「ゆいくん、起きて〜…!」
今、私[漢字]天崎 葵[/漢字][ふりがな]てんざき あおい[/ふりがな] 。幼馴染の[漢字]向井 結斗[/漢字][ふりがな]むかい ゆいと[/ふりがな]くんを起こしている。
なんで弟でもない幼馴染の男のコを起こしてるのかというと、同じ屋根の下に住んでいるからです。
ふふ、同じ屋根の下に住んでるのもおかしい話だよね?
でも、私のお母さんとお父さんが仕事でいないから、信用できる幼馴染である、ゆいくんの親に住まわせてもらってるんだ。
(ゆいくん、結構起きないんだよねぇ…。)
毎日毎日私が起こしてるけど…いつもなかなか起きない。
(よぉーし、こうなったら…!)
いつもの最終奥義、使いますかぁ…!
「――天使魔法・空中浮遊!」
そう、私天使である。
多分、他の人にはバレてない。(ゆいくんにも。)
知ってるのは神様のお父さんと女神様のお母さんだけだ。
“空中浮遊”は狙った相手を空中に浮かばせる事ができる。起きない幼馴染くんにはとっておきの魔法だ。
「ふんふんふ〜ん♪」
ゆいくんをリビングまで空中浮遊で連れてきて、ソファにおろす。
「さっ、今日の朝ごはん作りますかぁ…!」
とっても晴れやかな気持ちで今日の朝ごはんを作り始めた。
――起きた気配に気づかないまま。
「……おはよ、葵。」
気づいた時には私より身長が小さいのにバッグハグをしていた。
「……!?もう、やめてよゆいくん!」
「ヤダぁ……。」
駄々っ子のようにゆいくんはそう言って抱きしめる力を強めた。
「痛い痛いギブですやめてください。」
「いや…」
「ゆいくん私死んじゃうから死ぬ死ぬやめて。」
ゆいくん普通に力入れすぎ!殺しにきてるでしょ!
「――おい、何してんだよ、結斗、葵。」
「あーっ、助けてくださいよゆうくん!」
そこに現れたのはゆいくんの双子のお兄ちゃんの悠斗くん。朝いつも外を散歩をしている。
「兄さんまだ僕葵と離れたくない〜…!」
「結斗お前いい加減にしろよ…?」
呆れを含んだ顔でゆうくんはそう言う。
その間に私は慣れた手つきで焼き魚やお味噌汁、副菜などを作り、食卓に並べた。
「「「いただきまーす!」」」
ゆいくん達の親御さんはもう仕事に行っている時間で、朝ごはんは別に食べている。
「どう、美味しい?」
と、私が聞くと二人は声を合わせて「美味しい!」と言ってくれる。正直ありがたい。
――さて、ここで突然のクイズ!
この双子兄弟と学校に行く時に起こる事はなんでしょーか!?
――チチチチチチチチチチチチチチ………。
さて、みなさんわかりましたでしょうか。
そう、正解は…。
――喧嘩デス。
「兄さんまた葵と“ふたりきり”で行こうとしてるー!ズルい…!」
「お前は昨日一緒に学校から帰ってくる時にカフェ寄ってただろ…!」
この取り合い、普通に苦しい。
この話し合いがされてる時私いっつも待ってなきゃだし。
「もう、決まらないなら私先に行くよ?」
[漢字]瞬間移動[/漢字][ふりがな]テレポート[/ふりがな]で。
「「待ってそれはダメ。」」
ええ…待たされるこっちの気持ちを考えてほしいんですけどぉ…。
そんな事をやっているうちに遅刻の時間が迫ってきた。
私はしかたな〜く、(ホントだよ?)双子兄弟の首根っこを引っ張って今日も学校に向かうのでした。
「葵、待って…ごめん、もう喧嘩しないから…。」
「ごめんなさい…だから普通に歩かせて…。」
“ごめん”の言葉が聞こえたので今日も仕方なく手を離した。
「私もごめんね。痛かった?大丈夫?」
そう言って少し私より小さい双子兄弟の頭をなでた。
しばらくして、お昼。
――キーンコーンカーンコーン…。キーンコー…。
朝自分で作ったお弁当を片手に屋上にでも行って食べるかと席を立ったとき、私の教室の扉が開いた。
――ゆうくんだった。
「葵、お昼一緒にたべよ。」
「いいよ。屋上で食べるつもりなんだけd…。」
言い終わる前に再び教室の扉が開いた。
「――ハァ、ハァ、…兄さん。ズルいと思う。」
「バレたか。」
なんと、ゆいくんだった。
「ゆいくん、お腹減ったの?屋上で食べるって話してたんだけど、ゆいくんも来る?」
私がそう声をかけるとゆいくんはパァァァっと効果音がつくくらいの笑みをうかべていた。
そして、私にガバっと抱きついた。
「葵…!好き……!」
と、ゆいくんは言ったが、そんな事は知らない。
とにかく私はゆいくんのせいで死にそうなのだ。
(ゆいくんギブギブギブギブ…!私死ぬ…!)
そう思っていろところに何故かゆうくんも抱きついてきて本当に私は死にそうだ。“死因、抱きしめられて。” なんだかすっごく恥ずかしい死因だ。
そしてようやく離されたと思ったら、私は今日の体力をほとんど減らしたような気分だった。
「はやく行こ、ゆいくん、ゆうくん。」
ヘトヘトな私がそう声をかけたとき、また双子くんは言い争いをしていた。
(………もう怒った…!)
食べ盛りの高校一年生なんですよ、私。(違うと思う。)
スタスタと双子くん達を置いていき、屋上へ向かった。
―――屋上。
もうほとんどの人は食べ終わっているようで、[漢字]人気[/漢字][ふりがな]ひとけ[/ふりがな]がなかった。
「……いただきます…。」
若干ふてくされながらも自分で作ったお弁当箱を眺める。今日のメインはオムライスだ。双子が好きな。
(………、寂し……。)
自分で置いてきたのに。寂しいなんておかしい話だ。
そう思っていると、屋上の扉が開いた。
「……ごめんなさい………………。」
そこにいたのは、双子だった。
なんだか犬みたいで、可愛かった。
「……ううん。私こそごめん。でも、私ね…二人がいなくて寂しいって思ってたんだ。変、だよね。」
そう言って顔を赤らめると二人が飛びついてきた。
私は二人の頭をなでなでした。
[小文字]「そういうところ……好き……。」[/小文字]
そう言っていたのは、私には聞こえてなかった。
今、私[漢字]天崎 葵[/漢字][ふりがな]てんざき あおい[/ふりがな] 。幼馴染の[漢字]向井 結斗[/漢字][ふりがな]むかい ゆいと[/ふりがな]くんを起こしている。
なんで弟でもない幼馴染の男のコを起こしてるのかというと、同じ屋根の下に住んでいるからです。
ふふ、同じ屋根の下に住んでるのもおかしい話だよね?
でも、私のお母さんとお父さんが仕事でいないから、信用できる幼馴染である、ゆいくんの親に住まわせてもらってるんだ。
(ゆいくん、結構起きないんだよねぇ…。)
毎日毎日私が起こしてるけど…いつもなかなか起きない。
(よぉーし、こうなったら…!)
いつもの最終奥義、使いますかぁ…!
「――天使魔法・空中浮遊!」
そう、私天使である。
多分、他の人にはバレてない。(ゆいくんにも。)
知ってるのは神様のお父さんと女神様のお母さんだけだ。
“空中浮遊”は狙った相手を空中に浮かばせる事ができる。起きない幼馴染くんにはとっておきの魔法だ。
「ふんふんふ〜ん♪」
ゆいくんをリビングまで空中浮遊で連れてきて、ソファにおろす。
「さっ、今日の朝ごはん作りますかぁ…!」
とっても晴れやかな気持ちで今日の朝ごはんを作り始めた。
――起きた気配に気づかないまま。
「……おはよ、葵。」
気づいた時には私より身長が小さいのにバッグハグをしていた。
「……!?もう、やめてよゆいくん!」
「ヤダぁ……。」
駄々っ子のようにゆいくんはそう言って抱きしめる力を強めた。
「痛い痛いギブですやめてください。」
「いや…」
「ゆいくん私死んじゃうから死ぬ死ぬやめて。」
ゆいくん普通に力入れすぎ!殺しにきてるでしょ!
「――おい、何してんだよ、結斗、葵。」
「あーっ、助けてくださいよゆうくん!」
そこに現れたのはゆいくんの双子のお兄ちゃんの悠斗くん。朝いつも外を散歩をしている。
「兄さんまだ僕葵と離れたくない〜…!」
「結斗お前いい加減にしろよ…?」
呆れを含んだ顔でゆうくんはそう言う。
その間に私は慣れた手つきで焼き魚やお味噌汁、副菜などを作り、食卓に並べた。
「「「いただきまーす!」」」
ゆいくん達の親御さんはもう仕事に行っている時間で、朝ごはんは別に食べている。
「どう、美味しい?」
と、私が聞くと二人は声を合わせて「美味しい!」と言ってくれる。正直ありがたい。
――さて、ここで突然のクイズ!
この双子兄弟と学校に行く時に起こる事はなんでしょーか!?
――チチチチチチチチチチチチチチ………。
さて、みなさんわかりましたでしょうか。
そう、正解は…。
――喧嘩デス。
「兄さんまた葵と“ふたりきり”で行こうとしてるー!ズルい…!」
「お前は昨日一緒に学校から帰ってくる時にカフェ寄ってただろ…!」
この取り合い、普通に苦しい。
この話し合いがされてる時私いっつも待ってなきゃだし。
「もう、決まらないなら私先に行くよ?」
[漢字]瞬間移動[/漢字][ふりがな]テレポート[/ふりがな]で。
「「待ってそれはダメ。」」
ええ…待たされるこっちの気持ちを考えてほしいんですけどぉ…。
そんな事をやっているうちに遅刻の時間が迫ってきた。
私はしかたな〜く、(ホントだよ?)双子兄弟の首根っこを引っ張って今日も学校に向かうのでした。
「葵、待って…ごめん、もう喧嘩しないから…。」
「ごめんなさい…だから普通に歩かせて…。」
“ごめん”の言葉が聞こえたので今日も仕方なく手を離した。
「私もごめんね。痛かった?大丈夫?」
そう言って少し私より小さい双子兄弟の頭をなでた。
しばらくして、お昼。
――キーンコーンカーンコーン…。キーンコー…。
朝自分で作ったお弁当を片手に屋上にでも行って食べるかと席を立ったとき、私の教室の扉が開いた。
――ゆうくんだった。
「葵、お昼一緒にたべよ。」
「いいよ。屋上で食べるつもりなんだけd…。」
言い終わる前に再び教室の扉が開いた。
「――ハァ、ハァ、…兄さん。ズルいと思う。」
「バレたか。」
なんと、ゆいくんだった。
「ゆいくん、お腹減ったの?屋上で食べるって話してたんだけど、ゆいくんも来る?」
私がそう声をかけるとゆいくんはパァァァっと効果音がつくくらいの笑みをうかべていた。
そして、私にガバっと抱きついた。
「葵…!好き……!」
と、ゆいくんは言ったが、そんな事は知らない。
とにかく私はゆいくんのせいで死にそうなのだ。
(ゆいくんギブギブギブギブ…!私死ぬ…!)
そう思っていろところに何故かゆうくんも抱きついてきて本当に私は死にそうだ。“死因、抱きしめられて。” なんだかすっごく恥ずかしい死因だ。
そしてようやく離されたと思ったら、私は今日の体力をほとんど減らしたような気分だった。
「はやく行こ、ゆいくん、ゆうくん。」
ヘトヘトな私がそう声をかけたとき、また双子くんは言い争いをしていた。
(………もう怒った…!)
食べ盛りの高校一年生なんですよ、私。(違うと思う。)
スタスタと双子くん達を置いていき、屋上へ向かった。
―――屋上。
もうほとんどの人は食べ終わっているようで、[漢字]人気[/漢字][ふりがな]ひとけ[/ふりがな]がなかった。
「……いただきます…。」
若干ふてくされながらも自分で作ったお弁当箱を眺める。今日のメインはオムライスだ。双子が好きな。
(………、寂し……。)
自分で置いてきたのに。寂しいなんておかしい話だ。
そう思っていると、屋上の扉が開いた。
「……ごめんなさい………………。」
そこにいたのは、双子だった。
なんだか犬みたいで、可愛かった。
「……ううん。私こそごめん。でも、私ね…二人がいなくて寂しいって思ってたんだ。変、だよね。」
そう言って顔を赤らめると二人が飛びついてきた。
私は二人の頭をなでなでした。
[小文字]「そういうところ……好き……。」[/小文字]
そう言っていたのは、私には聞こえてなかった。