『お母様‼︎出して‼︎出して下さい‼︎』
手から血が出るくらい、鉄の扉を殴った。
でも、そんなもの、全て無意味。
『あなたは[漢字]酒呑[/漢字][ふりがな]しゅてん[/ふりがな]家の許嫁なの。それなのに何処の馬の骨かもわからないおなごに霊力をあげて…』
そんなの…私が人間になりたいからに決まってるじゃない‼︎
そんなふうに叫んだら、私の霊力をあげた子が危ない。
いや、今も危ないんだけど、もっと危なくなる。
こうするしかないんだ。
鬱陶しい着物の裾をきちんと巻き込んで正座をする。
『お母様、申し訳ございませんでした。私めが間違っておりました』
母はすぐさま扉を開ける。
そんなことはわかっていた。
『[漢字]御冥[/漢字][ふりがな]みめい[/ふりがな]、やっと理解したのね…‼︎』
私を抱きしめながら母は言う。
母はそんな人だから。
楓華ちゃん、確か彼女はそう、名乗っていた。
私は幼い頃、ただ逃げた先で出会った女の子に霊力をあげた。
そして、彼女の真の姿も奪った。
今の私は全て偽物と言っても過言ではないだろう。
母が愛する私も、[漢字]酒呑童子[/漢字][ふりがな]しゅてんどうじ[/ふりがな]の契約者、酒呑龍の許嫁である私も、全て偽物。
私は人間になりたい、鬼じゃなくて。
母も龍様も他の鬼もみんな大っ嫌い。
このすごく長い白髪も、私の真っ赤に光る、本当の目も全部大っ嫌い。
だから私は、楓華ちゃんの真の姿を奪った。
奪ったはずだった。
ずっと戻ってきなかったはずなのに…
全身の痛みと共に戻ってきた自分の真の姿。
神様に私は嫌われているとはいえ、これはひどいのでは…?
私が忌み嫌ってるこの姿を、戻すなんて。
神様、お願いです。
私は人間になりたい…。
手から血が出るくらい、鉄の扉を殴った。
でも、そんなもの、全て無意味。
『あなたは[漢字]酒呑[/漢字][ふりがな]しゅてん[/ふりがな]家の許嫁なの。それなのに何処の馬の骨かもわからないおなごに霊力をあげて…』
そんなの…私が人間になりたいからに決まってるじゃない‼︎
そんなふうに叫んだら、私の霊力をあげた子が危ない。
いや、今も危ないんだけど、もっと危なくなる。
こうするしかないんだ。
鬱陶しい着物の裾をきちんと巻き込んで正座をする。
『お母様、申し訳ございませんでした。私めが間違っておりました』
母はすぐさま扉を開ける。
そんなことはわかっていた。
『[漢字]御冥[/漢字][ふりがな]みめい[/ふりがな]、やっと理解したのね…‼︎』
私を抱きしめながら母は言う。
母はそんな人だから。
楓華ちゃん、確か彼女はそう、名乗っていた。
私は幼い頃、ただ逃げた先で出会った女の子に霊力をあげた。
そして、彼女の真の姿も奪った。
今の私は全て偽物と言っても過言ではないだろう。
母が愛する私も、[漢字]酒呑童子[/漢字][ふりがな]しゅてんどうじ[/ふりがな]の契約者、酒呑龍の許嫁である私も、全て偽物。
私は人間になりたい、鬼じゃなくて。
母も龍様も他の鬼もみんな大っ嫌い。
このすごく長い白髪も、私の真っ赤に光る、本当の目も全部大っ嫌い。
だから私は、楓華ちゃんの真の姿を奪った。
奪ったはずだった。
ずっと戻ってきなかったはずなのに…
全身の痛みと共に戻ってきた自分の真の姿。
神様に私は嫌われているとはいえ、これはひどいのでは…?
私が忌み嫌ってるこの姿を、戻すなんて。
神様、お願いです。
私は人間になりたい…。