文字サイズ変更

ネクストステージ! 最強の国の秘密

#28

眠る宰相、明けのカラス

「ふぁぁぁ………。なぁ、ラクレス。」
アオハが隣で眠るラクレスに声を掛ける。
しかし、すぅすぅという寝息が聞こえるだけで、返答は返ってきそうにない。
一つため息をつくとアオハは、そっとベッドを抜け出した。
向かったのは、王立図書館。
アオハの根城にして情報源である。
アオハはンコソパ国民でありパソコンに通じているとは言えど、宰相やロゼアの情報は、本で見つけなければならない。
どこよりも見た本棚の壁には、チキューで今までに作られた本がすべて詰め込まれている。
もちろんのこと2000年前の本も。
「馬鹿に暗いんだよなぁ……。」
ガタガタと上の方にある宰相たちについて書かれた分厚い歴史書を取り出す。
しかし、この本は19年間、アオハが隅から隅まで呼んだもの。一言一句暗記すらしている。
けれどもその本を取り出したのは。
奥にあるスイッチに用があったからだ。
[太字][中央寄せ]ゴッ……ゴゴゴゴッ[/中央寄せ][/太字]
鈍い音を立てて、本棚の壁が動き出す。
「いつ見ても、とんでもないからくりだよ。」
独り言を言いながらその中へ、懐中電灯で道を照らし、入っていく。
古来より伝わるこの道は、今ではアオハしか知らない秘密の道。
コーサスからラクレスへの代替わりが急すぎて伝わりが途切れてしまったのである。
なにがともあれ2000年前に作られたこの道は、とある部屋へと繋がっている。
「来たぜ。宰相サマ。」
そこには、何やら漫画に出てきそうなカプセルに入った人間が五人。
青白い光が、アオハとカプセルを照らす。
アオハがこの場所を知ったのは、今から15年前のこと。



あの本に小さく、書いてあったのだ。この場所のことが。
でもラクレスには知らせなかった。知らせてはいけない。
嫌な予感がする。そう思って、あの本のあった本棚の後ろを探ってみた。
スイッチが、ちゃんとあった。
押してみると、今日のように大きな音を立てて、開き、この部屋にたどり着いたのである。
眠っていたのは五人の宰相。間違いない。
始祖の宰相、ラポネ・リバナラク。
仁義の宰相、アトラス・ハスティー。
武勇の宰相、フォリア・ルマイスター。
混乱の宰相、クラメル・パピリオ。
策略の宰相、グロシア・リステス。
その五人が今、ここに眠っているのだった。
「そろそろあんたらを目覚めさせれる。ロゼアにだって勝てる。
あと少し。待っててくれよ?」
カプセルに手をおいて、そう語りかける。
その後アオハは長考に入り、何かを唱えると、バッと顔を上げた。
明けのカラスが高鳴きを始める。
そろそろ夜が明ける。とアオハは急いで部屋を出る。




[水平線]




「おはよう、アオハ。」
「おう、ラクレス。」
あの部屋に行ったことは誰にもバレていない。良かった、とアオハは胸をなでおろす。
それから1時間後。
ピロロロロ。
普段通り仕事をしていたアオハのスマホがふるふると震え始める。
件名は、ヤンマ。パソコンを打つ手を止め、荒々しくスマホの画面を叩く。
「ヤンマ!?なんかあった!?」
『姉ちゃん!宰相の証、光ったぞ!!』
「嘘っ!?」
アオハの声が上ずった。
………ロゼアとの決戦まで、あと僅かなことを、二人の姉弟の声が知らせていた。

作者メッセージ

はい!!お久です!ミコトです!
なんか登録版では過去最高の閲覧数叩き出してるのに気づかず三日くらい過ごすという……。。
見てくださっている方、ありがとうございます!!
そろそろ決戦が始まります。
アオハの運命と、ラクレスの決断をぜひお楽しみに!
では!See you again!

2024/12/15 16:37

ミコト
ID:≫ 8t/IaoonNB37w
コメント

通報フォーム

お名前
(任意)
Mailアドレス
(任意)

※入力した場合は確認メールが自動返信されます
違反の種類 ※必須 ※ご自分の小説の削除依頼はできません。
違反内容、削除を依頼したい理由など※必須

盗作されたと思われる作品のタイトル

どういった部分が元作品と類似しているかを具体的に記入して下さい。

※できるだけ具体的に記入してください。

《記入例》
・3ページ目の『~~』という箇所に、禁止されているグロ描写が含まれていました
・「〇〇」という作品の盗作と思われます。登場人物の名前を変えているだけで●●というストーリーや××という設定が同じ
…等

備考欄
※伝言などありましたらこちらへ記入
メールフォーム規約」に同意して送信しますか?※必須
タイトル
URL

この小説の著作権はミコトさんに帰属します

TOP