まよいびと
#1
観測レポート1 突き刺す視線
今日も新しい患者が入ってきた。
この観測者センターでは、色々なまよいびとに侵された患者が入ってくる。今日、ここに入ってきた子をまとめよう。
名前:為田 理央
年齢:9歳
疾患名:悪口に対しての恐怖
症状:激しい痙攣・急に叫んだり情緒不安定。
「なんでそんな目であたしをみるの…」
彼女はまだ強い症状が出てきていないため、僕が担当することになった。
コンコン、病室をノックし、病室に入る。
そこには、半ば放心状態の患者の姿があった。
ユウ「あー、えっと。よろしくね」
理央「…えぇ。」その子は怖がるように言った。
ユウ(こう言うのって具体的にどうしたらいいんだろう…今日が初めてだからドキドキするな…)
理央「………。」
ユウ(と、とりあえず、何か聞いてみよう。)
ユウ「あー、えっと、君は…なんで周りの目が怖いの?」
理央「………。」
ユウ「………。」
理央「……。」
ユウ「ゆっくりでいいよ。」
目に涙が浮かぶ理央の姿が見える。
理央「あぁぁ…!!だって、だってね、あたしが、あたしがテストでいい点数を取っただけで周りは睨んでくるの!あたしがあの子に触っただけでその子は睨んでくるの!あたしが発言するだけで、…っ、あたしが発言するだけでセンセーもみんなも睨んで、冷めた顔でこう言うのよ…『プッ…馬鹿ね。』あたしなんて、あたしなんて授業で邪魔なだけって事でしょ!?ねぇ…ねぇ!どうなのよっ…。」
彼女は早口でここまで行ってから急に泣き出してしまった。
ユウ「………。」
理央「ほらっ!何も言えないのね!って事は
あんたも同じって事なのね!?!?ねえ、なんとか言ってよ…」
ユウ「僕は、君を否定したいわけじゃないよ。君を助けようと思ってるんだよ。」
俺はゆっくりと話し始める。
ユウ「よく聞いてね。俺は、君の事をひどく言ったりなんてしようとしてない。君を邪魔だなんて、ここでは誰も思ってないよ。そんな学校もう行かなくていい。その学校は俺も酷いと思う。だから、さ。もっと、周りの目なんて気にせずに、いやちょっとは気にしたほうが良いけどね、もっと堂々として発言したりしてていいんだよ。」
理央「!!!!こんなあたしでも…いいってこと…?」
この日はもうそれ以上喋らなかった。けど、多分きっと、わかってくれたと思う。
ここで、今日の観測レポートは終わりにしておこう。
この観測者センターでは、色々なまよいびとに侵された患者が入ってくる。今日、ここに入ってきた子をまとめよう。
名前:為田 理央
年齢:9歳
疾患名:悪口に対しての恐怖
症状:激しい痙攣・急に叫んだり情緒不安定。
「なんでそんな目であたしをみるの…」
彼女はまだ強い症状が出てきていないため、僕が担当することになった。
コンコン、病室をノックし、病室に入る。
そこには、半ば放心状態の患者の姿があった。
ユウ「あー、えっと。よろしくね」
理央「…えぇ。」その子は怖がるように言った。
ユウ(こう言うのって具体的にどうしたらいいんだろう…今日が初めてだからドキドキするな…)
理央「………。」
ユウ(と、とりあえず、何か聞いてみよう。)
ユウ「あー、えっと、君は…なんで周りの目が怖いの?」
理央「………。」
ユウ「………。」
理央「……。」
ユウ「ゆっくりでいいよ。」
目に涙が浮かぶ理央の姿が見える。
理央「あぁぁ…!!だって、だってね、あたしが、あたしがテストでいい点数を取っただけで周りは睨んでくるの!あたしがあの子に触っただけでその子は睨んでくるの!あたしが発言するだけで、…っ、あたしが発言するだけでセンセーもみんなも睨んで、冷めた顔でこう言うのよ…『プッ…馬鹿ね。』あたしなんて、あたしなんて授業で邪魔なだけって事でしょ!?ねぇ…ねぇ!どうなのよっ…。」
彼女は早口でここまで行ってから急に泣き出してしまった。
ユウ「………。」
理央「ほらっ!何も言えないのね!って事は
あんたも同じって事なのね!?!?ねえ、なんとか言ってよ…」
ユウ「僕は、君を否定したいわけじゃないよ。君を助けようと思ってるんだよ。」
俺はゆっくりと話し始める。
ユウ「よく聞いてね。俺は、君の事をひどく言ったりなんてしようとしてない。君を邪魔だなんて、ここでは誰も思ってないよ。そんな学校もう行かなくていい。その学校は俺も酷いと思う。だから、さ。もっと、周りの目なんて気にせずに、いやちょっとは気にしたほうが良いけどね、もっと堂々として発言したりしてていいんだよ。」
理央「!!!!こんなあたしでも…いいってこと…?」
この日はもうそれ以上喋らなかった。けど、多分きっと、わかってくれたと思う。
ここで、今日の観測レポートは終わりにしておこう。