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時を止められる少年

[斜体]俺は、何故か時を止められる。[/斜体]
俺自身にもなんで時を止められるのかはわからないけど、本当に何故か時を止められるんだ。
時を止めている間、動くこともできる。でも、時は止まっているからネットは使えないし、物を動かすこともできない。
でも、テストとかがあるときは教科書を教科分出しておいて、カンニングできるんだよね〜w
そのおかげで俺の成績は上がってしかないよw
ほんとにこの能力には感謝してるよ。これからもじゃんじゃん使わせて貰おーっと!
ニチャニチャが止まらないぜっ…!
それにしても、いつからこんな能力使えるようになったんだろう…
[水平線]――中学生の時。ある女の子をいじめている奴らがいた。俺はそういうのを無視できるタイプじゃなかったから、いじめている奴らを鉄拳制裁しちゃったんだよね。それで、そいつ等が親に話て、俺とその女の子は退学の危機に陥ったんだ。
まあ義務教育だから退学にはならなかったんだけど。高校だったら退学させられてたなー…
まあでも助けに入って良かったとは思ってるよ。
女の子もいじめから開放されて喜んでたし。でもその女の子とは高校変わったんだよね。今頃何をしてるんだろうなー。多分その時ぐらいかな?能力が使えるようになったの。
[水平線]まあまあ、昔を哀れむのはそのくらいにして、今に目を向けよう…。俺にも大学受験が迫ってるからね。よしっ、部活も終わったし、帰るか。

…あ。今、男の子が…っ。赤信号を…飛び出して…………。
[大文字][太字][中央寄せ]とまれっ![/中央寄せ][/太字][/大文字]時は止まった。さて、ここからどうしよう。時が止まっている間は俺以外は動けない。ってことは、俺があの男の子の身代わりになるしかないってこと?
…考えられる選択肢はそれしかなかった。
………。だけど俺はそうしなかった。
自分が痛い思いをするのは嫌だったし、たかが男の子。見過ごすという決断をした。
[中央寄せ][太字][大文字]時よ動け……[/大文字][/太字][/中央寄せ][太字]「キキーーーーッ!」[/太字]
「男の子が轢かれたぞーっ!!!救急車ーっ!」
「ピーポーピーポーピーポー……」
鳴り響く救急車の音…俺は本当にこれで良かったのだろうか?そんな考えが頭に浮かぶが無視する。これは俺が決めた選択だ。時を戻す方法なんてない。
…本当に…俺って腐ったな。もし昔だったら、きっと迷わず飛び込んでたと思う…。
なんでこんなになってしまったんだろうな。人は変わっちまうんだな…。それにしても、なんで俺は無償で時を止められるんだ?そういえば、気にしていなかった。「能力」なんて、そんなものを手にしている人がいたら世界の均衡崩れないか?
無償で時を止められるなんて、無料で大豪邸買ってるようなもん…。こういうのって代償がつきものなんじゃないか…?
[水平線]あれ?なんか…体が…浮いて…?
そっか。きっと、これが代償なんだな。世界の均衡を見出しかねないことを行った「罪」………。
「あなたは、正しくない行いをしました。」
「……」
「私は、あなたに助けて頂いた者です。助けて頂いたお礼に私の力を、世界を壊さない程度に預けました。私は、正しい者に力を使ってもらいたい…。」
「……そっか。君は、中学の……」
「ええ。私は、あなたが正しい行いをしたので信頼を込め能力を送りました。…ですが、あなたは道をゆく子供を見捨てました…。これは許されない行為です。」
「……」
「やはり、人間は欲にまみれ、変わってしまうのですね。」
「…そうだね。確かに、人間は欲にまみれて変わってしまうかもしれない。俺も例外じゃない。俺はきっと、能力がなくなると思う。でも、でも。これだけは、信じて欲しい。」
「………?」
「多分、過ちを犯してしまってから信頼を取り返すことは難しい。だけど、みんな、この世界に生きるみんな死ぬほど努力して、血の滲むほど努力して、積み重ねて、積み重ねて。積み重ねてる人ほど、欲望は深い…。そう思うよ。だから、欲望に目が眩むのは、人類として恥のない事だ。」
「…何様のつもりなんですか?」
「ははっ…。人類を代表したつもりで言った。」
「…面白い人。…あなたの能力を没収します。
…それから、あなたの言葉、受け止めました。」
「そっか、それなら幸い幸い。」
何故か、とてもふわふわした、優しい気持ちだった。
[中央寄せ]ガバっ[/中央寄せ]起きたら椅子に座っていた。夢なのかどうかすらわからない。能力も、何もかも、夢だったのかもしれない。でも、とても気持ちが良かった。背伸びをした。いい朝だ。
「ふぅ。…うん。」
なんかやる気出てきた。何故かは分からない。決してできない勉強も何故かできるような気がする。
めったに使わない机の椅子に座る。勉強を始める
「カンニングなんて、するもんじゃないな。」全部夢だったかもしれないのにそんな事を呟いていた。
初夏の初めの、しょうもないけ出来事でした。

作者メッセージ

欲望に目が眩む事、皆さんはありますか?

2024/05/22 22:59

みのむし
ID:≫ 08nlFWdXgofRE
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能力時止め

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