暢なその言葉とともに、彼女は指を鳴らす。
それと同時に、色とりどりのシュゴッドたちが暗闇から降りてきた。
まるで水晶のようにキラキラと美しく光っている。
「うっわ、きれー!」
「ほぅ。」
「なんと……。」
サクトも、宰相たちも。戦いをほっぽらかし、美しいシュゴッドたちを見つめている。
これから何が起こるのか。彼らには想像もつかないであろう。とアオハは一人、剣を手に取る。
「宰相方にロゼア共!しかと聞き入れよ!」
カァン。剣を地面に打ち付ける、済んだ音色が、空間にこだまする。
ばっ、と花びらが舞ったかのようにシュゴッドは広がり、全員の周りを覆った。
「我、守護神たちと主君の名において!貴殿らと共に封印されり!」
ぐっ。剣を握る手に力がこもる。カァン。また音が響く。
それで宰相たちも我に返ったのか、アオハとともに続く。
「「「「「「我ら、守護神と主君らの名において!」」」」」」
言葉を合図に、六人の宰相がじりじりとロゼア一団を取り囲む。
手には剣が、握られている。
「この歴史を忘れさせんことを!」
「この武勇を世界に轟かせんことを!」
「この仁義を突き通さんことを!」
「この混乱を沈めしことを!」
「この策略を遂行せんことを!」
気づけばサクトの首には、六本の剣が迫ってきていた。
六人の宰相のその言葉は重く、サクト自身は声を出せない。
「この叡智を、、、繋げんことを!!!」
アオハが叫ぶ。
宰相たちの剣がいっせいにサクトの首をすっ飛ばす。
その頭と胴体は地に落ちることなく、崩れ落ちていく。
ポロリ。サクトの崩れる体から、カードが一枚落ちる。
アオハはそれを剣でパキンと割って、勢いのまま粉々にした。
「これで、いいはず。」
アオハは天を見た。シュゴッドたちはまだ舞っている。
宰相たちは、もういない。先に生贄としてのさだめを歩んだようだ。
……ハーカバーカにも行けないと言うのに、判断が早いことである。
まぁ、自分にはまだ、やるべきことが残っているから。
アオハは一人、剣を振った。
[水平線]
遅かったようだ。ラクレスは誰もいない広場で一人膝をついた。
もう彼らはいなかった。生贄として墓場へ行ってしまったのだ。
もっと早く来ていればよかったのか?月はそんなラクレスを嘲笑うように照っている。
敵はいない。誰もいない。あぁ、終わってしまった。始まってしまった。
彼女のいない世界が……。
「ねぇ、お兄ちゃん。」「おい、ラクレス。」
後ろから二人の声が聞こえる。
何があったんだ、そう言わんばかりの。苦しげなその声に、ラクレスは振り向けなかった。
「姉ちゃんは?ロゼアの奴らは?なぁ、どこ行っちまったんだよ!!」
そんなの、知ってたらもう向かっている。
なんて叫びも飲み込んで。何があったかなんて私のほうが知りたい。
「お姉ちゃん、なにをしにいったの?無事なの?」
「……わから、ない。」
絞り出すように出した声は思ったよりどろどろしていて、うまく吐き出すことができなかった。
「は?……嘘だろ、なぁ。
てめぇ、いっつもなんか隠してやがるから。なぁ!」
ヤンマがラクレスの前に回り、首根っこを掴む。
あぁもうどうにでもなれ。ラクレスは手に力も入れず反抗しない。
その代わりとでも言わんばかりに淡々と口を動かす。
「君は、本当に君の姉さんにそっくりだな。」
「あ゙ぁ!?」
「喧嘩っ早さも、仲間思いも、頭脳も、全て。
そっくりだ。……そっくりなんだ。だから、怖い。」
ヤンマは国のために命を投げ出せる。アオハは世界のために命を投げ出せる。
ヤンマは仲間のために命をかける。アオハは顔も知らない人々のために命をかける。
まるでそっくりだ。……規模が少しだけちがうが、それは問題ではない。
「君たちふたりとも、私とは覚悟が違うんだ。
……彼女の覚悟を聞いたことがあるか、ヤンマ。」
「な、ない。」
勢いに押されたのか、ヤンマの手が緩む。
その瞬間。ヤンマとギラの足元に、黒い穴が現れた。
「は!?」「え!?」
すとん。抵抗なく二人を落とした後、その穴は閉じられた。
「何をした、ラクレス、答えろ!!」
リタのその一声で、他の王もこの場に来ていたことにようやく気づく。
とはいってもラクレス自身も混乱していて、何がなんだかわからない。
「何を考えている?何をしようとしていたんだ、お前は……。」
なぁ、アオハ?
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落