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「●●、逃げろ。」
「でも、船長が、私が逃げたら。」
雪の降る崖の上で、【私】とあいつが話している。
あぁ、これは夢だ。あの、地獄の日の、夢だ。
800年以上も、前のことなのに。まだ、夢に見るのか。
いや、今も一つ残らず覚えているあのことを、夢に見ないほうがおかしいか?
全て私の記憶通りだ。
【私】も、あいつも、傷だらけで、肩で息をしていることも。
あいつの髪が、血と自前の赤が混じって美しかったことも。
私の能力が、まだ半人前だったことも。
全て私の記憶のまま。
「……あんたがおれたちの、最後の希望なんだよ。……生きてくれ。」
覚悟を決めた、あいつの瞳は、きれいな緋色をしていた。
「やだ。逃げるなら、お前と一緒に行く。」
「無理だ。おれはもう[漢字]海軍[/漢字][ふりがな]あいつら[/ふりがな]に目ぇつけられてんだ。」
そんな[漢字]こと[/漢字][ふりがな]わがまま[/ふりがな]言うんだったら、無理矢理にでも連れてけよ。
今の私はそう思う。
でも、“昔の私”に、そんなことできるはずがない。
昔の私は、何も知らない。
悲しみも、痛みも、何も知らなかったんだ。
「逃げてくれ。頼むよ。●●。」
「嫌だよ。お前をおいて、行けるものか!!」
失うことも、負けることも。
「……来た。」
「え?」
あぁ、あのときの私は。
「じゃあ、な。●●。……いや、キャプテン。」
無知だった。
ドンッ
あいつに押された【私】の体が、崖の下へと落ちていく。
あの後のことを、私は殆ど覚えていない。
ただ覚えているのは、あいつの顔が、今までにないほど、満ち足りた笑顔だったことだけだ。
「[小文字]やって……すだ……アホシャ……[/小文字]」
「[小文字]しょ……むさ……おき……[/小文字]起きて、師匠!!」
ガキのあの甲高い声で私は目を覚ます。
「なんだよ、気持ちよく寝てたとこなのに。」
あの時、バッサリ切った短い髪をかき回す。
「ししょ〜![漢字]神避[/漢字][ふりがな]かむさり[/ふりがな]教えてくれよ〜!師匠ならできるだろ!?」
「おれにも、あの爆弾のやつ教えてください!」
その顔は、あいつらにそっくりで。
キラキラした目は、あの子達を彷彿とさせる。
「……わかったって。おいで。ここじゃぁ、船が壊れるだろ?」
「はぁい!!」
もう、一人ぼっちには飽き飽きだ。
もう、もう誰も。
誰も、誰も。
―あなたのせいで私達は死んだ―
―お前が死ねばよかったのに―
あぁ、まただ。
また、【みんな】の声が聞こえる。
アイツラは絶対そんな事言わないのにな。
これはきっと、私自身への罰。
のうのうと生きれてる、私への。
そして、あの事を忘れないための、記憶への枷。
そして、これは、あいつらが、たしかに存在したことを示す、
ただ一つの[漢字]記録[/漢字][ふりがな]ログ[/ふりがな]
―本当は寂しいんだよね―
―ワタシがその隙間、埋めてあげようか―
甘ったるい、重い声が響く。
その声にのれば、この世界は終わるだろう。
この声は、破壊の王の声だから。
(いや、まだお断りだ。)
まだ、まだこの世界は、生きなきゃいけないんだ。
こんなところで、死ぬなんてできないんだ。
まだ、私が、[漢字]ロジャー[/漢字][ふりがな]あいつ[/ふりがな]の夢の果てを見れてないんだ。
まだ、コイツラを一人前にできてないんだ。
「二人共。しっかり捕まっていろ!」
「「おー!!」」
一人ぼっちにはもう、飽きている。
けれど、手を伸ばしたって仲間はいない。
私は弱い。私は、無知。
でも、壊すぐらいなら。消すぐらいなら。
「行くぞ!!」
私は、新しい世界を、見てみたいから。
「でも、船長が、私が逃げたら。」
雪の降る崖の上で、【私】とあいつが話している。
あぁ、これは夢だ。あの、地獄の日の、夢だ。
800年以上も、前のことなのに。まだ、夢に見るのか。
いや、今も一つ残らず覚えているあのことを、夢に見ないほうがおかしいか?
全て私の記憶通りだ。
【私】も、あいつも、傷だらけで、肩で息をしていることも。
あいつの髪が、血と自前の赤が混じって美しかったことも。
私の能力が、まだ半人前だったことも。
全て私の記憶のまま。
「……あんたがおれたちの、最後の希望なんだよ。……生きてくれ。」
覚悟を決めた、あいつの瞳は、きれいな緋色をしていた。
「やだ。逃げるなら、お前と一緒に行く。」
「無理だ。おれはもう[漢字]海軍[/漢字][ふりがな]あいつら[/ふりがな]に目ぇつけられてんだ。」
そんな[漢字]こと[/漢字][ふりがな]わがまま[/ふりがな]言うんだったら、無理矢理にでも連れてけよ。
今の私はそう思う。
でも、“昔の私”に、そんなことできるはずがない。
昔の私は、何も知らない。
悲しみも、痛みも、何も知らなかったんだ。
「逃げてくれ。頼むよ。●●。」
「嫌だよ。お前をおいて、行けるものか!!」
失うことも、負けることも。
「……来た。」
「え?」
あぁ、あのときの私は。
「じゃあ、な。●●。……いや、キャプテン。」
無知だった。
ドンッ
あいつに押された【私】の体が、崖の下へと落ちていく。
あの後のことを、私は殆ど覚えていない。
ただ覚えているのは、あいつの顔が、今までにないほど、満ち足りた笑顔だったことだけだ。
「[小文字]やって……すだ……アホシャ……[/小文字]」
「[小文字]しょ……むさ……おき……[/小文字]起きて、師匠!!」
ガキのあの甲高い声で私は目を覚ます。
「なんだよ、気持ちよく寝てたとこなのに。」
あの時、バッサリ切った短い髪をかき回す。
「ししょ〜![漢字]神避[/漢字][ふりがな]かむさり[/ふりがな]教えてくれよ〜!師匠ならできるだろ!?」
「おれにも、あの爆弾のやつ教えてください!」
その顔は、あいつらにそっくりで。
キラキラした目は、あの子達を彷彿とさせる。
「……わかったって。おいで。ここじゃぁ、船が壊れるだろ?」
「はぁい!!」
もう、一人ぼっちには飽き飽きだ。
もう、もう誰も。
誰も、誰も。
―あなたのせいで私達は死んだ―
―お前が死ねばよかったのに―
あぁ、まただ。
また、【みんな】の声が聞こえる。
アイツラは絶対そんな事言わないのにな。
これはきっと、私自身への罰。
のうのうと生きれてる、私への。
そして、あの事を忘れないための、記憶への枷。
そして、これは、あいつらが、たしかに存在したことを示す、
ただ一つの[漢字]記録[/漢字][ふりがな]ログ[/ふりがな]
―本当は寂しいんだよね―
―ワタシがその隙間、埋めてあげようか―
甘ったるい、重い声が響く。
その声にのれば、この世界は終わるだろう。
この声は、破壊の王の声だから。
(いや、まだお断りだ。)
まだ、まだこの世界は、生きなきゃいけないんだ。
こんなところで、死ぬなんてできないんだ。
まだ、私が、[漢字]ロジャー[/漢字][ふりがな]あいつ[/ふりがな]の夢の果てを見れてないんだ。
まだ、コイツラを一人前にできてないんだ。
「二人共。しっかり捕まっていろ!」
「「おー!!」」
一人ぼっちにはもう、飽きている。
けれど、手を伸ばしたって仲間はいない。
私は弱い。私は、無知。
でも、壊すぐらいなら。消すぐらいなら。
「行くぞ!!」
私は、新しい世界を、見てみたいから。
- 1.始まりの時【前編】
- 2.始まりの時【後編】
- 3.11年後
- 4.私の記憶(メモリー)、お前らの記録(ログ)
- 5.オーロジャクソンの日常より
- 6.思い出そして、現在の姿
- 7.破壊の王の世界へ 堕ちる
- 8.ユートピア 私が望むもの
- 9.Rigel / nautical chart!!
- 10.うたの始まり
- 11.ウタ&リズム 〜歌の女王と踊りの皇帝〜
- 12.キミへ伝えるメッセージ
- 13.弟たち
- 14.ライブ開始! 行動開始!
- 15.負け惜しみ?
- 16.最高地点、最高のライブ
- 17.永久愛歌
- 18.リゲルの記憶 そして真実
- 19.not本編 遅めの夢主紹介!!
- 20.笑いの地獄へようこそ
- 21.だから私達は最強
- 22.継がれる記憶
- 23.解放の戦士、破壊の皇帝
- 24.伝えたい言葉
- 25.not本編 ルナとヘリオス、太陽と月
- 26.凍れ、わが仇よ
- 27.邪神の子ども、歌の魔王宿す破壊の女神
- 28.ドラゴンキラー、ライト
- 29.最高のアンコールを
- 30.最終話 不死鳥の語る、消失の帝王