嘘吐き
私は[漢字]生雲 未花[/漢字][ふりがな]いくも みか[/ふりがな]。私は幼い頃から嘘に惑わされてきた。
[水平線]
例えば、両親を事故で失った時。交通事故だった。
未花「お母さん…!お父さん…!」
母「…私は大丈夫。早く車の中から脱出しなさい。」
未花「でも…っ!お母さんとお父さんは!?」
母「私も早くいくから…!」
父「ああ。直ぐに外に出る。大丈夫、死なないさ。」
私は言われた通りに外に出た。…でも、お母さんとお父さんは出てこれなくて、それで………死んじゃったんだ。後からわかったことなんだけど、実は2人共動けないくらいの酷い怪我を負ってたみたいなんだ。
あの時お母さんとお父さんは私に噓を吐いた。何で…本当の事を伝えてくれなかったんだろう。
悲しみと、怒りと、いろんな感情が目まぐるしく回っていく。
[水平線]皆私に嘘を吐くの。平気な顔で、簡単に嘘を吐く。自慢の為、願望の為、裏切ったり、裏切られたり。そんな事をしたって意味がない。ただ信頼を失うだけなのに。
[水平線]だから、私は嘘が嫌いだ。
嘘を吐かれると両親を失った時の事を思い出してしまうだけなのかもしれないけど…。
[水平線]あの時あんなに小さかった私も、そろそろ大学生。でも、両親を失ってから私は前に進む力が殆ど無くなってしまった。…もう今すぐ私は死ねるかもしれない。そんな風に廃れていってしまった。
そんな時、ある事が起きた。
[水平線]私がバスに乗っていた時の事だった。バスは、断崖絶壁を走っていていつも落ちそうで心配になる。そんな時。
運転手「…っ!」
なんとバスがカーブを曲がりきれずに崖に半分落ちかけになってしまった。
急な出来事で乗客は全員静まり返る。
無言の時間が数秒続いた後、皆命の危機を感じ始めたのかドアから逃げ始めた。運転手が1番先に出ていった事は可笑しかった。普通運転手が仕切るのではないか。そんな事を考えながら逃げようと私もするが、中々外へ出られない。
…もう、生きる希望なんて無いから、このままバスと一緒に落ちてしまおうか。そう思った時だった。
子供「ねえ、逃げないの?」
ある子供に声を掛けられた。見た目の年齢は小学生くらいかな。
未花「…え?いや、逃げるけど前が詰まってるから…。」
子供「私も。皆大慌てだね。」
未花「あなた、お母さんは?お父さんは?」
子供「居るけど、どこかに行っちゃった。」
未花「……。そうなんだ。あなたも逃げたいなら早く逃げないといけないんじゃない?」
子供「…そうね。でも、お姉さんが気になったからちょっと残るわ。」
未花「…死ぬのが怖くないの?」
子供「怖いわ。お姉さんは?」
未花「………怖いよ。」
子供「じゃあ、なんで脱出しないの?もうすぐバス落ちちゃうよ。」
未花「それは、お互い様でしょ?でも、そろそろ脱出しないと。」
私は多少強引に子供を抱え、窓を割り窓から子供をおろした。
子供「……。お姉さんは降りないの?」
未花「お、降りるよ。」
子供「………[小文字][太字]嘘吐き[/太字][/小文字]」
未花「………え?」
子供「そんな嘘吐いても、何にもならないのに。」
私は、嘘が嫌いだった筈なのに。嘘吐きなんて嫌いだったはずなのに。
…私、最初から嘘吐きだったのね。
両親を失った心の穴を埋めるために、自分の気持ちに嘘を吐いて、平気な顔で…。
嘘が嫌いっていうのも嘘だった。ただの両親を失った悲しみからの自己嫌悪。
あぁ、すっきりした。これで、ゆっくり死ねる。
未花「……バイバイ。」
[水平線]
例えば、両親を事故で失った時。交通事故だった。
未花「お母さん…!お父さん…!」
母「…私は大丈夫。早く車の中から脱出しなさい。」
未花「でも…っ!お母さんとお父さんは!?」
母「私も早くいくから…!」
父「ああ。直ぐに外に出る。大丈夫、死なないさ。」
私は言われた通りに外に出た。…でも、お母さんとお父さんは出てこれなくて、それで………死んじゃったんだ。後からわかったことなんだけど、実は2人共動けないくらいの酷い怪我を負ってたみたいなんだ。
あの時お母さんとお父さんは私に噓を吐いた。何で…本当の事を伝えてくれなかったんだろう。
悲しみと、怒りと、いろんな感情が目まぐるしく回っていく。
[水平線]皆私に嘘を吐くの。平気な顔で、簡単に嘘を吐く。自慢の為、願望の為、裏切ったり、裏切られたり。そんな事をしたって意味がない。ただ信頼を失うだけなのに。
[水平線]だから、私は嘘が嫌いだ。
嘘を吐かれると両親を失った時の事を思い出してしまうだけなのかもしれないけど…。
[水平線]あの時あんなに小さかった私も、そろそろ大学生。でも、両親を失ってから私は前に進む力が殆ど無くなってしまった。…もう今すぐ私は死ねるかもしれない。そんな風に廃れていってしまった。
そんな時、ある事が起きた。
[水平線]私がバスに乗っていた時の事だった。バスは、断崖絶壁を走っていていつも落ちそうで心配になる。そんな時。
運転手「…っ!」
なんとバスがカーブを曲がりきれずに崖に半分落ちかけになってしまった。
急な出来事で乗客は全員静まり返る。
無言の時間が数秒続いた後、皆命の危機を感じ始めたのかドアから逃げ始めた。運転手が1番先に出ていった事は可笑しかった。普通運転手が仕切るのではないか。そんな事を考えながら逃げようと私もするが、中々外へ出られない。
…もう、生きる希望なんて無いから、このままバスと一緒に落ちてしまおうか。そう思った時だった。
子供「ねえ、逃げないの?」
ある子供に声を掛けられた。見た目の年齢は小学生くらいかな。
未花「…え?いや、逃げるけど前が詰まってるから…。」
子供「私も。皆大慌てだね。」
未花「あなた、お母さんは?お父さんは?」
子供「居るけど、どこかに行っちゃった。」
未花「……。そうなんだ。あなたも逃げたいなら早く逃げないといけないんじゃない?」
子供「…そうね。でも、お姉さんが気になったからちょっと残るわ。」
未花「…死ぬのが怖くないの?」
子供「怖いわ。お姉さんは?」
未花「………怖いよ。」
子供「じゃあ、なんで脱出しないの?もうすぐバス落ちちゃうよ。」
未花「それは、お互い様でしょ?でも、そろそろ脱出しないと。」
私は多少強引に子供を抱え、窓を割り窓から子供をおろした。
子供「……。お姉さんは降りないの?」
未花「お、降りるよ。」
子供「………[小文字][太字]嘘吐き[/太字][/小文字]」
未花「………え?」
子供「そんな嘘吐いても、何にもならないのに。」
私は、嘘が嫌いだった筈なのに。嘘吐きなんて嫌いだったはずなのに。
…私、最初から嘘吐きだったのね。
両親を失った心の穴を埋めるために、自分の気持ちに嘘を吐いて、平気な顔で…。
嘘が嫌いっていうのも嘘だった。ただの両親を失った悲しみからの自己嫌悪。
あぁ、すっきりした。これで、ゆっくり死ねる。
未花「……バイバイ。」
クリップボードにコピーしました