あなたと最期の花火を
医師「……心筋梗塞ですね」
俺「………は?」
俺には、彼女がいる。彼女は学校で一、二を争うほどの美人だ。必死にアプローチしてようやくOKを貰い、それから三ヶ月程交際を続けていたんだが…デート中、急に倒れ救急車で運ばれた。
そして、医師に心筋梗塞と診断されたわけだ…
俺「なんで……なんでっ……!!」
ようやく掴んだ幸せを離したくなかった。それに、この前の事…
俺「なあ、近頃ここの公園で花火大会やるらしいんだ!」
彼女「へー!行きたいね!」
俺「七月三日〜五日か。色々豪華な屋台も出るらしいぞ」
彼女「行きたい行きたい!りんご飴食べたい!」
俺「ふふ、じゃあ行くか!」
彼女「わーい!」
――ということがあったから、尚更だ。
俺「くそっ……クソッ!!」
医師には、後何日持つか分からないと言われた。せめて花火は見せてやりたかった。
病室にもどる。
彼女「ねえ…花火大会…行ける…かな…」
俺「………………」
彼女の声が震えていることが明確に分かった。これは、何日も持たないんじゃないか。不安で頭が一杯になる。
ソッ…………
俺「!!!!」
彼女に手を握られた。それの手は冷たかったが、どこか暖かみを感じた。
俺「くっ……ううっ………」
目から涙がこぼれていくのが分かった。
彼女「泣かないで…私は大丈夫だから!」
俺「ばか……一番大丈夫じゃないだろ……」
彼女のその明るい笑顔が好きだった。今は白い顔をして、とても「明るい」なんて笑顔じゃないが好きだった。一番好きだった。あぁ…こんな日々が続けばいいのに……カレンダーには、花火大会まで後二日!と虚しい文字が書かれていた。
―――そして、時間は過ぎ去り二日後、花火大会の日。彼女の様態は悪化していくばかりだった。
俺は、夕方医師に頼んだ。
俺「彼女を…彼女を公園側のベッドに移行させてくれませんか!!お願いします…お願いします…………!!」
医師は困った顔をしていたが、押しに負け、「いいですよ」とベッドを移動してくれた。
いよいよ花火大会が始まるというとき、彼女はもうきっと死ぬ寸前だったんだと思う。
俺「後、三分だな。」
彼女「…そう…だ…ね。」
俺「こんな事に付き合わせちゃってごめんな。」
彼女「いや…あり…がとう……」
俺「……こんな俺と付き合ってくれて、ありがとう。」
彼女「…うん。」
これは、俺と彼女の、最初で最後の花火大会。あなたとの、最期の花火を。
取り繕った笑いなんてせず、本当の純粋な気持ちであなたと笑います。
花火大会が始まった。窓越しに美しい火の花がみえる。
俺「……花。」
【彼女】の名前は花。今宵、命の【花】を燃やし
美しい、【花火】となります。
俺「綺麗だな。花。」
花「うん…そうだね……………」
花「あのね、言いたいことがあるの。」
俺「なんだ?」
花「今までありがとう。私のことは忘れても良いんだけどさ、できれば忘れないでいて欲しい…かも?」
俺「どっちだよ………。でも、忘れてない。きっと一生心に残ってる。」
花「ありがとう…この手…あったかいな…。もっと握ってたかったな……」
ピーーーーーーーーーー
俺「っ!?!?花!?」
[大文字]ドーーーーン![/大文字]
彼女は、【花火】となりました。
このとき、俺は神様なんて居ないことを悟った。もう少し、、、いや、まだまだ花と一緒に居たかったと俺は涙を流す。
それは、花火の火なんて消せない、小さな涙だった。でも、確かに花は生きていた。花火が消えても、新しい花火は続く。
[大文字]ドーーーーン[/大文字]
俺「あぁ…………うっ…」一人だけになった病室で泣く。ありがとう。花、こんな俺を信じてくれて。
この世にきれいな物語なんてないけど、きれいに終わらせてください。
花火大会二日目。俺は屋台に行って、りんご飴を二本買いました。花…一緒に食べたかったな。
周りに変な目で見られるかどうかなんて今は気にしていなかった。
あなたと最期の花火を見られて良かった。私はあなたが覚えてくれている限りあなたのそばにいます。さようなら…
俺「………は?」
俺には、彼女がいる。彼女は学校で一、二を争うほどの美人だ。必死にアプローチしてようやくOKを貰い、それから三ヶ月程交際を続けていたんだが…デート中、急に倒れ救急車で運ばれた。
そして、医師に心筋梗塞と診断されたわけだ…
俺「なんで……なんでっ……!!」
ようやく掴んだ幸せを離したくなかった。それに、この前の事…
俺「なあ、近頃ここの公園で花火大会やるらしいんだ!」
彼女「へー!行きたいね!」
俺「七月三日〜五日か。色々豪華な屋台も出るらしいぞ」
彼女「行きたい行きたい!りんご飴食べたい!」
俺「ふふ、じゃあ行くか!」
彼女「わーい!」
――ということがあったから、尚更だ。
俺「くそっ……クソッ!!」
医師には、後何日持つか分からないと言われた。せめて花火は見せてやりたかった。
病室にもどる。
彼女「ねえ…花火大会…行ける…かな…」
俺「………………」
彼女の声が震えていることが明確に分かった。これは、何日も持たないんじゃないか。不安で頭が一杯になる。
ソッ…………
俺「!!!!」
彼女に手を握られた。それの手は冷たかったが、どこか暖かみを感じた。
俺「くっ……ううっ………」
目から涙がこぼれていくのが分かった。
彼女「泣かないで…私は大丈夫だから!」
俺「ばか……一番大丈夫じゃないだろ……」
彼女のその明るい笑顔が好きだった。今は白い顔をして、とても「明るい」なんて笑顔じゃないが好きだった。一番好きだった。あぁ…こんな日々が続けばいいのに……カレンダーには、花火大会まで後二日!と虚しい文字が書かれていた。
―――そして、時間は過ぎ去り二日後、花火大会の日。彼女の様態は悪化していくばかりだった。
俺は、夕方医師に頼んだ。
俺「彼女を…彼女を公園側のベッドに移行させてくれませんか!!お願いします…お願いします…………!!」
医師は困った顔をしていたが、押しに負け、「いいですよ」とベッドを移動してくれた。
いよいよ花火大会が始まるというとき、彼女はもうきっと死ぬ寸前だったんだと思う。
俺「後、三分だな。」
彼女「…そう…だ…ね。」
俺「こんな事に付き合わせちゃってごめんな。」
彼女「いや…あり…がとう……」
俺「……こんな俺と付き合ってくれて、ありがとう。」
彼女「…うん。」
これは、俺と彼女の、最初で最後の花火大会。あなたとの、最期の花火を。
取り繕った笑いなんてせず、本当の純粋な気持ちであなたと笑います。
花火大会が始まった。窓越しに美しい火の花がみえる。
俺「……花。」
【彼女】の名前は花。今宵、命の【花】を燃やし
美しい、【花火】となります。
俺「綺麗だな。花。」
花「うん…そうだね……………」
花「あのね、言いたいことがあるの。」
俺「なんだ?」
花「今までありがとう。私のことは忘れても良いんだけどさ、できれば忘れないでいて欲しい…かも?」
俺「どっちだよ………。でも、忘れてない。きっと一生心に残ってる。」
花「ありがとう…この手…あったかいな…。もっと握ってたかったな……」
ピーーーーーーーーーー
俺「っ!?!?花!?」
[大文字]ドーーーーン![/大文字]
彼女は、【花火】となりました。
このとき、俺は神様なんて居ないことを悟った。もう少し、、、いや、まだまだ花と一緒に居たかったと俺は涙を流す。
それは、花火の火なんて消せない、小さな涙だった。でも、確かに花は生きていた。花火が消えても、新しい花火は続く。
[大文字]ドーーーーン[/大文字]
俺「あぁ…………うっ…」一人だけになった病室で泣く。ありがとう。花、こんな俺を信じてくれて。
この世にきれいな物語なんてないけど、きれいに終わらせてください。
花火大会二日目。俺は屋台に行って、りんご飴を二本買いました。花…一緒に食べたかったな。
周りに変な目で見られるかどうかなんて今は気にしていなかった。
あなたと最期の花火を見られて良かった。私はあなたが覚えてくれている限りあなたのそばにいます。さようなら…
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