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マネキンの恐怖

私は後藤 美紀。今日もそつなく仕事をこなす。今日もようやく仕事終わった…。気づいたら仕事場には人が居なくなっていて、時刻は0時を回っていた。
美紀「ふわーぁ、眠い。早く家帰ろ。」
カタッ
え?何か、今音がした?
美紀「…誰か、居るんですか…?」
ドアの外を見てみる。…誰もいない。
気のせいか、そう思って帰る準備をする。
そういえば、この場所って前は美容室だったんだっけ、そこのマネキンが倒れちゃったのかな?
怖いけど…ちょっと見に行ってみるか。
この時は、怖さよりも好奇心が勝っていた。
そっとドアを開け、倉庫を覗く。
中は、マネキンが6体、奥にもいたかもしれない。壊れかけであったり、大半が薄汚れていて汚かった。深夜にマネキン…部屋の明かりがほぼなかったのもあり、ちょっと怖かったかも!
まあいいや、マネキンは倒れてはいなかった。私の勘違いね。さ、帰ろ。
あ、荷物荷物。仕事場に戻り、荷物を取る。
帰ろうとした時。
?「コン…ニチハ…。」
え…!?!?はっきりと、聞こえた。子どもの男の子のような声だった。「こんにちは」?
その声は…倉庫から…聞こえた。
まさか、まさかマネキンが喋ったわけじゃあるまいし。そうよ、気のせい気のせい。明るい仕事場から廊下を通って階段から外に出る、かなり距離があるから怖い。
…でも、行かなきゃ。夫も待ってるし。
この際しょうがない、会社に置いてある懐中電灯を借りよう。
懐中電灯の僅かな明かりは僅かでも私に安心をもたらした。
コツコツ…私の足音が聞こえる。胃がキリキリする。ファンの音がよく聞こえる。私をより一層不安にさせる。
…背後に気配がする。私は後ろに振り返る。
美紀「誰も…いないわよね。」
そう、いないはず。この会社でこんな夜に廊下を歩く人なんて。
ガシャガシャ。前から何かの音が聞こえてくる。
え…!?前!?私は急いで元の場所に戻る。そしてドアの鍵を閉める。足音なのかな、これ。
このままここで夜が明けるまで過ごすしかないのかな…。
怖い。ただ怖かった。ドアが叩かれる。
唸るような音が聞こえる。幻聴かもしれない。今はそんな事は関係ない。
本当に、廊下を歩いているのは誰なの?
マネキン…なわけないし、人なはず。
もういいや、このまま夜が明けるまで待とう。
今の時間は午前3時。もう終電は終わっている。そして今も扉は叩かれている。後2時間くらい…耐えられるかな。
幻聴はまだ聞こえる。さっきの男の子の声で
??「コンニチハ、コンニチハ」
みたいな風に。たまに笑い声も聞こえるようになった。
午前4時。ドアを蹴る音がした。そして、ドアが数分もしないうちに蹴破られた。
その正体は…マネキンだった…………。
6体いたうちの、壊れかけているやつだった。
マネキンは、動いて、私の方に向かってきた。
美紀「やめて!来ないでっ!!」
その瞬間。
目を覚ましたのはベッドの上だった。
悪夢だったの?…とにかく、よかった〜。
昨日の記憶が思い出せない。まあいいや。
私はゆっくりと起き上がり、まだ寝ている夫の顔を覗き込む。そして、不敵に笑う。
美紀「コン…ニチハ。」
アハハッ、カラダもマネキンみたいになっちゃった♪

作者メッセージ

ホラーシリアスです!
一回こういうの書いてみたかった…!
夢オチかと思いきや…?
読んでいただきありがとうございました。

2024/10/03 21:04

みのむし
ID:≫ 08nlFWdXgofRE
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