「暗っ……あと寒っ……。」
まともに光のあたっていないであろう通路は、夏だというのに肌寒く、昼であるのに闇に包まれていた。
「足元気をつけてね。」
「そっちこそ怪我すんなよ〜。」
ヤンマの声にギラははぁいと答え、また前へと目を向ける。
横の壁だけを伝って行くのは流石の王たちでも神経を使う。
足を踏み出すのも皆一歩一歩慎重だ。
「人工的に掘ったモンみてぇだな。」
「すごいデコボコしてる……。」
足元はまるで坑道のように、滑り、デコボコ。
気を抜けば転んでしまいそうなほど。
「ンコソパの地下にこんなモンあったなんてな……。」
「他の組織も地下に集結しているのかもしれないね。」
ヤンマのボヤキとジェラミーの言葉。
ギラが手に持つロウソクの炎がそれに合わせてゆらゆらと揺れている。
このロウソク。ヤンマがギラに押し付けたものである。
最初は肝試しでもするのかと反論したが、ヒメノやカグラギも同意したので、ギラも渋々了承したのだ。
「ふぅ……結構あるね。」
入口からずっと急な下り坂が続いている。
数分ほど歩いたので、深さはバグナラクを超えているのかもしれない。
なんて思いながら、ギラがロウソクを前に突き出したその瞬間。
フッと、何もしていないのに炎が消えた。
「え………!?」
驚きながらも進もうとするギラの腕を、誰かが掴んだ。
「何行こうとしてんだタコメンチ!!!」
「え、や、ヤンマ?」
顔は見えないものの、声からして怒っているということはわかる。
けれどその原因が、ギラにはわからない。
「な、なんd「……説明いるか?」
「い、いる……。」
ヤンマのそっけない態度に、あたふたしながらギラは応える。
「炎ってのはな。酸素を消費して燃えるんだ。
酸素の濃度が少なくなれば消える。
ロウソクの炎、消えたんだろ?
その前からずっと炎は小さくなってた。
ってことはこれ以上進めばガスの割合が多くなり俺達は窒息、または中毒でお陀仏だ。」
「な、なるほど。」
ヤンマの言葉に、ギラはそっと頷く。
そこまでの知識が、このロウソクに含まれているとは。
驚きと皆への尊敬でギラは言葉が出てこない。
「ってわけでこっからは危険だ。戻ったほうがいいな。」
ヒメノやカグラギ、ジェラミーも頷いたので、ギラも戻ろうと体を捻った、その時。
「……あ、れ?」
ギラは、壁に違和感を覚えた。
先程まで体を支えていた壁の、逆側。
触ってみると、不自然にくぼんでいる。
「なん、だろ。」
そっと体重をかけてみると、
[大文字]ガコン[/大文字]。
その瞬間、王たちの身体は宙に浮いた。
「え?」「は?」「えっ?」「ほへぇ?」「おっとぉ……?」
ズドン。
その日王たちは、数百メートルにわたって転げ落ちていったそうな……。
まともに光のあたっていないであろう通路は、夏だというのに肌寒く、昼であるのに闇に包まれていた。
「足元気をつけてね。」
「そっちこそ怪我すんなよ〜。」
ヤンマの声にギラははぁいと答え、また前へと目を向ける。
横の壁だけを伝って行くのは流石の王たちでも神経を使う。
足を踏み出すのも皆一歩一歩慎重だ。
「人工的に掘ったモンみてぇだな。」
「すごいデコボコしてる……。」
足元はまるで坑道のように、滑り、デコボコ。
気を抜けば転んでしまいそうなほど。
「ンコソパの地下にこんなモンあったなんてな……。」
「他の組織も地下に集結しているのかもしれないね。」
ヤンマのボヤキとジェラミーの言葉。
ギラが手に持つロウソクの炎がそれに合わせてゆらゆらと揺れている。
このロウソク。ヤンマがギラに押し付けたものである。
最初は肝試しでもするのかと反論したが、ヒメノやカグラギも同意したので、ギラも渋々了承したのだ。
「ふぅ……結構あるね。」
入口からずっと急な下り坂が続いている。
数分ほど歩いたので、深さはバグナラクを超えているのかもしれない。
なんて思いながら、ギラがロウソクを前に突き出したその瞬間。
フッと、何もしていないのに炎が消えた。
「え………!?」
驚きながらも進もうとするギラの腕を、誰かが掴んだ。
「何行こうとしてんだタコメンチ!!!」
「え、や、ヤンマ?」
顔は見えないものの、声からして怒っているということはわかる。
けれどその原因が、ギラにはわからない。
「な、なんd「……説明いるか?」
「い、いる……。」
ヤンマのそっけない態度に、あたふたしながらギラは応える。
「炎ってのはな。酸素を消費して燃えるんだ。
酸素の濃度が少なくなれば消える。
ロウソクの炎、消えたんだろ?
その前からずっと炎は小さくなってた。
ってことはこれ以上進めばガスの割合が多くなり俺達は窒息、または中毒でお陀仏だ。」
「な、なるほど。」
ヤンマの言葉に、ギラはそっと頷く。
そこまでの知識が、このロウソクに含まれているとは。
驚きと皆への尊敬でギラは言葉が出てこない。
「ってわけでこっからは危険だ。戻ったほうがいいな。」
ヒメノやカグラギ、ジェラミーも頷いたので、ギラも戻ろうと体を捻った、その時。
「……あ、れ?」
ギラは、壁に違和感を覚えた。
先程まで体を支えていた壁の、逆側。
触ってみると、不自然にくぼんでいる。
「なん、だろ。」
そっと体重をかけてみると、
[大文字]ガコン[/大文字]。
その瞬間、王たちの身体は宙に浮いた。
「え?」「は?」「えっ?」「ほへぇ?」「おっとぉ……?」
ズドン。
その日王たちは、数百メートルにわたって転げ落ちていったそうな……。
- 1.始まり
- 2.ブレスレット
- 3.ロゼアという国
- 4.ゴッドホッパーの反乱?
- 5.ラクレスの隠し事?
- 6.悲劇の始まり
- 7.行方知れず
- 8.ンコソパ国王の過去 【前編】
- 9.ンコソパ国王の過去 【後編】
- 10.マフィアを動かせ
- 11.ハッキング
- 12.マフィアとシエボル?
- 13.ロゼアへの道
- 14.宝石の国
- 15.戦慄のシエボル
- 16.力を以って
- 17.宰相様と国王サマ
- 18.邪智暴虐の
- 19.シスコン総長と呑気な女宰相
- 20.お姉ちゃん
- 21.二人のお兄ちゃん
- 22.スズメのご飯はチキュー1 byアオハ
- 23.スズメとアオハ【前編】
- 24.スズメとアオハ 【中編】
- 25.スズメとアオハ 【後編】
- 26.選ぶ結末、選ぶ未来
- 27.子守唄
- 28.眠る宰相、明けのカラス
- 29.宰相の異変
- 30.終わりの始まり、
- 31.目覚まし時計
- 32.生きる意味ってなんですか
- 33.戦闘民族(?)
- 34.太古の守護神
- 35.王と王妃
- 36.フィナーレ開幕
- 37.宰相の遺産
- 38.ラポネ・リバナラクという男
- 39.宰相たちの墓場【前編】
- 40.宰相たちの墓場【中編】
- 41.宰相たちの墓場【中編その2】
- 42.宰相の墓場 【後編】
- 43.冷却、そして覚悟
- 44.物語の終わりへ結末へ。
- 45.アオハとシエボル【前編】
- 46.アオハとシエボル【中編】
- 47.落下、そして墜落