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病み系ですので不快に思われる方は回れ右🙏
教室の窓
高校二年の冬だった。
朝、目が覚めた瞬間から帰りたかった。
まだ家にいるのに。
布団の中にいるのに。
もう帰りたかった。
学校へ行く理由なんて特になかった。
行かなければ親が心配するし、欠席日数も増えるし、将来に響くから。
だから行く。
ただそれだけだった。
教室に入る。
みんなが笑っている。
誰かが恋愛の話をしている。
誰かがテストの点数を見せ合っている。
誰かが休日の予定を話している。
楽しそうだった。
本当に楽しそうだった。
でも、その輪の中に入った瞬間、自分だけ透明人間になる気がした。
笑うタイミングも分からない。
何を話せばいいのかも分からない。
無理に笑う。
無理に頷く。
そして家に帰る頃には、誰とも話していない時より疲れている。
昼休み。
窓際の席からグラウンドを見ていた。
サッカー部が走っている。
元気だな、と思った。
単純な感想だった。
昔の自分もああだった気がする。
走って。
転んで。
笑って。
将来なんて考えずに生きていた。
なのに今は。
好きなことも分からない。
なりたいものもない。
生きたい理由もよく分からない。
死にたいわけじゃない。
でも、生きたいとも思えなかった。
その違いを誰も理解してくれなかった。
「頑張れ」
と言われる。
頑張っている。
「気にしすぎだよ」
と言われる。
気にしたくて気にしているわけじゃない。
「高校生活なんて一瞬だよ」
と言われる。
その一日が長すぎるんだ。
放課後。
誰もいなくなった教室で一人になった。
冬の夕日が机を赤く染めていた。
静かだった。
その静けさが妙に心地よかった。
教室に人がいると苦しいのに。
いなくなると寂しい。
自分でも意味が分からない。
窓に映る自分を見た。
疲れた顔をしていた。
まだ十七歳なのに。
十七歳らしくない顔だった。
ふと思う。
もし明日、自分が学校に来なくなったら。
この席はどうなるんだろう。
数日だけ話題になって。
やがて誰かが座って。
卒業アルバムには名前だけ残って。
それで終わりなんだろうか。
そんな考えが浮かんで、自分で怖くなった。
けれど同時に、少しだけ安心した。
世界は自分がいなくても回る。
だからこそ。
今日まで生きていることには、誰も知らない重さがある。
誰にも気づかれないまま。
毎朝起きて。
制服を着て。
教室のドアを開けて。
「普通の高校生」のふりをする。
その小さな戦いを、自分だけは知っている。
チャイムが鳴った。
もう帰ろうと思った。
窓の外は暗くなり始めている。
明日もきっと来る。
来てしまう。
正直、嫌だった。
それでも鞄を持って立ち上がる。
教室の窓に映る自分は、相変わらず頼りなかった。
でも。
消えてしまいたいほど疲れている日でも、ちゃんと帰り道を歩く。
そんな人間を、弱いとは呼べない気がした。
朝、目が覚めた瞬間から帰りたかった。
まだ家にいるのに。
布団の中にいるのに。
もう帰りたかった。
学校へ行く理由なんて特になかった。
行かなければ親が心配するし、欠席日数も増えるし、将来に響くから。
だから行く。
ただそれだけだった。
教室に入る。
みんなが笑っている。
誰かが恋愛の話をしている。
誰かがテストの点数を見せ合っている。
誰かが休日の予定を話している。
楽しそうだった。
本当に楽しそうだった。
でも、その輪の中に入った瞬間、自分だけ透明人間になる気がした。
笑うタイミングも分からない。
何を話せばいいのかも分からない。
無理に笑う。
無理に頷く。
そして家に帰る頃には、誰とも話していない時より疲れている。
昼休み。
窓際の席からグラウンドを見ていた。
サッカー部が走っている。
元気だな、と思った。
単純な感想だった。
昔の自分もああだった気がする。
走って。
転んで。
笑って。
将来なんて考えずに生きていた。
なのに今は。
好きなことも分からない。
なりたいものもない。
生きたい理由もよく分からない。
死にたいわけじゃない。
でも、生きたいとも思えなかった。
その違いを誰も理解してくれなかった。
「頑張れ」
と言われる。
頑張っている。
「気にしすぎだよ」
と言われる。
気にしたくて気にしているわけじゃない。
「高校生活なんて一瞬だよ」
と言われる。
その一日が長すぎるんだ。
放課後。
誰もいなくなった教室で一人になった。
冬の夕日が机を赤く染めていた。
静かだった。
その静けさが妙に心地よかった。
教室に人がいると苦しいのに。
いなくなると寂しい。
自分でも意味が分からない。
窓に映る自分を見た。
疲れた顔をしていた。
まだ十七歳なのに。
十七歳らしくない顔だった。
ふと思う。
もし明日、自分が学校に来なくなったら。
この席はどうなるんだろう。
数日だけ話題になって。
やがて誰かが座って。
卒業アルバムには名前だけ残って。
それで終わりなんだろうか。
そんな考えが浮かんで、自分で怖くなった。
けれど同時に、少しだけ安心した。
世界は自分がいなくても回る。
だからこそ。
今日まで生きていることには、誰も知らない重さがある。
誰にも気づかれないまま。
毎朝起きて。
制服を着て。
教室のドアを開けて。
「普通の高校生」のふりをする。
その小さな戦いを、自分だけは知っている。
チャイムが鳴った。
もう帰ろうと思った。
窓の外は暗くなり始めている。
明日もきっと来る。
来てしまう。
正直、嫌だった。
それでも鞄を持って立ち上がる。
教室の窓に映る自分は、相変わらず頼りなかった。
でも。
消えてしまいたいほど疲れている日でも、ちゃんと帰り道を歩く。
そんな人間を、弱いとは呼べない気がした。
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