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俺だけお盆に取り残されたんですけど!?

#20

ミキの怒り

ミコト「もしかして、怒ってます?」
ミキ「…。」
私は、どうしようもない怒りを感じていた。
どうして皆、何も言わずに消えてしまうんだろう。
“俺は消えてもよかった”?何を言っているの?
残された人のことを考えたことはあるの?
今必死で戦ってくれている骸に同じことが言えるの?
なんで…なんで傷を隠すの?隠そうとするの?
なんで私は大切なものさえ守れないの?
なんで…なんで[太字]なんでなんで[大文字]なんでなんでなんで[/大文字]![/太字]
ミコト「…大丈夫?」
言葉が出ない。
ミキ「なんで…どうして。。。」
[太字][明朝体]「どうして私は……こんなに弱いの?」[/明朝体][/太字]
ミコト[太字]「!!」[/太字]
ようやく絞り出せた言葉はそれだけだった。
でも、それだけで十分だった。
木は抜けた。
ミコト「…。ごめんな。」
ミキ「あの女を一発ぶん殴らせて。あんたの憑依はなしで。」
ミコト「…サポートするよ。」

2人は進み始めた。
骸と女の間を挟むように立つ。
骸「ミコトさん!ミキさん!!」
ミコト「骸、止めてくれててありがとな。感謝してもしきれないよ。」
「――ゆっくり休んでおいてくれ。後はやる。」
骸は頷き、端の方へ移動した。
女「あら、拘束は解かれちゃったのね。2人がかりってわけ?ひどーい♡」
ミコト「10秒が限界だ。いいか?ミキ。」
ミキ「うんっ。」
女「いいのかしら?そんなおこちゃまに任せて。」
ミコト「こいつの拳は怖いぜ〜?なっ。」
ミキ[太字][明朝体][大文字]「うん。
…もう誰にも、私は止められないっ!!」[/大文字][/明朝体][/太字]
女はつまらなさそうにして言った。
女「ふーん。ま、いいわ。どっちも殺すから。」

3人は向かい合い、隙を伺い合う。
女はミキよりも、ミコトの方に注意をかけている。
そうよね。
チカラがない私より、チカラがある、しかも組織が脅威と認識していた方を注意するよね。
ミコトもそれに気付いたようにミキから離れる。
ミコトが不意にチカラを解放する。
ミコト[太字]「っああああああ…!!痛ッてぇ…!」[/太字]
だが、それで十分だった。
女の体が20センチ宙に浮き、武器が落ちた。
女「は!?霊力を発動させるにはチカラを貯める時間が必要なはず…っ!?なんで…!」

ミキ[大文字][太字][明朝体]「あああああああああああああ!!!!」[/明朝体][/太字]
[/大文字]
女「!?」

私は拳を振り被る。チカラを込める。
様々な思いが、私の脳裏を掠めていく。
骸もミコトも…私にとってもう大切な人になってしまった。
骸はこの女の人を命を懸けて止めてくれた。
ミコトは私を何度も助けてくれた。
そして何より、その2人から受け継いだこのバトン…。途切れさせるわけにはいかない!
お母さんとお父さんの顔が浮かぶ。
いつも2人とも言っていた―――。
[太字][明朝体]『誰かが困っているとき、迷わず手を差し伸べられる人になりなさい。そうすればきっと…あなたにもその優しさが帰ってくる。』
[/明朝体][/太字]
きっと今も見ててくれてるよね。
私の怒りが、悲しみが、弱さが全て拳に集まり、1つのエネルギーになっていく…!!!

[水平線]
骸は見たことのない量の霊力に圧倒されていた。
骸「なんですか…これ…!」
ミコト「すげェ。人間からこんなチカラが――!」
ミキ[太字][大文字]「喰らえええええええええええ!!!」[/大文字][/太字]
ミキは目を見開き、拳を振り下ろした。

作者メッセージ

読んでいただきありがとうございます。
すごく書いてて楽しいです!
ミキの決意を描きました。

2026/07/28 20:43

みのむし
ID:≫ 08nlFWdXgofRE
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