―1週間後―
なんで1週間も熱で寝込むの⁉︎
今までそんなことなかったのに…。
はぁ。
何にもできなかった…。
私の1週間を返せ…。
ドンドンと襖を叩く音がする。
「楓華?入っていいか?」
「あ、[漢字]咲良[/漢字][ふりがな]さくら[/ふりがな]。どうぞ」
「お邪魔しま…楓華?本当に楓華なのか…?」
え?
私がポカンとしていると咲良はイラついたように見えた。
「ちょっと一回鏡見てこい」
どういうこと?
急いで洗面所に向かい、洗面台についている鏡を覗く。
「だれ、これ」
『何言ってんだ?女。それはお前の真の姿だ』
はぁ。
って…
「はい…⁉︎これが…⁉︎」
絶対にこれは私じゃない。
兄ちゃんは髪色やら目の色やら変わったけど、流石に顔は変わらなかったよ…?
私はちょっと…変わりすぎでは…?
黒くて短かった髪は長くて綺麗な銀髪に。
真っ黒だった私の唯一好きだった瞳も変わってるし。
青色の光る目に。
確か、月乃神月世も銀髪に青目だったって記載されてた。
ってことは、月読命の契約者はみんなこうなるのかな?
「楓華、なんだよな?」
「うん、そうだけど…なに?」
「いや、別になんでもない…」
咲良の顔が少し赤い。
「熱でもあるの?あ、まさか私のうつった?」
「熱なんて出てねぇよ!平温だ!」
ブフッっと笑ってしまう。
咲良はほんと、おもしろいなぁ。
「あ、そういえばさ、私の容姿が変わったのって私が月読命と契約したからみたい」
「月読…?」
咲良が呆然としてる。
「どうしたの?」
「楓華、言っちゃ悪いんだけど、今すぐ契約を破棄したほうがいい」
「嫌だ」
「…」
沈黙が続く中、先に口を開いたのは咲良だった。
「力が強い神と契約すればするほど、危ないんだ」
え…、そうなの…?
ってことは、天照大御神がもう誰とも契約しないって言ってたのって…。
[漢字]日乃神陽世[/漢字][ふりがな]ひのかみひよ[/ふりがな]に何かがあったから…?
で、でも…!
「ずっと待っててやっと契約できたんだよ?もしかしたらもう誰とも契約できないかもしれない!だから私は絶対に契約を破棄しないから‼︎そんなこと言うなら帰って!」
「じゃ、じゃあ、また明日」
私、言いすぎちゃったかな?
いや、でも咲良も咲良だよ!
咲良だって知ってたもん、私が神様と契約したがってたこと。
だから……。
「こんばんは、月読の共有。今宵は月が綺麗ですね」
目の前に霧…。
『[漢字]良夜[/漢字][ふりがな]りょうや[/ふりがな]』
「こんばんは、あなた、名前は?」
目の前にいる怪鬼は少し驚いた顔をしたけど、すぐに戻った。
「妾は[漢字]茨木童子[/漢字][ふりがな]いばらぎどうじ[/ふりがな]の契約者、[漢字]茨木珠耶[/漢字][ふりがな]いばらぎしゅか[/ふりがな]である。貴様の肉体にある霊力、姫様のだろ?」
「姫って誰よ…?」
「おぉ、覚えてないか?姫様が逃げ出した先で出会ったおなごがいると姫様の記憶で見えたぞ?」
記憶を見た…?
それって盗み見たってことでしょ?
いいことなの?
それは置いといて、逃げ出した…?
いくら考えてもわからない。
姫、姫のような身なりの女の子…。
私の記憶の中にはない…はず。
「茨木童子、戯言を言っていないで帰りなさい」
「じゃあ、大人しく霊力を差し出せ。あと妾に幸せな記憶をくれると嬉しいの」
戯言を。
お前らが必要としているものは人の悪口と汚い心でしょ?
こいつは倒したほうがいいけど…。
多分強くて歯が立たない。
ごめん、咲良。
戻ってきて…。
なんで1週間も熱で寝込むの⁉︎
今までそんなことなかったのに…。
はぁ。
何にもできなかった…。
私の1週間を返せ…。
ドンドンと襖を叩く音がする。
「楓華?入っていいか?」
「あ、[漢字]咲良[/漢字][ふりがな]さくら[/ふりがな]。どうぞ」
「お邪魔しま…楓華?本当に楓華なのか…?」
え?
私がポカンとしていると咲良はイラついたように見えた。
「ちょっと一回鏡見てこい」
どういうこと?
急いで洗面所に向かい、洗面台についている鏡を覗く。
「だれ、これ」
『何言ってんだ?女。それはお前の真の姿だ』
はぁ。
って…
「はい…⁉︎これが…⁉︎」
絶対にこれは私じゃない。
兄ちゃんは髪色やら目の色やら変わったけど、流石に顔は変わらなかったよ…?
私はちょっと…変わりすぎでは…?
黒くて短かった髪は長くて綺麗な銀髪に。
真っ黒だった私の唯一好きだった瞳も変わってるし。
青色の光る目に。
確か、月乃神月世も銀髪に青目だったって記載されてた。
ってことは、月読命の契約者はみんなこうなるのかな?
「楓華、なんだよな?」
「うん、そうだけど…なに?」
「いや、別になんでもない…」
咲良の顔が少し赤い。
「熱でもあるの?あ、まさか私のうつった?」
「熱なんて出てねぇよ!平温だ!」
ブフッっと笑ってしまう。
咲良はほんと、おもしろいなぁ。
「あ、そういえばさ、私の容姿が変わったのって私が月読命と契約したからみたい」
「月読…?」
咲良が呆然としてる。
「どうしたの?」
「楓華、言っちゃ悪いんだけど、今すぐ契約を破棄したほうがいい」
「嫌だ」
「…」
沈黙が続く中、先に口を開いたのは咲良だった。
「力が強い神と契約すればするほど、危ないんだ」
え…、そうなの…?
ってことは、天照大御神がもう誰とも契約しないって言ってたのって…。
[漢字]日乃神陽世[/漢字][ふりがな]ひのかみひよ[/ふりがな]に何かがあったから…?
で、でも…!
「ずっと待っててやっと契約できたんだよ?もしかしたらもう誰とも契約できないかもしれない!だから私は絶対に契約を破棄しないから‼︎そんなこと言うなら帰って!」
「じゃ、じゃあ、また明日」
私、言いすぎちゃったかな?
いや、でも咲良も咲良だよ!
咲良だって知ってたもん、私が神様と契約したがってたこと。
だから……。
「こんばんは、月読の共有。今宵は月が綺麗ですね」
目の前に霧…。
『[漢字]良夜[/漢字][ふりがな]りょうや[/ふりがな]』
「こんばんは、あなた、名前は?」
目の前にいる怪鬼は少し驚いた顔をしたけど、すぐに戻った。
「妾は[漢字]茨木童子[/漢字][ふりがな]いばらぎどうじ[/ふりがな]の契約者、[漢字]茨木珠耶[/漢字][ふりがな]いばらぎしゅか[/ふりがな]である。貴様の肉体にある霊力、姫様のだろ?」
「姫って誰よ…?」
「おぉ、覚えてないか?姫様が逃げ出した先で出会ったおなごがいると姫様の記憶で見えたぞ?」
記憶を見た…?
それって盗み見たってことでしょ?
いいことなの?
それは置いといて、逃げ出した…?
いくら考えてもわからない。
姫、姫のような身なりの女の子…。
私の記憶の中にはない…はず。
「茨木童子、戯言を言っていないで帰りなさい」
「じゃあ、大人しく霊力を差し出せ。あと妾に幸せな記憶をくれると嬉しいの」
戯言を。
お前らが必要としているものは人の悪口と汚い心でしょ?
こいつは倒したほうがいいけど…。
多分強くて歯が立たない。
ごめん、咲良。
戻ってきて…。