「ふぅ。」
目線と目線が交差する。
少女の面影を残す宰相は、赤黒く染まっていた。
殆どが返り血であるが、中には動脈まで達して血が止まらない傷すらある。
放っておけば貧血で倒れるであろう。と考えた自分が馬鹿であったと地下の王はため息を吐いた。
「惰性だけでも、動き続ける気か。」
「どうせ消える命だ。最期くらい華々しく行こうぜ。」
“それ”が強がりであることは、サクトにもわかっていた。
ここで死ぬつもりは、彼女には毛頭ない。
シュゴッダムのやり方は理解しているつもりだ。
……【人柱】。コーオンの溢れ出るエネルギーを食い止めるにはそれしかないだろう。
神への生贄。人の世の救世主。
彼女はそうなる運命を負っている。
「憎くないのか、シュゴッダムが。」
つい口から、言葉が飛び出た。彼女に自分たちを、重ねていた。
シュゴッダムに痛めつけられた、過去を、重ねていた。
「故郷を滅ぼし、弟を傷つけ、守りもせず、、、憎くないのか。」
「憎いさ。そりゃ。言葉では言い表せないくらい憎んでる。」
じゃぁ、、、。そう言葉を続けることはできなかった。
アオハは信じられないほどのスピードで迫ってきていた。
「憎いならなぜ従う!?貴様ほどの力があれば、単独でもシュゴッダムに勝てるだろう!?」
「従わない。私は誰にも頭を下げない。そう決めてる。」
その声ははっきりしていいて、それでもかすれていて、今にも崩れそうだった。
剣が迫ってくる。サクトは自分の剣でそれを止める。
「私は犯罪者。本当なら、ゴッカンで極刑がいいところ。
だったら誰にも頭下げずに、自由に過ごしたほうが良いだろ?」
剣の飛ぶ速度は、これでもかと言うほど上がっている。
腕に重傷を負っているやつが出す剣技じゃない。狂ってる。
そう、サクトは思ってしまった。
「なら、なぜ宰相なんかになった!?王に従うようなことを、何故した!?」
「食いもんの借りは、何事にも勝んだよ。
食いもんもらったからには、生かされたからには、期待に応えねぇとな!!」
そんなことかよ、そんなことで命を賭けれんのかよ。
サクトは幼顔の宰相に恐怖を抱いた。
食事の借りだけで命をかける。
従わないという自分のプライドも曲げる。
どこまでこいつは、狂っているんだ、と。
「こんな私を、宰相にしてくれたのは他でもない邪智暴虐の王だ!
だったら私も、その劇場で演じてやろうじゃねぇか!」
あたりが暗くなる。
何だ、と思ったその時。
少女の背後の空に巨大な何かが現れた。
「来いよ、サクト。これがてめぇのフィナーレだ!!」
目線と目線が交差する。
少女の面影を残す宰相は、赤黒く染まっていた。
殆どが返り血であるが、中には動脈まで達して血が止まらない傷すらある。
放っておけば貧血で倒れるであろう。と考えた自分が馬鹿であったと地下の王はため息を吐いた。
「惰性だけでも、動き続ける気か。」
「どうせ消える命だ。最期くらい華々しく行こうぜ。」
“それ”が強がりであることは、サクトにもわかっていた。
ここで死ぬつもりは、彼女には毛頭ない。
シュゴッダムのやり方は理解しているつもりだ。
……【人柱】。コーオンの溢れ出るエネルギーを食い止めるにはそれしかないだろう。
神への生贄。人の世の救世主。
彼女はそうなる運命を負っている。
「憎くないのか、シュゴッダムが。」
つい口から、言葉が飛び出た。彼女に自分たちを、重ねていた。
シュゴッダムに痛めつけられた、過去を、重ねていた。
「故郷を滅ぼし、弟を傷つけ、守りもせず、、、憎くないのか。」
「憎いさ。そりゃ。言葉では言い表せないくらい憎んでる。」
じゃぁ、、、。そう言葉を続けることはできなかった。
アオハは信じられないほどのスピードで迫ってきていた。
「憎いならなぜ従う!?貴様ほどの力があれば、単独でもシュゴッダムに勝てるだろう!?」
「従わない。私は誰にも頭を下げない。そう決めてる。」
その声ははっきりしていいて、それでもかすれていて、今にも崩れそうだった。
剣が迫ってくる。サクトは自分の剣でそれを止める。
「私は犯罪者。本当なら、ゴッカンで極刑がいいところ。
だったら誰にも頭下げずに、自由に過ごしたほうが良いだろ?」
剣の飛ぶ速度は、これでもかと言うほど上がっている。
腕に重傷を負っているやつが出す剣技じゃない。狂ってる。
そう、サクトは思ってしまった。
「なら、なぜ宰相なんかになった!?王に従うようなことを、何故した!?」
「食いもんの借りは、何事にも勝んだよ。
食いもんもらったからには、生かされたからには、期待に応えねぇとな!!」
そんなことかよ、そんなことで命を賭けれんのかよ。
サクトは幼顔の宰相に恐怖を抱いた。
食事の借りだけで命をかける。
従わないという自分のプライドも曲げる。
どこまでこいつは、狂っているんだ、と。
「こんな私を、宰相にしてくれたのは他でもない邪智暴虐の王だ!
だったら私も、その劇場で演じてやろうじゃねぇか!」
あたりが暗くなる。
何だ、と思ったその時。
少女の背後の空に巨大な何かが現れた。
「来いよ、サクト。これがてめぇのフィナーレだ!!」
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落