「ヤンマァァァ!!」
「るっせー、姉ちゃん。ギラ起きちまうだろーが。」
ガタンとシェルターを開け、アオハはヤンマを呼ぶ。
が、ヤンマは人差し指を立てると彼女を制する。
奥のベッドルームでギラが眠っているかららしい。
「ほら、見ろよ。」
ヤンマが指さした机の上。
そこには、キラキラと光る宰相の証が置いてあった。
得意げにヤンマは胸を張ると、姉の頭に手を置いた。
「これでいいかよ?」
「かんっぺき。さすがヤンマ。」
だろ?とヤンマは笑う。
アオハは宰相の証を手に持つと、そっと持ってきていたケースに仕舞った。
「後は任せとけ。ヤンマ。秒速で仕上げる。
そしたら、ロゼアへ一発、ぶちかますぞ。」
ニィっといたずらっぽく笑って、アオハはヤンマの胸に拳を置いた。
それに答えるように、ヤンマはアオハの手を掴む。
ガスト家流の誓いの儀式だ。
「ギラくん起きたら、帰ってこいよ。
てめーらはまだまだ働いてもらわなきゃ。」
「おいおい、結構働いたはずだけどな……。
まじで弟使い荒い姉ちゃん。」
るっせーわとアオハの蹴りがヤンマを襲うが、今回はクリーンヒットすること無くヤンマは避ける。
「じゃ、先帰ってる。」
一発蹴って気が済んだのか、アオハはシェルターから出ていった。
「行ったか。」
扉が閉まったのを見て、ヤンマはそっと、奥の部屋へと入っていく。
そこには、寝ているはずのギラがいた。
「どうだ?」
「クワゴンたちが騒いでる。
お姉ちゃんは………、僕らに秘密でなにかしようとしてる。」
「やっぱりか。」
ヤンマはうなずき、脱いでいた革ジャンを羽織る。
ラクレスからアオハの様子がおかしいと連絡を受けたのが一昨日。
宰相の証を急ピッチで仕上げて完成したのが今日。
やっぱりアオハはどこかおかしい。
どこかよそよそしく、どこか冷たい。
「コーカサスカブト城行くぞ。なんか嫌な予感がする。」
「うん、僕も。」
この二人の嫌な予感は、いつも当たる。
[水平線]
「よし。」
アオハはまた、図書館の例の扉の前に立っていた。
まだ扉は開けていないが。この扉を開ければついに、ロゼアとの戦いが終わるカウントダウン。
「今日のために頑張ってきたんだもんな。」
青いローブにベール、宰相の冠。
宰相としての久しぶりの正装で、アオハは覚悟を決めた。
そしてあのぶあっつい本を取り出し、スイッチを押した。
[太字][中央寄せ]ゴゴゴゴッ[/中央寄せ][/太字]
扉が開き、道があらわになる。
そしてアオハが進もうとした、その時だった。
「アオ、ハ?」
後ろから聞こえたのは、紛れもないラクレスの声。
振り返ってはだめだ。とっさにアオハは駆け出した。
ラクレスも追いかけてくる。
「ちょ、待て!アオハ!!どこ行くんだ!?」
その問いにアオハは答えられない。
ただ走る。走る。
そしてついに、あのカプセルの部屋までたどり着いてしまった。
「え、ここ……。」
「ようこそ。宰相の間へ。ラクレス・ハスティー。」
ばれちゃった。そう言わんばかりにアオハは悲しげな視線をラクレスに向けた。
「るっせー、姉ちゃん。ギラ起きちまうだろーが。」
ガタンとシェルターを開け、アオハはヤンマを呼ぶ。
が、ヤンマは人差し指を立てると彼女を制する。
奥のベッドルームでギラが眠っているかららしい。
「ほら、見ろよ。」
ヤンマが指さした机の上。
そこには、キラキラと光る宰相の証が置いてあった。
得意げにヤンマは胸を張ると、姉の頭に手を置いた。
「これでいいかよ?」
「かんっぺき。さすがヤンマ。」
だろ?とヤンマは笑う。
アオハは宰相の証を手に持つと、そっと持ってきていたケースに仕舞った。
「後は任せとけ。ヤンマ。秒速で仕上げる。
そしたら、ロゼアへ一発、ぶちかますぞ。」
ニィっといたずらっぽく笑って、アオハはヤンマの胸に拳を置いた。
それに答えるように、ヤンマはアオハの手を掴む。
ガスト家流の誓いの儀式だ。
「ギラくん起きたら、帰ってこいよ。
てめーらはまだまだ働いてもらわなきゃ。」
「おいおい、結構働いたはずだけどな……。
まじで弟使い荒い姉ちゃん。」
るっせーわとアオハの蹴りがヤンマを襲うが、今回はクリーンヒットすること無くヤンマは避ける。
「じゃ、先帰ってる。」
一発蹴って気が済んだのか、アオハはシェルターから出ていった。
「行ったか。」
扉が閉まったのを見て、ヤンマはそっと、奥の部屋へと入っていく。
そこには、寝ているはずのギラがいた。
「どうだ?」
「クワゴンたちが騒いでる。
お姉ちゃんは………、僕らに秘密でなにかしようとしてる。」
「やっぱりか。」
ヤンマはうなずき、脱いでいた革ジャンを羽織る。
ラクレスからアオハの様子がおかしいと連絡を受けたのが一昨日。
宰相の証を急ピッチで仕上げて完成したのが今日。
やっぱりアオハはどこかおかしい。
どこかよそよそしく、どこか冷たい。
「コーカサスカブト城行くぞ。なんか嫌な予感がする。」
「うん、僕も。」
この二人の嫌な予感は、いつも当たる。
[水平線]
「よし。」
アオハはまた、図書館の例の扉の前に立っていた。
まだ扉は開けていないが。この扉を開ければついに、ロゼアとの戦いが終わるカウントダウン。
「今日のために頑張ってきたんだもんな。」
青いローブにベール、宰相の冠。
宰相としての久しぶりの正装で、アオハは覚悟を決めた。
そしてあのぶあっつい本を取り出し、スイッチを押した。
[太字][中央寄せ]ゴゴゴゴッ[/中央寄せ][/太字]
扉が開き、道があらわになる。
そしてアオハが進もうとした、その時だった。
「アオ、ハ?」
後ろから聞こえたのは、紛れもないラクレスの声。
振り返ってはだめだ。とっさにアオハは駆け出した。
ラクレスも追いかけてくる。
「ちょ、待て!アオハ!!どこ行くんだ!?」
その問いにアオハは答えられない。
ただ走る。走る。
そしてついに、あのカプセルの部屋までたどり着いてしまった。
「え、ここ……。」
「ようこそ。宰相の間へ。ラクレス・ハスティー。」
ばれちゃった。そう言わんばかりにアオハは悲しげな視線をラクレスに向けた。
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落