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ネクストステージ! 最強の国の秘密

#30

終わりの始まり、

「何なんだ、ここは。……アオハ。」
アオハは話さない。黙ったまま、動かない。
ラクレスは、こんなアオハを初めて見た。
「なぁ、アオハ?」
「……ここは、宰相が眠る部屋。
宰相たちはここで時が来るまで眠る。いつの日かやってくる危機に、対応するために。」
静かに笑ったアオハの瞳は、涙をたたえていた。
ラクレスは、何も知らなかった。この部屋のことも、宰相が本当に生きていることも。
アオハに教えてもらったはいいものの、本当にそうかなど確信が持てずにいたのだが。
「家族も、王も、置いてけぼりにして。ときに数千年間生き続ける。」
中に入っている宰相は、確かに生きていた。
王たちは何を思ってこの宰相たちを送り出したのだろう。
老いていく自らの身体を見て、何を思っただろう。
「ロゼアは倒しきれない。何度も何度も語り継いで、何度も何度も封印するしかない。
それが例え、宇宙が終わるまで続いたとしても。」
「いつからだ。いつから知っていた?」
ラクレスはの問に、アオハはくるりと後ろを向いてパソコンに向かい始めた。
パチパチパチとキーボード音が響き渡る。
「15年前。」
その言葉に、ラクレスは信じられないといった表情。
いきなりアオハに掴みかかる。
「なんで!!言ってくれなかった?」
「お前に、もう重圧かけたくなかったんだよ。
バグナラクにダグデド、神の怒りの後始末、王たちへの対応にその他諸々。
それだけでも私だったら狂う。お前の重圧をそれ以上増やしてたまるか。」
その時期のラクレスは確かに仕事ばかりだった。
アオハの言葉は正論で、ラクレスも少しの間口ごもってしまう。
「私もこうなる運命。ロゼアがある限り。」
「嘘だろ。冗談だろう?」
なんで、どうして。
そういう時間は、二人にはなかった。
ドドドッと地面が揺れたかと思うと、ドンッと何かが崩れ落ちるような音がした。
「ラクレス!!!行くぞ!!!」
さっきまでのしんみりした空気はどこへやら。
アオハは走り出す。ラクレスも一瞬遅れてそれに続いた。

[水平線]

街は壊滅状態だった。
崩れ落ちた瓦礫が散乱し、最悪としか言いようがない光景だった。
「お兄ちゃん!!」「姉ちゃん!!」
弟たちが駆け寄ってくる。
傷だらけで、泥だらけなところから、長い間戦っていたことがわかる。
「どうした?何があった?」
「ロゼアが攻めてきたんだ!!」
ギラが叫ぶと、ガスト姉弟とハスティー兄弟の間に火の玉がぶち込まれる。
年上組は弟をひっぱり上げ、剣を取り出した。
「はいはい、こっちは私に任せろ!ラクレス!後ろ任せた!
ヤンマ!ギラ!!ゴッドレガシー出撃用意!!」
「ちょっと待て!!流石に燃料切れるって!!」
慌てるヤンマを差し置いて、アオハは敵の大群へと突っ込んでいく。
ラクレスは先程の言葉を心のなかで繰り返しながらアオハの背中を見守った。

作者メッセージ

おひさです~!クリスマス投稿!
去年のクリスマスはラクレス様の生死にドキドキしてましたね〜。
貴利矢ショックの二の舞は避けたかった……。
ほんとに生きててくれてよかった〜!!!
てなわけで!See you again!

2025/02/02 11:57

ミコト
ID:≫ 8t/IaoonNB37w
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