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―僕らはいずれ捨てられる

僕はクマの縫いぐるみ。縫いぐるみだから名前はないんだけど、ご主人様からは、ベニちゃんって呼ばれてる!
他にも沢山の縫いぐるみ友達が居るんだよ!
例えば、あれは怪獣縫いぐるみのガオくん、あれはイルカ縫いぐるみのキュイちゃん。
あっ、ご主人様!
ご主人様は、いつも僕達に太陽みたいな笑顔で笑い掛けてくれる。一緒に遊んだり、とっても楽しい!
こんな日がずっと続けばいいな♪
[水平線][中央寄せ]数年後[/中央寄せ]…最近遊んでくれなくなっちゃった。
何か、がっこー?みたいなやつに行き始めて僕達と遊んでくれない。忙しい…のかな…。
ガオくんはソファーの下にずっといて、出れなくなっちゃっているみたい。
僕達このまま忘れ去られた存在になっちゃうのかな…。。そんなの嫌だ…!嫌だよ!
あんなに綺麗だった僕のカラダも今は色が薄くなっている。
ご主人様……。
ある日、動きがあった。
ご主人様「この人形…懐かしいな。小さい頃によく遊んでた。」
これは…。チャンス!?
ご主人様「イルカとクマ…。ふふっ。」
昔みたいに遊んでよ!と語りかけようとするが口が動かない。でも、この流れは…!?
ご主人様「…でも、いらない。」
……え?それって。
僕達は、透明のビニール袋に入れられた。
ご主人様の声が薄っすら聞こえる。
ご主人様「おかあさーん、整理終わったよー!」
母「はーい。」
嘘…でしょ?嘘だよ…!嘘だよね…!?
ご主人様は永遠に遊んでくれなくなってしまった。僕らはこれからどこに行くんだろう。車に乗せられて運ばれる。
ご主人様……。本当に僕を捨てたの?本気で?
僕は絶望した。この車に乗せられて、僕は死ぬんだ。
死にたくない?
いや、もう死んでもいいかもしれない。
…………。
運良く、いや運悪く僕は袋からはみ出て、車からはみ出した。僕の耳が道路と掠れる。痛い。
そしてついに僕は車から飛び出てしまった。
…こっちのほうが地獄かもしれないな…。
でも、自分では歩けない。受け入れるしかない。
道路の上だったので車が僕の上を沢山通る。
轢かれる。痛い。痛い。
[小文字][小文字]痛い[/小文字][/小文字][小文字]痛い[/小文字]痛い[大文字]痛い[/大文字][大文字][大文字]痛い[/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字]痛い[/大文字][/大文字][/大文字][大文字][大文字][大文字][大文字][太字]痛い[/太字][/大文字][/大文字][/大文字][/大文字]
痛くても動けない。痛い。
ご主人様、僕を捨てたんだね。
耳は剥げ、足も一本しかなくなっちゃったね。
あはは、あはははは…!!
ずっとソファーの下に放置のガオくんも、ゴミに捨てられたキュイちゃんも…
皆で恨もう。僕と同じになっちゃえ。
僕らと同じぶん、不幸になっちゃえ。

……はぁ、僕、何思ってんだろ。
そんな事を思いながらも、今日も僕は轢かれる。

いつか死ねるその日まで。

作者メッセージ

捨てられた人形の話です。
ホラー版トイ·ストーr(((殴
全くもって違います(^^)。

2024/08/09 22:11

みのむし
ID:≫ 08nlFWdXgofRE
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