「ふぁぁぁ………。なぁ、ラクレス。」
アオハが隣で眠るラクレスに声を掛ける。
しかし、すぅすぅという寝息が聞こえるだけで、返答は返ってきそうにない。
一つため息をつくとアオハは、そっとベッドを抜け出した。
向かったのは、王立図書館。
アオハの根城にして情報源である。
アオハはンコソパ国民でありパソコンに通じているとは言えど、宰相やロゼアの情報は、本で見つけなければならない。
どこよりも見た本棚の壁には、チキューで今までに作られた本がすべて詰め込まれている。
もちろんのこと2000年前の本も。
「馬鹿に暗いんだよなぁ……。」
ガタガタと上の方にある宰相たちについて書かれた分厚い歴史書を取り出す。
しかし、この本は19年間、アオハが隅から隅まで呼んだもの。一言一句暗記すらしている。
けれどもその本を取り出したのは。
奥にあるスイッチに用があったからだ。
[太字][中央寄せ]ゴッ……ゴゴゴゴッ[/中央寄せ][/太字]
鈍い音を立てて、本棚の壁が動き出す。
「いつ見ても、とんでもないからくりだよ。」
独り言を言いながらその中へ、懐中電灯で道を照らし、入っていく。
古来より伝わるこの道は、今ではアオハしか知らない秘密の道。
コーサスからラクレスへの代替わりが急すぎて伝わりが途切れてしまったのである。
なにがともあれ2000年前に作られたこの道は、とある部屋へと繋がっている。
「来たぜ。宰相サマ。」
そこには、何やら漫画に出てきそうなカプセルに入った人間が五人。
青白い光が、アオハとカプセルを照らす。
アオハがこの場所を知ったのは、今から15年前のこと。
あの本に小さく、書いてあったのだ。この場所のことが。
でもラクレスには知らせなかった。知らせてはいけない。
嫌な予感がする。そう思って、あの本のあった本棚の後ろを探ってみた。
スイッチが、ちゃんとあった。
押してみると、今日のように大きな音を立てて、開き、この部屋にたどり着いたのである。
眠っていたのは五人の宰相。間違いない。
始祖の宰相、ラポネ・リバナラク。
仁義の宰相、アトラス・ハスティー。
武勇の宰相、フォリア・ルマイスター。
混乱の宰相、クラメル・パピリオ。
策略の宰相、グロシア・リステス。
その五人が今、ここに眠っているのだった。
「そろそろあんたらを目覚めさせれる。ロゼアにだって勝てる。
あと少し。待っててくれよ?」
カプセルに手をおいて、そう語りかける。
その後アオハは長考に入り、何かを唱えると、バッと顔を上げた。
明けのカラスが高鳴きを始める。
そろそろ夜が明ける。とアオハは急いで部屋を出る。
[水平線]
「おはよう、アオハ。」
「おう、ラクレス。」
あの部屋に行ったことは誰にもバレていない。良かった、とアオハは胸をなでおろす。
それから1時間後。
ピロロロロ。
普段通り仕事をしていたアオハのスマホがふるふると震え始める。
件名は、ヤンマ。パソコンを打つ手を止め、荒々しくスマホの画面を叩く。
「ヤンマ!?なんかあった!?」
『姉ちゃん!宰相の証、光ったぞ!!』
「嘘っ!?」
アオハの声が上ずった。
………ロゼアとの決戦まで、あと僅かなことを、二人の姉弟の声が知らせていた。
アオハが隣で眠るラクレスに声を掛ける。
しかし、すぅすぅという寝息が聞こえるだけで、返答は返ってきそうにない。
一つため息をつくとアオハは、そっとベッドを抜け出した。
向かったのは、王立図書館。
アオハの根城にして情報源である。
アオハはンコソパ国民でありパソコンに通じているとは言えど、宰相やロゼアの情報は、本で見つけなければならない。
どこよりも見た本棚の壁には、チキューで今までに作られた本がすべて詰め込まれている。
もちろんのこと2000年前の本も。
「馬鹿に暗いんだよなぁ……。」
ガタガタと上の方にある宰相たちについて書かれた分厚い歴史書を取り出す。
しかし、この本は19年間、アオハが隅から隅まで呼んだもの。一言一句暗記すらしている。
けれどもその本を取り出したのは。
奥にあるスイッチに用があったからだ。
[太字][中央寄せ]ゴッ……ゴゴゴゴッ[/中央寄せ][/太字]
鈍い音を立てて、本棚の壁が動き出す。
「いつ見ても、とんでもないからくりだよ。」
独り言を言いながらその中へ、懐中電灯で道を照らし、入っていく。
古来より伝わるこの道は、今ではアオハしか知らない秘密の道。
コーサスからラクレスへの代替わりが急すぎて伝わりが途切れてしまったのである。
なにがともあれ2000年前に作られたこの道は、とある部屋へと繋がっている。
「来たぜ。宰相サマ。」
そこには、何やら漫画に出てきそうなカプセルに入った人間が五人。
青白い光が、アオハとカプセルを照らす。
アオハがこの場所を知ったのは、今から15年前のこと。
あの本に小さく、書いてあったのだ。この場所のことが。
でもラクレスには知らせなかった。知らせてはいけない。
嫌な予感がする。そう思って、あの本のあった本棚の後ろを探ってみた。
スイッチが、ちゃんとあった。
押してみると、今日のように大きな音を立てて、開き、この部屋にたどり着いたのである。
眠っていたのは五人の宰相。間違いない。
始祖の宰相、ラポネ・リバナラク。
仁義の宰相、アトラス・ハスティー。
武勇の宰相、フォリア・ルマイスター。
混乱の宰相、クラメル・パピリオ。
策略の宰相、グロシア・リステス。
その五人が今、ここに眠っているのだった。
「そろそろあんたらを目覚めさせれる。ロゼアにだって勝てる。
あと少し。待っててくれよ?」
カプセルに手をおいて、そう語りかける。
その後アオハは長考に入り、何かを唱えると、バッと顔を上げた。
明けのカラスが高鳴きを始める。
そろそろ夜が明ける。とアオハは急いで部屋を出る。
[水平線]
「おはよう、アオハ。」
「おう、ラクレス。」
あの部屋に行ったことは誰にもバレていない。良かった、とアオハは胸をなでおろす。
それから1時間後。
ピロロロロ。
普段通り仕事をしていたアオハのスマホがふるふると震え始める。
件名は、ヤンマ。パソコンを打つ手を止め、荒々しくスマホの画面を叩く。
「ヤンマ!?なんかあった!?」
『姉ちゃん!宰相の証、光ったぞ!!』
「嘘っ!?」
アオハの声が上ずった。
………ロゼアとの決戦まで、あと僅かなことを、二人の姉弟の声が知らせていた。
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落