文字サイズ変更

ネクストステージ! 最強の国の秘密

#29

宰相の異変

「ヤンマァァァ!!」
「るっせー、姉ちゃん。ギラ起きちまうだろーが。」
ガタンとシェルターを開け、アオハはヤンマを呼ぶ。
が、ヤンマは人差し指を立てると彼女を制する。
奥のベッドルームでギラが眠っているかららしい。
「ほら、見ろよ。」
ヤンマが指さした机の上。
そこには、キラキラと光る宰相の証が置いてあった。
得意げにヤンマは胸を張ると、姉の頭に手を置いた。
「これでいいかよ?」
「かんっぺき。さすがヤンマ。」
だろ?とヤンマは笑う。
アオハは宰相の証を手に持つと、そっと持ってきていたケースに仕舞った。
「後は任せとけ。ヤンマ。秒速で仕上げる。
そしたら、ロゼアへ一発、ぶちかますぞ。」
ニィっといたずらっぽく笑って、アオハはヤンマの胸に拳を置いた。
それに答えるように、ヤンマはアオハの手を掴む。
ガスト家流の誓いの儀式だ。
「ギラくん起きたら、帰ってこいよ。
てめーらはまだまだ働いてもらわなきゃ。」
「おいおい、結構働いたはずだけどな……。
まじで弟使い荒い姉ちゃん。」
るっせーわとアオハの蹴りがヤンマを襲うが、今回はクリーンヒットすること無くヤンマは避ける。
「じゃ、先帰ってる。」
一発蹴って気が済んだのか、アオハはシェルターから出ていった。


「行ったか。」
扉が閉まったのを見て、ヤンマはそっと、奥の部屋へと入っていく。
そこには、寝ているはずのギラがいた。
「どうだ?」
「クワゴンたちが騒いでる。
お姉ちゃんは………、僕らに秘密でなにかしようとしてる。」
「やっぱりか。」
ヤンマはうなずき、脱いでいた革ジャンを羽織る。
ラクレスからアオハの様子がおかしいと連絡を受けたのが一昨日。
宰相の証を急ピッチで仕上げて完成したのが今日。
やっぱりアオハはどこかおかしい。
どこかよそよそしく、どこか冷たい。
「コーカサスカブト城行くぞ。なんか嫌な予感がする。」
「うん、僕も。」
この二人の嫌な予感は、いつも当たる。



[水平線]



「よし。」
アオハはまた、図書館の例の扉の前に立っていた。
まだ扉は開けていないが。この扉を開ければついに、ロゼアとの戦いが終わるカウントダウン。
「今日のために頑張ってきたんだもんな。」
青いローブにベール、宰相の冠。
宰相としての久しぶりの正装で、アオハは覚悟を決めた。
そしてあのぶあっつい本を取り出し、スイッチを押した。
[太字][中央寄せ]ゴゴゴゴッ[/中央寄せ][/太字]
扉が開き、道があらわになる。
そしてアオハが進もうとした、その時だった。
「アオ、ハ?」
後ろから聞こえたのは、紛れもないラクレスの声。
振り返ってはだめだ。とっさにアオハは駆け出した。
ラクレスも追いかけてくる。
「ちょ、待て!アオハ!!どこ行くんだ!?」
その問いにアオハは答えられない。
ただ走る。走る。
そしてついに、あのカプセルの部屋までたどり着いてしまった。
「え、ここ……。」
「ようこそ。宰相の間へ。ラクレス・ハスティー。」
ばれちゃった。そう言わんばかりにアオハは悲しげな視線をラクレスに向けた。

作者メッセージ

おひさです!ミコトです!最近低浮上です。色々ありまして。
ってか気づいたんですけど完結したはずのライト版小説が300閲覧行ってまして……。
びっくり越してやばいと思いましたね。マジで。ノリで書いたのに………。
短編カフェでも活動してます!寄り道してね!
では!See you again!

2024/12/20 15:53

ミコト
ID:≫ 8t/IaoonNB37w
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はミコトさんに帰属します

TOP