無気力魔法少女も恋をする。
#1
恋は落とし物からはじまる。
(……朝、か。)
ここは魔法少女学校。“少女”と言っているが実際には魔法学校も隣接しているので少し違うとも言える。
気がつくと食堂の朝ごはんの時間だった。
これに遅れると食堂が混んでしまう。
「…はやく、行かないと…。」
ぱぱっと準備を済ませ、魔法少女学校特製のガーディアンを羽織る。
これからあったかくなるとはいえ、今は春。まだ朝は少し寒い。
「紅葉、おはよーっ!」
「ん、ひまりぃ、おはよぉ…。」
ガバーっと私に抱きついてきたこの子は陽葵。名前のとーり、向日葵みたいな子だ。
「んーっ、やっぱり紅葉の匂い好きー…♡」
「え、臭い?」
「臭くない!花の香りみたいで私大好きー!」
ありがとう、と私は答え、食堂のおばーちゃんに今日のおすすめを聞きに行く。
「おばーちゃん、今日のおすすめなーにー?」
「今日は和食系だね。いい魚捕れたから。」
「んじゃそれで。」
「はーい。今日も頑張ってねぇ。」
ご飯を食べるために座れる机を探していると、陽葵が来た。
「紅葉ーっ!ここの席空いてるよー!」
「あ、陽葵ありがと。」
「どういたしましてだよーっ!」
ふふ、と微笑むと陽葵はボーッと私の顔をキラキラと見てきた。
「?陽葵、どしたの?」
「ッ、いや、なんでもない!」
たまーにだが、こういう事は結構ある。陽葵以外にも。
先週、プリントを後ろに回してる時もそうだった。
「……。」
「ん?どうしたの、かのんちゃん。」
「あっいや、別に、だ、大丈夫っ!ですっ!」
後ろの席のかのんちゃんもボーッとしてたな。
私の顔になんかついてんのか?
そう思い、鏡を見たが、私の顔のパーツしかついてない。
「?」
ほんとに、なんでだろ。眠いのかな、かのんちゃんも、陽葵も。
―――――――――――――――――
「ふぁ…今日もよく寝たぁ〜。」
「もう、紅葉ちゃんまた寝てたの〜?」
「そうだね。だって眠いし。」
別に、眠いから、って訳でもほんとはないんだけど…。
まっ、いっか。
「陽葵、はやく寮に帰ろうよ〜。」
「いいよ〜。」
てってって、と廊下を走っていった。
――忘れ物に気づかずに。
「あれ…。これ、誰のだろ。」
その落としものを拾ったのが、男子だとも気づかずに。
その後、陽葵と変な話や噂話とかをして、寮に帰った。
自分の部屋のドアまで来た時、鍵はあるのに“アレ”がないことに気づいた。
「あ…ない、“アレ”…。」
どうしよう、としていると声をかけられた。
「――これ、あなたのですか?」
ここは魔法少女学校。“少女”と言っているが実際には魔法学校も隣接しているので少し違うとも言える。
気がつくと食堂の朝ごはんの時間だった。
これに遅れると食堂が混んでしまう。
「…はやく、行かないと…。」
ぱぱっと準備を済ませ、魔法少女学校特製のガーディアンを羽織る。
これからあったかくなるとはいえ、今は春。まだ朝は少し寒い。
「紅葉、おはよーっ!」
「ん、ひまりぃ、おはよぉ…。」
ガバーっと私に抱きついてきたこの子は陽葵。名前のとーり、向日葵みたいな子だ。
「んーっ、やっぱり紅葉の匂い好きー…♡」
「え、臭い?」
「臭くない!花の香りみたいで私大好きー!」
ありがとう、と私は答え、食堂のおばーちゃんに今日のおすすめを聞きに行く。
「おばーちゃん、今日のおすすめなーにー?」
「今日は和食系だね。いい魚捕れたから。」
「んじゃそれで。」
「はーい。今日も頑張ってねぇ。」
ご飯を食べるために座れる机を探していると、陽葵が来た。
「紅葉ーっ!ここの席空いてるよー!」
「あ、陽葵ありがと。」
「どういたしましてだよーっ!」
ふふ、と微笑むと陽葵はボーッと私の顔をキラキラと見てきた。
「?陽葵、どしたの?」
「ッ、いや、なんでもない!」
たまーにだが、こういう事は結構ある。陽葵以外にも。
先週、プリントを後ろに回してる時もそうだった。
「……。」
「ん?どうしたの、かのんちゃん。」
「あっいや、別に、だ、大丈夫っ!ですっ!」
後ろの席のかのんちゃんもボーッとしてたな。
私の顔になんかついてんのか?
そう思い、鏡を見たが、私の顔のパーツしかついてない。
「?」
ほんとに、なんでだろ。眠いのかな、かのんちゃんも、陽葵も。
―――――――――――――――――
「ふぁ…今日もよく寝たぁ〜。」
「もう、紅葉ちゃんまた寝てたの〜?」
「そうだね。だって眠いし。」
別に、眠いから、って訳でもほんとはないんだけど…。
まっ、いっか。
「陽葵、はやく寮に帰ろうよ〜。」
「いいよ〜。」
てってって、と廊下を走っていった。
――忘れ物に気づかずに。
「あれ…。これ、誰のだろ。」
その落としものを拾ったのが、男子だとも気づかずに。
その後、陽葵と変な話や噂話とかをして、寮に帰った。
自分の部屋のドアまで来た時、鍵はあるのに“アレ”がないことに気づいた。
「あ…ない、“アレ”…。」
どうしよう、としていると声をかけられた。
「――これ、あなたのですか?」